強靭な生命力で飼いやすい「アメリカザリガニ」
ザリガニにもいくつか種類がありますが、ここでは定番とも言える「アメリカザリガニ」の飼い方を紹介します。
川で捕まえたり縁日やバザーで購入したザリガニは、ほとんどがこの「アメリカザリガニ」です。環境適応力が高く、また強靭な生命力もあり、比較的飼いやすい生き物です。飼育に必要なものは
・水槽(300円〜1,500円くらい)
・砂利(500円〜1,000円くらい)
・植木鉢やビニール管(200円〜800円くらい)
・エアポンプ(1,000円〜2,000円くらい)
・ザリガニのエサ(100円〜)
※いずれも「オリンピック」などのホームセンターや、割高ですが大手百貨店でも購入できます。
ですが、とりあえず桶にザリガニを入れ、背中が隠れるくらいまで水を入れておけば1日くらいは大丈夫です。翌日には必要なものを揃え、環境を整えてあげましょう。なおザリガニは脱走が得意なので、桶などの深さのない容器では、いらなくなったストッキングをかぶせるなど、逃げ出さないように注意しましょう。
金魚のように水中で飼うのが本来の姿
飼う固体数にもよりますが、1〜2匹程度なら30cm程度の水槽に砂や小石を敷き詰め、身を隠せる植木鉢や塩化ビニールパイプを固体数の数だけ入れ、背中が隠れる程度に水を入れればできあがりです。
水は水道水を1日汲み置きしてカルキを抜いたものが好ましいですが、カルキ抜きの薬を入れてもOKです。水温は15度〜25度くらいが適温、30度以上の高温が続くようだと体調をくずすことがありますので、夏場は注意が必要です。窓辺などの日光が直接あたらない場所に置くようにしましょう。
エアポンプはなくても大丈夫ですが、あった方が好ましいのは言うまでもありません。またエアポンプを使う場合は、金魚を飼うように水槽の7割くらいまで水を入れ、ザリガニが完全に水中に沈んでしまっても大丈夫です。エアポンプで水中に酸素を入れてあげれば、ザリガニは問題なく生きられます。
ザリガニは甲部の中にあるエラが湿ってさえいれば空気中の酸素を取り入れることができるので、背中が隠れるくらいまで水が入っていれば生きられますが、どちらかというと水中にいる方が本来の姿のようです。川の中にいるザリガニも、川が浅くても水中で生息しています。また水槽の水の量が多いことで水質や水温の変化が緩やかになり、ザリガニを取り巻く環境もよくなります。
脱皮するのでカルシウムが大切
雑食なので何でも食べますが、ペットショップで売られている「ザリガニのエサ」や魚の切り身、シラスなどをエサにすれば充分です。
エサが足りないとザリガニは共食いをします。それはそれで子どもの教育としては“あり”かもしれませんが、せっかくですので共食いしない程度にエサをあげましょう。またザリガニは脱皮をして大きくなっていくので、カルシウムは必要不可欠です。子どものザリガニで年8〜10回、親ザリガニでも年1〜2回は脱皮をします。
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