2025年2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー! ユニバーサル・スタジオ × ドリームワークス最新作!
映画『野生の島のロズ』でロボットに育てられる雁(がん)の子「キラリ」の声を務めた鈴木福さんインタビュー!
思っていたのと違う!? でも「すごく素敵な作品」
子どもから大人まで、キラリの成長を声で表現
ー 映画『野生の島のロズ』の脚本を最初に読んだときの印象は?
脚本の前に本編を観たんですが「とてもいいお話だな」と思ったのと、ポスターから思い描いていたイメージとは違ったというか、「すごく素敵な作品を観せてもらったな」というのが最初の率直な印象でした。
ー イメージとはどのように違いましたか?
ただハートフルなだけではなくハラハラする場面もあって、「ロボット 対 動物」「動物 対 人間」「人間 対 ロボット(ロズ)」みたいな構図が生まれたり、僕が声を演じた渡り鳥(雁)のキラリの成長もすごく素敵な描かれ方をしていました。
ー 今回、キラリの声を演じるにあたって心がけたことはありますか?
子どもから大人になっていく過程を声でも表現したいと思ったので、前半の頃の声は自分で思っている以上にかわいくフレッシュに、そこからいろいろな経験を経てちょっとずつ大人になっていくので、言葉のちょっとしたニュアンスとか声の表情みたいなところで、キラリの成長を少しでも感じていただけるように演じました。
ー 大変だったことはありましたか?
キラリはロボットに育てられたので、普通はあまり使わないような難しい言葉があったり、「ガチャ」みたいな動作音を言葉で言うところがあるんですが、それを再現するのが難しかったですね。
他には、僕が僕として話すならこんな感じで話さないなと思う部分があったり、映像に口をあわせないといけないのも自分の感覚では話せないので大変でした。あとはちょっとした抑揚とか、自分の思い描くトーンで話せないとか。でも映像がとても素晴らしいので、それを声で台無しにしてしまわないか、それがとても怖かったですね。
吹替版では綾瀬はるかさんの声が「ロズ」に本当に似合っていて素敵だと思いますし、キツネの「チャッカリ」の声の柄本佑さんもとても素敵なお芝居をされています。赤ちゃんキラリ役の子の声もすごくかわいいので、日本語キャストならではの雰囲気を楽しめると思います。
【映画紹介】2025年2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー! ユニバーサル・スタジオ × ドリームワークス最新作『野生の島のロズ』
キラリとロズの関係、成長に注目してほしい
コンプレックスは捉え方で強みになることも
ー キラリとご自身との共通点や、共感したところはありましたか?
すごく前向きでポジティブなので、そこは自分と似てるかなと思いました。嫌なことがあっても、次に向かうのに葛藤はありながらも、“思い切って進んじゃえば進める” みたいなところは結構近いかと思います。
ー キラリのどんなところに注目してもらいたいですか?
やっぱりロズとの関係がどういうふうになっていくか。キラリは渡り鳥として成長していかなければいけないので、そこの葛藤だったり、ふたりは親子ですが、異なる種なので本当の母親ではないロズとキラリの関係値がどういうふうに広がっていくのかを見てほしいですね。
ー キラリから学んだことはありますか?
ポジティブで強い精神力。そして他の仲間と自分が少し違うということを受け入れる心の広さもすごくいいなと思います。ひたむきにがんばれる力も持っていると思いますし、もし人間だったら本当に尊敬できる、すごくパワーのある人だろうなと思います。
ー キラリは他の雁と少し違う身体的に不利なところがありますが、ネガティブだったりコンプレックスだったり、そういった部分に対して鈴木さんはどんなふうに乗り越えてきましたか?
変えられないものは仕方がないので、努力してなんとかなるのであれば努力はしてみるべきだと思います。それでも変えられないものは自分の個性というか、そういうものとして受け入れてくれる人たちと一緒にやっていけばよくて、それが仕事における自分のポジションのひとつになったり武器になったり、捉え方で変えられるものもあると思います。
ー キラリ以外にもたくさんの動物が出てきますが、キラリとロズ以外で注目しているキャラクター、おもしろい動物がいたら教えてください。
オポッサムの「ピンクシッポ」の子どもたちはかわいいですし、雁の「クビナガ」はかっこよくてイケてるし、あと僕はキツネの「チャッカリ」がすごく好きです。キラリ以外なら「チャッカリ」を演じたいですね。
温もりを感じさせる映像と
良い意味での裏切り、さらなる展開
ー 今回の映画ではひとコマずつ手描きした背景画が269点もあって映像の美しさも評判になっていますが、映像で印象に残っていることはありますか?
本当にきれいな映像のアニメーションなんですが、ただきれいなだけじゃなくて温もりも感じるというか、温かみのある絵だなというのが印象的でした。機械的に絵が進んでいくのではなくて、やっぱり人の手が入っているというのが、その温もりを感じさせるのかなと思いながら観ました。
ー ロズもロボットではありますが柔らかみがありますよね。
かわいらしくて、ゴテゴテしていないというか。でも何かちょっとしたところに、狂気とは違いますが “恐ろしさ”、ロボットが怖く見える瞬間もあって。かわいらしくてすごくいいロボットなんですが狂気的なところも感じさせてくれるので、そこも注目していただきたいポイントですね。
ー ご自身で演じたところでもそれ以外でも、好きなシーンはありますか?
キラリが渡りに向けてトレーニングを積むシーンがあって、そこがすごい好きですね。点描のようにトレーニングひとつひとつを連ねてひとつのシーンにしていて、すごくいいなと。お気に入りのシーンです。
あとはやっぱりクライマックス。ハラハラドキドキしながら胸が “ぎゅん” となるというか、苦しくなりながらも感動する場面があったり、それまでの作品の雰囲気からガラッと変わる瞬間もあったり、そういったところも好きなシーンですね。
ー 字幕で試写を拝見させていただきましたが、込み上げてくるものがありました。親子愛や親離れ子離れ、争いや休戦などいろいろな要素が入っていて、年齢や立場によってどこが一番心に残るかは変わってくると思いますが、鈴木さんはどこが一番グッときましたか?
キラリの声を演じたというのもありますが、やっぱり親子の絆や彼の成長みたいなところは、すごく刺さりました。
ー それで終わる物語かと思っていたのですが‥‥。
そう、そこがギャップですし、僕もそこがこの作品のすごく素敵なところだなと思っています。ハートフルなだけではないと言うか、良い意味でこちらを裏切るような、さらなる展開があるのはすごくいいなって思っています。
ー 特にこういった方に観ていただきたい、というのはありますか?
年代によって受け取るメッセージがちょっとずつ違ったり、印象も変わってくる作品だと感じているので特定の方というのはいませんが、やっぱり親子や友だち、大切な人と観るのもすごく素敵だし、何かちょっと孤独じゃないですけど、キラリのように自分は他の人と少し違うなと感じている人がひとりで観に行っても勇気をもらえる作品だと思います。
持って帰れるものがたくさんある
心に素敵なものを届けてくれる作品
ー 親子で観に行く方も多いと思いますが、鈴木さんが妹さん、弟さんと行ったら、観終わったあとでどんな話をしますか。
どういうふうに感じたかが気になるので、「このシーンはどう思った?」みたいな考えてもらう質問をして、お互いに考えや意見を話すかもしれません。
ー たくさんの子どもたちがこの映画を観に行くと思いますが、映画を通して子どもたちにどんなことを伝えたいですか?
伝えたいというよりも、お母さん、お父さんとの関係性や、どんなふうに自分を育ててくれたんだろうとか、動物や地球と僕たち人間の関係は今後どんなふうに変化していくのかなとか、あとは自分が今後どういうふうに成長していけたらいいのかなとか、いつか独り立ちするときが来るのかなとか、何かそういったことをひとつひとつ、ちょっとずつでいいので考えてくれたらいいなと思います。
ー 読者、そして映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
とても心温まる作品ですし、年代や、そのときの観る人の状況によって心に響くポイントは違って、受け取るものがたくさんあると思うので、ちょっとでもこの作品が気になったら、ぜひ映画館で観てほしいですね。誰に感情移入するかによっても観え方は変わってくるので、さまざまな視点から楽しんでもらって、この作品のエネルギーを感じて、何か受け取って持って帰っていただけたら嬉しいです。
ロズはもちろん、キラリやチャッカリなどの動物たちがすごく素敵なので、ぜひこの壮大な物語を大きなスクリーンと音で楽しんでください。めちゃくちゃいい体験になると思います!
ユニバーサル・スタジオ × ドリームワークス最新作! 映画『野生の島のロズ』は、2025年2月7日(金)からTOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー!
鈴木福(すずき ふく)
2004年6月生まれ。NHK教育「いないいないばあっ!」でデビューし、2011年のドラマ『マルモのおきて』で注目を集める。さらに同ドラマ主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を「薫と友樹、たまにムック。」のユニット名で歌い大ヒットを記録、『第44回日本有線大賞』特別賞・新人賞、『第53回日本レコード大賞』特別賞を受賞。『第62回NHK紅白歌合戦』に史上最年少で出場した。以降、ドラマ、映画等で大活躍中。
ヘアメイク:堀川知佳
スタイリスト:作山直紀
衣装:ベスト:44,000円/シャツ:9,6000円/パンツ:49,500円(すべてMATSUFUJI https://matsufuji-jp.com)
2025年2月7日(金)からTOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー!
野生の島のロズ
『シュレック』や『ボス・ベイビー』『ヒックとドラゴン』シリーズなど、数々の大ヒットアニメーションを生み出してきたドリームワークス・アニメーションが贈る全世界待望の最新作。
<最新型アシスト・ロボット>のロズが目覚めたのは、大自然に覆われた無人島。未来的な都市生活にあわせてプログラミングされた “彼女” は、野生の島ではまったく機能しない。動物たちの行動や言葉を学習し、徐々に未知の世界に順応しはじめたある日、“彼女” は雁の卵を見つけ、雛を孵すことに。
「ママ!」そう呼ばれた瞬間、 “彼女”の奥深くで、 “ある変化” の兆しが現れる。ひな鳥を “キラリ” と名付けたロズは、ハズレ者のキツネ・チャッカリの知恵を借りながら、 “食べる” “泳ぐ” “飛ぶ” という渡り鳥に必要なことを手探りで教えていく。そしてキラリの旅立ちの日、ロズは彼の飛行をアシストするために全力で走り、飛び立った姿をいつまでも見つめ続けるのだった。それは母親の眼差しそのもの。しかし、動物たちと共生し優しさや愛情を理解しはじめたロズの前には、彼女が築いた居場所を引き裂くような危機が迫っていた。はたして、ロズと野生の島の運命は?!
日本語吹替版では、最新型アシスト・ロボットのロズ役を綾瀬はるかさん、お調子者でずる賢く臆病だが、ロズの相談相手として友情を育んでいくキツネのチャッカリ役を柄本佑さん、ロズに育てられ立派に成長していく雁(ガン)のキラリ役を鈴木福さん、たくさんの子どもたちを逞しく育て、ロズをサポートするオポッサムの母親、ピンクシッポ役をいとうまい子さんが務め、魅力あふれるキャラクターたちに命を吹き込む豪華キャストも大きな話題となっている。
https://gaga.ne.jp/roz-movie/
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