
新型「ティラノサウルス3号」と、株式会社ON-ART代表取締役社長 金丸賀也氏
リアルな恐竜を再現し、目の前で見てみたい
「もしも恐竜が生きていたら、私たちはどんなふうに感じるだろう?」そんな想いを実現するためにつくられたのが、DINO-A LIVEの「ティラノサウルス」。10年かけてコツコツと、リアルさを追求するために改良に改良を重ねて恐竜をつくり続け、現在13頭が稼働。テーマパークや動物園、博物館などで恐竜体感ライブショーが行われています。
今回発表された新型「ティラノサウルス3号」は、二足自立歩行型としては世界最大となる全長8メートル、最先端技術を投入したフラッグシップモデルです。複数の動作・姿勢制御機構や外部認識機構、通信機構などを搭載することによりリアルに歩行し、まるで生きているように動くことができます。
さらにこれだけの大きさでありながら、重量はたったの約38kg。航空機などにも使われるカーボンファイバーなど最先端の素材を利用し、徹底的に軽量化を行うとともに高い剛性も誇っています。

「軽量化がイコール安全性ではないと思いますが、徹底した軽量化によって安全性を追求しています。頭の重量は2kg〜3kgほどしかなく、このように頭をかじられても衝撃はほとんどありません」と株式会社ON-ART代表取締役社長 金丸賀也氏
子どもたちには、怖さや驚きも含めた恐竜の存在を感じてほしい
株式会社ON-ART代表取締役社長 金丸賀也氏は「できるかぎりリアルにつくり、恐竜が生きていたらどんな感じがするんだろう? ということを、目の前の恐竜から体感してもらいたい。大きいしリアル過ぎてちょっと怖いのですが、特に子どもたちには、昔はこんな生き物がいたんだという、目を見張るような驚きや、恐竜の存在を感じてほしい」と、恐竜づくりにかける意気込みを話してくれました。
実際「ティラノサウルス3号」が目の前に迫ってくると、その圧迫感と迫力には大人でも最初は“怖い”と感じてしまうほど。“怖さ”にもいろいろな種類がありますが、普段はなかなか実感できない「捕食されてしまうかも」という恐怖を感じました。
しばらくするとその恐怖はだんだんと薄れてきますが、目の前を恐竜が闊歩していると、まるで恐竜時代へタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。もし恐竜と共存する世の中だったら、または映画のように、科学技術で甦った恐竜と遭遇したらなど、実感を持ってさまざまな想像の世界を体感することができます。
株式会社ON-ARTでは、2018年には現在の13頭から20〜30頭ほどに恐竜の種類や数を増やし、ゆくゆくは恐竜時代を楽しみながら学べるサイエンスパーク「DINO-A-PARK」の実現を目指しているそうです。
【イベントスケジュール】恐竜体感ライブショー「DINO-A LIVE」

ティラノサウルスが急に暴れ出した!

緑色のライトで照らすと大人しくなるよう育てたという設定。ライトを向けられたティラノサウルスがだんだんと落ち着いていきます

現在稼働している恐竜は13頭。会場にはアロサウルス(写真左)、ラプトル(写真右)も登場、大暴れしてくれました
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