2017年/アメリカ/カラー
配給:20世紀フォックス映画
© 2017Twentieth Century Fox Film Corporation
ヒュー・ジャックマンが全身全霊で演じる
“最後”のウルヴァリン
『X-MEN』シリーズで最高の人気を誇るウルヴァリン。この孤高のヒーローを17年間演じてきたヒュー・ジャックマンがそのフィナーレを飾るマーベル映画最新作「LOGAN/ローガン」が、2017年6月1日(木)全国ロードショー!
ヒュー・ジャックマンが本作で体現するのは、治癒能力を失って不死身の超人ではなくなったウルヴァリン、すなわち生身の人間ローガンの壮絶なる生き様。邪悪な敵に追われる少女との間に芽生える父娘のような絆、そしてズタズタに傷つきながらも最後の死闘に身を投じるローガンの衝撃的な運命が描かれていく。
少女と刻んだ、最後の傷跡
舞台はミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で心身共に疲れ果て、不死身の治癒能力が衰えたローガンは生きる目的さえも失ったまま荒野の廃工場でひっそりと暮らしていた。
そんなローガンの前に現れたのは、強大な武装集団に追われるローラという謎めいた少女。絶滅の危機に瀕したミュータント最後の希望であるローラの保護者となったローガンは、アメリカ西部からカナダ国境をめざして旅立ち、迫りくる最強の敵との命がけの闘いに身を投じていく。なぜローラは武装集団に追われているのか? そしてなぜ、ミュータントを救う最後の希望なのか?
アメコミ映画を超越した過激な世界観とエモーショナルな物語
誰も見たことのない“生身の人間”ローガンの魂の叫び!
「愛する人がいて居場所がある。これが普通の人生だ。君は経験すべきだ」というチャールズのセリフの通り、冒頭で万引きをするローラを叱るローガンの姿や、チャールズ・エグゼビアと3人で楽しそうに笑う姿は、超人ではなくまるで普通の人間の家族のよう。
『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)に続きメガホンをとるジェームズ・マンゴールド監督は「ローガンは、悪い奴は怖くないし、死も怖いと思っていないが、愛情を怖がっている。それに人と関わることや親密になることが怖い。ローガンに対し、一種のスケールの大きい感情的な要素を突きつけた映画だ」と、ローガンというキャラクターについて改めて分析する。
そしてこれまでに9度もの孤高のヒーローを演じてきたヒュー・ジャックマンも「本作は、以前の “X-MEN” シリーズ、そしてすべてのアメコミ映画よりも “桁違い” にリアルに、人間らしく描かれている。ウルヴァリンは、アメコミ映画の中でダークで複雑を極めたキャラクターのひとりかもしれないが、最後にこのキャラクターを探求するには、彼がどんな人間か核心に触れることが重要だった」と、アメコミ映画の常識を突き破る、より人間らしさを追及したストーリーになっていることを明かした。
17年間に渡ってこのキャラクターを演じてきたヒュー・ジャックマンが、万感の思いを込めて最後に体現したのは、“生身の人間” としてのローガンの心の葛藤。無敵なスーパーパワーを失ったひとりの男が、邪悪な敵につけ狙われる少女を守るために死力を尽くし想像を絶する運命をたどっていく姿は、過激なまでに荒々しくも研ぎすまされたバイオレンス描写と相まって、観る者の胸を熱く震わせてやまない。
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