書籍『登り続ける、ということ。』著書/世界的アルピニスト

野口健さん(アルピニスト)

世界最年少(当時)で七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニスト野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、ネパール地震や熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた児童書『登り続ける、ということ。ー 山を登る 学校を建てる 災害とたたかう』を上梓しました。「ヒマラヤの悪天候とコロナ禍の状況は似ている」と言う野口さんに、よりよく生きるために、子どもたち、そして親子に必要なことをお伺いしました。全2ページ。(インタビュー:2021年4月17日(土) / TEXT:キッズイベント 高木秀明)
世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

世界的アルピニスト野口健さんにインタビュー。野口さんの子育てについてもお伺いしました!(写真提供:野口健事務所)

自分は何がしたいのか?
足を止め、自分と向き合う

ー 書籍『登り続ける、ということ。ー 山を登る 学校を建てる 災害とたたかう』を拝読させていただきました。野口さんの登山やさまざまな活動に対する想いがとてもよくわかりましたし、共感するところもたくさんありました。この書籍を書こうと思ったのは、どのようなきっかけからですか?

ヒマラヤで悪天候に見舞われると1週間くらいテントの中に閉じ込められるんですが、そんなときはじっくりと自分と向き合って会話をするんです。今回の新型コロナウィルス感染症の状況(以下、コロナ禍)は感覚的にはそれと似ていて、今までずっと走り続けていた足を止められてしまいました。そこで自分と向き合い、今までの活動を振り返り、次にどう進むかを整理していく中で、小学生に向けた本は『あきらめないこと、それが冒険だ エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険!』(2006年)以来出していなかったこともあり、その後の活動について、まとめてみようと思いました。

今はネパールポカラという町にサマ村に次ぐ2つめの学校を建設中で、まもなく完成します。サマ村に森を復活させる植林も続いているし、いろいろな活動が同時進行していて、コロナ禍の前は自分は何屋なのか、どこへ向かっているのか、何がしたいのかがわからなくなることもあって、この1年は本を書くことで自分の活動をシンプルに捉え直し、気持ちの整理をすることができました。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

コロナ禍の影響でインタビューはZoomで。野口さんは山梨県にある築300年の家屋から(写真提供:野口健事務所)

ー コロナ禍が続いて人との交流がなくなったり、家に閉じこもらざるを得なかったり、不自由や不安を感じている人がたくさんいます。登山では自然相手で思い通りにいかないことがたくさんあると思いますが、どのようにして平静を保ったり、気持ちを切り替えたり、そのような状況を乗り越えていますか?

僕もコロナのような状況は初めての経験なので、最初はもがくというか、心が安定しなかったですね。特に昨年(2020年)の4月〜5月は今よりも世の中に閉塞感があって、山梨県に住んでいるんですが、東京から来た人たちへの視線は厳しく、コロナも怖いけど人の目の方が怖い、そんな感じでした。

ここ15〜16年くらいは毎年2回はヒマラヤに行くのが当たり前になっていましたが、ヒマラヤはもちろん国内の登山もできなくなりました。5月に緊急事態宣言が解除され、ようやく7月に八ヶ岳天狗岳に登りました。天狗岳は15歳のとき、僕が人生で初めて登頂した山なんです。当時、バスから見る八ヶ岳はでかいし、本当に登れるのか不安に思いながら見上げていました。でも初心者もベテランも1歩の大きさにそれほど違いはなく、その積み重ねで信じられないけど頂上まで行けるんです。

僕の登山は八ヶ岳から始まり、“いつかはヒマラヤ!” と思って日本の山でコツコツと練習を重ね、1999年の25歳のときにエベレストの登頂に成功し、世界最年少(当時)での七大陸最高峰登頂につながります。久しぶりの八ヶ岳登山で原点に戻り、また1からスタートしようという気持ちになりました。

だから僕の場合は、“原点に戻る” ことで気持ちを切り替えることができました。忙しい毎日でなかなか足を止める機会がない方は多いと思いますが、このコロナ禍は少し足を止め、自らと向き合い、原点を思い出し、これからを考える、そういうきっかけにしたいですよね。そうしないと、コロナは単なる不幸な出来事になってしまいます。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

25歳、当時の最年少記録で世界七大陸最高峰登頂に成功。写真は2007年2回目のエベレスト。頂上付近にて(写真提供:野口健事務所)

“夢” がないサマ村の子どもたち
“本” は心の中にまくタネ。いつか何かが芽生える

ー 書籍には失敗や自由に対する考え方、勉強すること、いじめの対処法、自分に何ができるかなど、多くの子どもたちが悩むことに対して具体的に野口さんの考えが書かれていて、とても参考になると感じました。

サマ村に学校をつくり、子どもたちが通うにあたってランドセルが必要になります。日本で使わなくなったランドセルを集めて、当時中学生だった娘の絵子も連れていったんですが、6年も使った中古のランドセルをあげて喜ぶのか、絵子はとても不安に思っていました。でも一人ひとりに手渡すと、子どもたちは走り回って喜ぶんです。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

サマ村では学校づくりや、それにともなうランドセルの配布、森づくりなど、さまざまな支援活動を実施している(写真提供:野口健事務所)

日本では小学校に行けるのが当たり前ですが、ネパールでは貧困やカーストという身分制度による差別の問題などで学校に行けない子どもたちはとても多いんです。村を歩いていると、紙とペンを差し出されて自分の名前をネパール語で書いてくれと言われることがあります。書くととても喜んで、真似して書いて練習するんです。自分の名前を書けることがとても嬉しいんです。

絵子からすると日本では当たり前すぎて、「学校に行く、字が書ける、本を読める」ことを特別嬉しいと感じたことはないと思いますが、ヒマラヤの子どもたちはこんなに嬉しそうに文字を書き、学校に行くんです。そのことを日本の小学生くらいの子どもたちにこそ伝えたいなと思って、この本を書きました。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

お揃いの制服、そしてさまざまなランドセルで学校に通うサマ村の子どもたち(写真提供:野口健事務所)

ー「つまらない」「嫌い」などと真面目に勉強しなかった自分が恥ずかしいです。

僕もそうでした(笑)

ー しかし、今もそういう子どもたちは多いと思います。「なぜ学校へ行かなければならないのか?」子どもたちのこの問いに、野口さんはどのように答えますか?

15〜16年くらい前、サマ村の子どもたちに特に深い意味や意図もなく「みんなの夢は何?」と質問したんですが、会話が噛み合わないんです。するとシェルパが「その質問は意味がない」と言うんです。
※シェルパ:ネパールの少数民族のひとつ(シェルパ族)で、エベレストをはじめヒマラヤ登山をサポートする山岳ガイド

サマ村はネパールの首都カトマンズから徒歩約10日、道もない3,600メートルの高地にあります。自然環境の厳しい人口1,000人ほどの村で、当時は電気も病院も学校も主な産業もなく、村人は自給自足の生活でした。多くはそこで生まれ、親の手伝いをし、そのまま大人になり、村の外に出ることもなく一生を終えます。そうすると “夢” という概念がないんです。“夢って自然に抱くもの” と思っていたので、とてもショックでした。

僕は小学生の頃、『ドリトル先生航海記』という本を読み、登場する場所を地球儀で想像してワクワクしていました。自分が夢を抱いたきっかけは “本” だと思い、それでサマ村に図書館を、学校をつくりたいと思ったんです。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

2010年、サマ村に完成した校舎(写真提供:野口健事務所)

植村直己さんの本の影響で山に登り始めていますよね。

そうです。もう少し大きくなった高校時代ですけどね。だから停学中に植村直己さんの書いた『青春を山に賭けて』と出会わなければ、まったく違う道に進んでいたでしょうね。たった1冊の本で人生が変わるんです。

何がその人の人生に大きく影響するかはわかりませんが、本は心の中に植えるタネだと思うんです。いつか何かが芽生えるかもしれない。だからサマ村の子どもたちにも本を読んでほしいと思いました。

そして学校は勉強するだけでなく、自分より足が早かったり、勉強ができたり、いろいろな子がいて、悔しい思いや嫉妬をしたり、いじめ、いじめられたり、屈辱を感じたり理不尽なこともあったりする場所です。そういう経験から、どうすれば自分を認められるようになるかを考えることが大事なんです。それは人間関係の中でしか学べないんですよね。友だちとの助け合いも自然と学べますよね。




多様な考え、価値観を与え
子どもたちから、世界を変える

ー サマ村の学校で勉強した子どもたちの多くが将来の夢を持ちました。サマ村の学校ができて10年ほど経ち、当時の子どもたちはいま青年となっていますが、教育を受けた子どもたちが大きくなり、サマ村に何か変化はありますか?

村全体が変わりましたね。学校って村にとってひとつの文化的な象徴になるんですよね。だから学校が「やろう」と言ったことに対して、村の人たちも「やろう」となっています。そしてそれは、子どもが大人を変えているということでもあるんです。大人からはなかなか変わりません。

ヒマラヤの村の多くは木を切ってチベットに売って収入を得ていたんですが、植えるという文化がなく収入が減っていきます。冬虫夏草という薬にもなるきのこが中国や韓国へ高値で売れるので、他の村の人が自分の村に近づくと、サマ村のように平和なところでも、そうした資源をめぐって殺し合いになるんです。書籍にノーベル平和賞を受賞したケニアの自然保護活動家ワンガリ・マータイさんが出てきますが、マータイさんがアフリカに木を植える「グリーンベルト運動」を始めたのは、環境問題ということもありますが、資源をつくったという意味も大きいんです。資源がなくなると、人間は争いを起こしますから。

サマ村の森の復活も、最初、大人は誰もその必要性を理解できませんでした。しかし子どもは早いですよね。すぐにわかってくれる。そして “わーっ” と集まって苗木を植えに行く。子どもに伝え、子どもが中心となってやることで家族にも伝わります。大人が大人に伝えるよりも、その方が伝わりやすいということがよくわかりました。学校がなかったら、森づくりはもっと苦戦していたと思います。

サマ村に森をつくるというのは、みんなで資源をつくる、殺し合いから離れることにもつながります。争いごとも減った気がしますね。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

サマ村での森づくり。植林を伝える看板の前で(写真提供:野口健事務所)

カースト制度の問題からは引けない
体験したからこそ、寄り添える

ー 日本の高齢の政治家の方の発言を聞いていても、幼い頃に刷り込まれた価値観を変えるのは難しいと感じるとともに、子どもに伝えていく大切さを実感します。

サマ村はカースト制度があり、当初、低い階級の子どもたちは教室に入れませんでした。雨が降っていても、外で傘をさしながら授業を受けていたんです。カースト制度のことはもちろん知っていましたが、僕がつくった学校の中で、差別は絶対に嫌だった。

そこで夜に大勢の村人を集めて、何時間もこの問題について話し合いました。「カースト制度を否定するつもりはないけど、学校の中には持ち込んでほしくない」と。しかし彼らには差別が当然で、お酒も入るし、“カーストのことには触れるな” みたいな感じになってくる。彼らは短刀を持っていて身の危険も感じましたし、カーストの問題はタブー中のタブーなので、強行したら学校に火をつけられるかもしれないとも思いました。実際にカーストの問題では殺人も起きていて、これ以上踏み込むと危ないというところまでいったけど、僕はこの問題は絶対に引けなかったんです。

村人は僕にあれをつくってほしい、これをつくってほしいと簡単に言いますが、僕は金持ちでもなんでもなくて、毎回多くの人から寄附を集めています。これはけっこう大変で、とても努力をしているんです。「では、みんなの努力は何? サマ村は僕の村ではなく、みんなの村なので、僕より努力をしなければならないんじゃないか」という話をしました。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

カースト制度の問題は、書籍では穏やかに書いていますが、実はもっと激しいやりとりがあって、ちょっと危ないときもありました

酔っ払ったお爺さんは “わー!” って叫んでて理解してもらうのは無理だと思ったけど、学校の若い先生たちや、僕より少し年上の村長さんには伝わりました。でもあの世界にいると、そう思っていてもはっきりとは言いづらいんです。村八分にされたり、本当に刺されることもありますからね。

でも若い先生たちが動いてくれて、学校の子どもたちに「みんなでご飯を食べてもいいよね」「手をつないでもいいよね」という話をした。そうすると、子どもたちは何の抵抗もないんですよ。数年後にサマ村に行ったときには、みんなが教室で授業を受け、手をつないでダンスパーティをやっていました。

いまでは学校での生活はもちろん、大人たちと一緒に植林もしています。若い人が変わると高齢の人も変わります。学校から広げていくのは早いなと思いました。

ー 今はLGBTQやジェンダーなど多様性が叫ばれています。ハーフという表現が良いかはわかりませんが、野口さんはハーフというマイノリティで、幼少期にいじめも経験しています。子どもの頃に多様な考えや価値観を持ってもらうことで、カースト制度も含め、差別はなくなっていくでしょうか?

そう思いますね。僕が子どもの頃はハーフというのはいじめられたので、絵子はクォーターですが小学校に入ったときは心配でした。でも講演で小学校に行くと、ハーフが増えたと感じますね。東南アジア、イラン、いろいろな国とのハーフの子がいます。だからハーフへのいじめも、昔に比べると減っているようですね。

僕が大学生だった1993年頃、月1万7,000円くらいの家賃のアパートを借りようと思って不動産屋に行ったら、「外人と混血お断り」と言われて、とてもショックでした。「野口健」という名前で日本語も問題なく話せるのにアパートにすら住まわせてくれないのか、と。そういう時代でした。

僕がネパールのカースト制度にすごく敏感なのは、僕に差別された経験があったからかもしれません。たくさんの人に「そこまでムキになるな」とか「面倒なことに首を突っ込まない方がいい」と言われましたが、どこかで僕自身が差別されたことが残っているんですよね。

だから、いじめられることも差別されることも、そのときはもちろん辛いけど、すべてがマイナスではないとも言えます。いま絵子はニュージーランドに留学していますが、このコロナ禍で、街中で白人から体当たりされたり、「国に帰れ」とか「コロナ! コロナ!」と言われたり、アジア人差別を受けたそうです。絵子にとっては人生初の差別で、とてもショックを受けて落ち込んでいました。

でもこれはある意味では、とても貴重な経験で、自分が原因じゃなくても理不尽ないじめや差別を受けることがあるんです。辛い出来事だけど、経験した人はその気持ちがわかるから、差別をしてはいけないことがわかるし、受けている人に寄り添うこともできる。そして、いじめや差別が極めて人間的な行為だということも学べます。絵子には「貴重な経験だよ」という話をしました。日本にいてはアジア人差別は受けないですからね。

■ 次ページ
絵子さんとの親子関係が素晴らしい野口健さんの子育て、日本の親子に足りないことなど

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

登り続ける、ということ。ー 山を登る 学校を建てる 災害とたたかう
学研プラス
1,540円(1,400円+税10%)

世界七大陸の最高峰を当時最年少記録で登頂した野口健さんは、過酷な登山を続けながら、ネパールでの学校設立や植林、国内外での大地震の被災地支援などに取り組んでいく。なぜ、困難に挑み続けることができるのか。野口さんから若い読者へ贈る、ゆるぎない信念のメッセージ。

世界最年少(当時)で世界七大陸最高峰登頂に成功した世界的アルピニストの野口健さんが、ネパールでの学校づくり、エベレストや富士山のゴミ拾い、東北、熊本地震の被災地支援などの活動を通して、子どもたちに伝えたいことをまとめた書籍『登り続ける、ということ。』を上梓。よりよく生きるために、子どもたち、親子に必要なことをインタビュー!娘、絵子さんの子育て、親子で登山についてもお伺いしました。

野口健(のぐち けん)
アルピニスト。1973年アメリカ・ボストン生まれ。亜細亜大学国際関係学部卒業。1999年、エベレストの登頂に成功し7大陸最高峰の世界最年少登頂記録(当時)を25歳で樹立。富士山清掃活動をはじめ、シェルパ基金設立、被災地支援など、環境活動、慈善活動を多く行う。著書に『確かに生きる 落ちこぼれたら這い上がればいい』(集英社)、『あきらめないこと、それが冒険だ―エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険!』(学研)など。
野口健公式ウェブサイト:https://www.noguchi-ken.com

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