港区立みなと科学館 2023夏の企画展!2023年7月12日(水)~9月10日(日)に開催!

科学で楽しむ妖怪展

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」のポスター妖怪や幽霊、妖の正体を探れ!
ふしぎな存在や現象を科学の視点で探究!

港区立みなと科学館では2023夏の企画展として、2023年7月12日(水)~9月10日(日)まで、ふしぎな存在や現象を科学の視点で探究する「科学で楽しむ妖怪展」を開催!

妖怪は昔から化け物、怪異、幽霊、妖(あやかし)などとも言われ、現代においても依然として人々の関心を集めています。

今回の企画展では、妖怪や妖怪のしわざとされてきたさまざまな事象について、古生物学、自然科学、哲学といった科学館ならではの視点から紹介します。

具体的には、動物の化石や骨格、身近な生き物である昆虫、火山や雷といった自然現象の比較による観察、さらに人間の脳や心の働きといった観点から考えることで、科学的な視点を持ち、ふしぎを見つけ好奇心を持つことの楽しさを体験します。

また本企画展の開催期間中には、探究心の原動力となる「ふしぎと感じること」「なぜだろうと疑問を持つきっかけ」を体験する参加型のイベントも多数実施します。




第一章:妖怪ってなんだろう?

① 妖怪ってなんだろう?~ふしぎをさがそう~
左右5メートルにおよぶ絵巻物「百鬼夜行」を原寸大パネルで展示。多種多様な妖怪が行列をなしている様子を間近に見られます。また、龍・河童・天狗・ひとつ目などの妖怪のパネルがふしぎな妖怪の世界へと誘います。

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

「百鬼夜行」とは妖怪たちが行列をする「百鬼夜行」の様を描いたとされる絵巻物の総称。画像は「百鬼夜行」の一部。山﨑記念 中野区立歴史民俗資料館 提供

② 妖怪を科学で解明した妖怪博士って?
「ふしぎな現象(妖怪)をそのままにするのではなく、自分で考え、行動することが大切である」。東洋大学創立者で哲学者の井上円了(1858年~1919年)は「妖怪学」を通して、西洋の学問である科学や哲学を人々にわかりやすく伝え、「妖怪博士」として親しまれました。

「こっくりさん」という謎の存在に挑み、これを科学的思考で解明したことでも知られています。ここでは、ふしぎな現象(妖怪)に科学との接点があることに気づいていただくために、井上円了の著書「妖怪学講義」(出版1894年)や愛用品等も展示します。

第二章:科学の視点で妖怪を考えよう

① 動物や化石の骨格と妖怪
日本の妖怪である龍や天狗、ひとつ目、そして海外の妖怪であるグリフォン等には、そのモデルになった実在の生きものがいるとの説があります。ここではそんな妖怪のモデルになった動物や化石の骨格をさまざまな角度から観察することで、どのような特徴が妖怪のイメージにつながったのか、古生物学の視点で考察します。

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

龍のモデルになったという説のある「マチカネワニ」の全身シルエット。全長約7メートルもの大迫力の巨大な展示物です。大阪市立自然史博物館 提供

② 自然の観察と妖怪
妖怪の中には顕微鏡を使った観察によるスケッチがもとになったといわれる「虫の妖怪」もあります。顕微鏡は江戸時代に日本に伝わったとされていますが、当時の木製顕微鏡(複製)を展示します。

③ 自然現象と妖怪
火山の噴火や洪水、雷、蜃気楼などの自然現象がもとになった妖怪の一例を取り上げ、実験装置や映像を活用して紹介。人知を超える自然現象や災害から人々がどんな妖怪をイメージし、どのように向き合ってきたのかを考えるきっかけとする展示です。

④ 脳や心のはたらきと妖怪
心霊現象や怪奇現象を脳や心の働きといった科学の視点で探究するコーナーでは、誠文堂新光社の月刊誌『子供の科学』で連載中の「ミステリーキャッチャーズ」とコラボレーション。人気漫画で紹介された内容を体験できる展示もあります。

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

『子供の科学』で連載の「ミステリーキャッチャーズ」は、超常現象をカガクで解く! 新感覚の謎解き漫画

第三章:身近なふしぎを探究して、あなたも妖怪博士!

① あなたのまわりの妖怪
妖怪はあなたの身近な地域にも潜んでいるかもしれません。麻布七不思議、のっぺらぼう、化け猫など、港区にも実は妖怪や妖怪にまつわる伝承があります。それらを地図に表した「みなと妖怪マップ」を展示。また、来館者からの身近な地域の妖怪にまつわる情報や目撃情報を募集して展示する「妖怪目撃情報コーナー」を設置します。

② あなたも妖怪?
大型のトリックアートパネルを展示して、まるで妖怪の世界に飛び込んだような体験を通じて、妖怪に親しんでいただきます。写真撮影もできる体験型の展示です。

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

「提灯お化け」のトリックアート

③ テーブルサイエンス「みんなで作る新・妖怪百鬼夜行」
来館者に妖怪を描いてもらい、新たに生まれた妖怪のイラストが全高約3メートル、幅約4メートルの巨大なスクリーンの中を縦横無尽に飛び回る「みんなでつくる新・妖怪百鬼夜行」を開催。会期中は毎日10時~18時まで予約なしで参加できます。

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

みんなで作る「新・妖怪百鬼夜行」

④ あなたも妖怪博士!~「妖怪認定証」授与~
全7つのミッション(クイズ形式)のワークシートを配布。企画展会場内をめぐり、すべてのミッションをクリアした方へスタンプを押印します。ミッションクリアの証であるワークシートが「妖怪博士認定証」となりお持ち帰りできます。

⑤ 研究者からのメッセージ ~ふしぎに出会ったら~
今回の企画展に協力いただいたさまざまな分野の研究者から、「ふしぎに出会ったら?」というテーマでメッセージをいただきました。もしもふしぎに出会ったとき、研究者たちは、どんなことを考えどんなことをするのでしょうか。あなたならどうしますか? 怖がらずに多様な視点でふしぎと向き合い、探究する夏にしてください。

【関連イベント】
※関連イベントは先着順のもの、2023年7月16日(日)10時からの電話予約が必要なものがあります。

古生物から探る妖怪
化け物や妖怪などと伝えられているものの正体を、化石の研究をもとに探ってみよう!
2023年7月25日(火)
① 11:00~12:00
② 13:30~14:30
講師:荻野慎諧氏(徳島県勝浦町参与 妖怪古生物学者)
※各回20名
※電話での事前予約(先着順)TEL:03-6381-5042(受付時間10時~17時)
https://minato-kagaku.tokyo/event/特別講演&ガイドツアー古生物から探る妖怪/

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

荻野慎諧氏

龍も河童も本当にいた!? ~爬虫類の骨格から妖怪を科学する~
爬虫類の骨格から見えてくる、龍や河童との意外な共通点。科学の視点で「妖怪」を紐解いてみよう!
2023年8月6日(日)
① 11:00~12:00
② 13:30~14:30
講師:富田京一氏(肉食爬虫類研究所代表)
※各回20名
※予約は2023年7月16日(日)10時から電話にて受付。TEL:03-6381-5042、繋がらない場合はTEL:03-6381-5041(受付時間10時~17時)
https://minato-kagaku.tokyo/event/龍も河童も本当にいた~爬虫類の骨格から妖怪を/

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

富田京一氏

講談師 一龍齋春水のこわ~いお話
私たちはどんなポイントで怖いと感じるのでしょうか? 講談師が語る少しゾクッとする話しを聞いて、夏の夕暮れに涼を味わってみよう!
2023年8月11日(金・祝)
16:00~17:00
講師:一龍齋春水氏(講談師)
※定員40名
※予約は2023年7月16日(日)10時から電話にて受付。TEL:03-6381-5042、繋がらない場合はTEL:03-6381-5041(受付時間10時~17時)
https://minato-kagaku.tokyo/event/一龍齋春水のこわ~いお話/

港区立みなと科学館 2023夏の企画展「科学で楽しむ妖怪展」の画像

一龍齋春水氏

イベント名
科学で楽しむ妖怪展
応募締切

※関連イベントは先着順のもの、2023年7月16日(日)10時からの電話予約が必要なものがあります。
開催期間
2023年7月12日(水) ~ 2023年9月10日(日)
休館日
期間中の休館日なし
開催時間
9:00~20:00(プラネタリウム最終投影 19:00開始、最終入館時間19:30)
対象年齢
小学校低学年(1、2、3年生)
小学校高学年(4、5、6年生)
中学生・高校生
大人
開催場所
港区立みなと科学館 多目的ロビー・常設展示コーナー(〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-6-9)
https://minato-kagaku.tokyo/access/
アクセス
・日比谷線「神谷町」駅4b出口より徒歩約5分
・日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅 A1・A2出口より徒歩約4分
・銀座線「虎ノ門」駅 2a出口より徒歩約10分
・南北線「六本木一丁目」駅 3番出口より徒歩約15分
料金
入館無料
※プラネタリウムは有料(一般投影 1回:大人 600円/小・中・高 100円)
主催者名
・主催:港区立みなと科学館
・協力:東洋大学井上円了記念博物館、東京海洋大学マリンサイエンスミュージアム、きしわだ自然資料館、大阪市立自然史博物館、むさしの自然史研究会、山﨑記念 中野区立歴史民俗資料館、北海道大学総合博物館、有限会社浜野顕微鏡、子供の科学 誠文堂新光社、一般社団法人路上博物館、リコージャパン株式会社、株式会社エス・デー、徳島県勝浦町参与 荻野慎諧氏、東京海洋大学助教 中村玄氏、明治大学教授 石川幹人氏、早稲田大学教授 平山廉氏(順不同)
問い合わせ
港区立みなと科学館
TEL:03-6381-5041(受付時間 9:00~20:00)
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