最新のメディア・アートから
“触覚” の奥深さを感じなおす
NTT東日本が運営する文化施設「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」では、子どもから大人まで楽しめるイベント「ICC キッズ・プログラム 2018 さわるのふしぎ、ふれるのみらい」を、2018年7月20日(金)〜8月26日(日)まで開催します。
「ICC キッズ・プログラム」は、コンピュータをはじめとするさまざまな先端メディア・テクノロジーを使用したアート作品 “メディア・アート” に触れることで、子どもたちの好奇心と想像力を育むことを目的に、2006年より毎年夏休みに開催しており、2017年度は文部科学省が主催する「青少年の体験活動推進企業表彰」において、審査委員会奨励賞を受賞しました。
2018年度の「ICC キッズ・プログラム」は、「さわるのふしぎ、ふれるのみらい」と題して、私たち誰もが持つ触覚の奥深さを、テクノロジーによって感じなおす体験、および触覚が情報化される近未来の表現をテーマとしています。また作品展示のほかにワークショップ等の関連イベントを開催します。
時間や距離を越えて“触覚” を伝える
いま注目の “触覚技術” を体験!
私たちは、世界を五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)で感じとっています。このうち、目(視覚)や耳(聴覚)で感じる情報を伝えるための技術(製品)は、テレビやラジオ、電話などの形で私たちの生活でも馴染み深いものになっていますが、触覚については、これまで身近な技術として一般化されておらず、実際に触れなければ感じることができないものだとされてきました。
しかし近年、触感を振動として記録・再生したり、実際にはそこにない物体の凸凹や質感を時間や距離を越えて伝える触覚技術が開発され、注目されています。
この展覧会では、テクノロジーを利用した芸術表現、デザイン、遊びなどから、子どもたちに触覚への新たな気づきを提供するとともに、触感を記録・再生するツールなど最新の触覚技術を紹介し、子どもたちの感受性を高め、新たな思考や創造を生み出すきっかけとなる場を提供します。
NTT コミュニケーション科学基礎研究所+電気通信大学坂本真樹研究室
《オノマトペマップ》
「つるつる」「ごつごつ」といった触感を表現する語と実際の素材を組み合わせた、「さわれる触覚の地図」(オノマトペマップ)によって、感覚と言葉の結びつきの違いを体験します。
cocoiku by ISETAN × HAPTIC DESIGN PROJECT
《触感とんとん相撲》
布や紙などのさまざまな素材の質感を振動に変える装置を使って土俵を揺らし、「紙相撲」をします。
宮野有史《手で見るシカク》
見た目は同じ形のシカク(立方体)なのに、重心や重さ、触り心地などが異なる「別々のシカク」を持った感触を感じることができる、不思議なオブジェ。
安謙太郎(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
《でこぼこえほん(磁性触覚印刷技術)》
一見平らに見えますが、触れてみるとデコボコを感じられる、不思議なえほんです。
渡邊淳司+川口ゆい+坂倉杏介+安藤英由樹
《心臓ピクニック》
心臓の鼓動の動きを触覚として箱に取り出し、手に持って感じることができる装置です。
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
日本の電話事業100周年(1990年)の記念事業として1997年4月19日、東京/西新宿・東京オペラシティタワーにオープンしたNTT東日本の運営する文化施設です。ICCは「コミュニケーション」というテーマを軸に、科学技術と芸術文化の対話を促進し、豊かな未来社会を構想しています。
※休館日以外にも開館時間の変更および休館の場合があります。
小学校高学年(4、5、6年生)
中学生・高校生
大人
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