“宝石のすべてがわかる” 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」は、2022年2月19日(土)から6月19日(日)まで国立科学博物館で開催!
地球上の宝石約200種を網羅!
豪華絢爛なジュエリーが一堂に集結!
“宝石のすべてがわかる” 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」が、2022年2月19日(土)から国立科学博物館で開催! 開催前日に行われた内覧会に行ってきました。
【イベント紹介】特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」2022年2月19日(土)~6月19日(日)国立科学博物館で開催!
宝石のほとんどは地球の自然が生み出したものです。しかし、その原石は私たちが “宝石” として目にしているカットなどの加工がされたものではありません。本展では宝石の原石はどのように誕生し、その原石はどのような過程を経て宝石になっているのか、豪華絢爛な本物のジュエリーを目にしながら、その秘密をわかりやすく展示しています。
監修を務めた国立科学博物館 地学研究部 部長 宮脇律郎氏は内覧会の挨拶で「宝石は古の時代から人々の気持ちを高め、実用品という側面だけでなく、むしろ気持ちを豊かにすることで私たちの生活に寄り添ってきました。本展では改めて宝石を科学の目で見つめ直し、その美しさの秘密を紹介しています。博物館の展示で一番見ていただきたいのは “実物” です。本物を目にする機会はなかなかありませんが、この会場はそれらを集めて濃縮しています。会場に来て実物を見てほしい。そして、ぜひお気に入りの石を見つけてください」と本展を紹介しました。
監修者のひとり、内覧会で挨拶する国立科学博物館 地学研究部 部長 宮脇律郎氏。「会場に来て実物を見てほしい。そして、ぜひお気に入りの石を見つけてください」
会場入口には高さ2.5メートルのアメジスト(紫水晶)ドームが登場!
地球と人類が織りなす美の共作
圧巻のコレクションを堪能できる貴重な機会
本展では宝石の価値基準となる「輝き」「煌めき」「彩り」「強さ」といった性質も紹介。石それぞれが持つ硬度や光の反射、屈折率を最大限に活かしたカットにより宝石の美しさが引き出され、宝石とは自然と人間とが生み出す作品であることがよくわかります。
そんな宝石の美しさを思う存分堪能できるのが、最後の「第5章 宝石の極み」。世界的な宝飾コレクションを誇るアルビオン アートの特別協力により、古代のメソポタミアから20世紀の最先端ジュエリーまで、珠玉の芸術品約60点を見ることができます。これだけの宝石を一度に目にできる貴重な機会、自然の偉大さ、人間の美に対する想い、そして宝石の美しさを心ゆくまで堪能できる特別展です。
“宝石のすべてがわかる” 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」は、2022年6月19日(日)まで国立科学博物館で開催!
宝石の原石はどこでできるのか、まずはマグマが冷えて固まった岩石「火成岩」。ダイヤモンドやペリドットはマグマに由来する代表的な宝石
ダイヤモンドの原石
アメジストやロッククリスタル(水晶)などは熱水脈(または熱水鉱脈)から見つかる代表的な宝石。熱水脈は、地下深くに存在する100度を超える高温の水が、岩盤の割れ目などを通って上昇した跡
多くの揮発性(水やガス)成分をともなったマグマが固まった特殊な火成岩ペグマタイトからは、トパーズやトルマリンなどの宝石が見つかる
ルビーやエメラルドのような濃い色の宝石は変成岩から見つかる代表的な宝石。変成岩は、既存の岩石が熱や圧力を受けて再結晶してできた岩石で、プレート運動により地下深くに運ばれたり、高温のマグマに接触したりしてできる
ダイヤモンドのカットの変遷。八面体のダイヤモンドの原石から、ラウンドブリリアントの58面カットが完成するまで
宝石のカットは大きくファセット(研磨面)があるものと、ないものの2つに大別される。ファセットカットは、石の中に入った光をファセットで反射させることで最大限に輝かせる方法で、透明度の高い石に適用されるのが一般的
ファセットのあるものとないものの中にもいくつか種類があり、宝石の代表的なカットは7種類
個人コレクターの橋本貫志氏による宝飾コレクションの中から指輪約200点を展示し、各宝石のカットを通じて「指輪が語る宝石の歴史」を紹介
宝石の価値の基準ともなる「輝き」「煌めき」「彩り」「強さ」といった性質を説明
宝石の「輝き」「煌めき」に関係する光の屈折率を解説
代表的な10種類の宝石の形を展示
化石が宝石になった「アンモライト」
虫が閉じ込められた琥珀
神聖ローマ帝国 皇帝フリードリヒ3世のシグネット(印章)・リング。スリランカ産サファイヤに平和王フリードリヒとして知られる神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ3世の横顔を描くインタリオ(沈み彫り技法が施された美術・工芸作品)
バロック ローズ・カット・ダイヤモンドのレリカリー(聖遺物入)・クロス。レリック(キリストが架けられた十字架の木片等の聖遺物)を納めるためのダイヤモンドと銀のクロス
ロシア大帝エカテリーナ2世よりアレクセイ・オルロフへ贈られたエカテリーナ大帝の肖像 エメラルド・インタリオ。宝石の中でももっとも彫刻が困難とされるエメラルドに、ロシアの女帝エカテリーナ2世の面影を精緻に刻印した近世宝飾の傑作。ドイツ出身の宮廷工芸家ヨハン・カスパー・イエーガーの超絶技巧の貴重な精華
新古典主義 ピストルッチ作 バッカンテのカメオ。バッカンテは酒神バッカスの巫女。素材の微妙な色彩を巧みに活用して、色白の横顔や肩と色づいた葡萄の葉や毛髪を彫り分けている
アール・ヌーヴォー フーケ&ミュシャ作 コルサージュ・オーナメント。宝飾の革命を志したジョルジュ・ブーケが、ミュシャと共同制作したアール・ヌーヴォー絶頂期の記念碑的作品。子牛の革に描かれたミューズを思わせる乙女の像を、宝石とエナメルをセットにした金の腰飾りが彩っている傑作品
50’s ブルガリ サファイアとルビーのムガール・スタイルのネックレス。壮麗なムガール朝インド様式の胸当てを思わせるネックレス。ルビーとダイヤモンドを連ねた4連のネックレスに、房飾り状に大粒のサファイアを配している。青と赤の配色は、キリスト教文化圏では聖母マリアの衣の色とされている
サヴォイア=ジェノヴァ家 マリア・アデレイド公女旧蔵 ダイアモンドの花と葉飾りのティアラ(1883年ごろ)
ヴィクトリアン ダイアモンドのデイジーのティアラ(1870年ごろ)
ヴュルテンベルク王室旧蔵 ピンク・トパーズとダイヤモンドのグラン・パリュール(1810年〜1830年ごろ)