2017年/日本/カラー
配給:東宝
©2017「メアリと魔女の花」製作委員会
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督
スタジオジブリ退社後の全世界待望の最新作!
『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)で同年邦画興収第1位、『思い出のマーニー』(2014年)で第88回米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得る監督・米林宏昌。スタジオジブリ退社後の第一作目として満を持して発表する長編アニメーション映画が、2017年7月8日(土)全国公開となる『メアリと魔女の花』。
原作は『魔女の宅急便』や『ハリー・ポッター』誕生以前の1971年、イギリスの女流作家メアリー・スチュアートにより書かれた児童文学「The Little Broomstick」。
米林宏昌監督が最新作に選んだ題材は、かつて師である宮崎駿監督が選んだ題材と同じ「魔女」。きっかけは原作のある台詞に、プロデューサーの西村義明が魅了されたこと。「この扉を開けるのに魔法なんか使っちゃいけない。どんなに時間がかかっても、自分の力でいつもどおりに開けなきゃ」。
ほかの魔法文学とは一線を画し、“魔女” や “魔法使い” を扱いながらも、持ちえた魔法の力に頼らずに歩もうとする少女・メアリ。それは、ジブリという強大な魔法を失くしてなお、ひとりのアニメーション映画のつくり手として、映画をつくり続けることを決意した米林監督自身と重なります。
監督・米林宏昌がもっとも得意とする精緻で美しい背景美術と、圧倒的なアニメーションの数々。ジブリ人生約20年で培った技術と志のすべてを賭した、あらゆる世代の心を揺さぶる夏のエンターテインメント超大作です。
米林宏昌映画の新ヒロイン、赤毛にそばかすの少女・メアリ
明朗で快活、天真爛漫。だけど不器用で毎日に不満を抱えているメアリが、禁断の魔女の花との出会いをきっかけに奇想天外な大冒険に巻き込まれていきます。
メアリは魔法による “変身” を遂げ、一夜限りの魔女に。しかし、それはかりそめの力でしかありませんでした。大切な人たちとの小さな約束を守るため、メアリには真の旅立ちが待ち受けます。しかしそのとき、彼女にかけられた魔法は跡形もなくなり、ただの人間・メアリに戻ってしまうのです。
メアリに杉咲花、日本映画界の豪華キャストとハンマーダルシマーの神秘
主人公のメアリの声を演じるのは女優、杉咲花。米林監督の前作『思い出のマーニー』では彩香役を好演し、今年の第40回日本アカデミー賞ほか、各映画賞を総なめにした若き実力派が、10代最後に、喜怒哀楽豊かなメアリを演じます。
そして、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ、ほか、日本映画界を牽引する豪華な俳優陣が、本作に命を吹き込みます。
脚本は『かぐや姫の物語』(監督:高畑勲)の坂口理子が手がけ、音楽は『思い出のマーニー』からの再タッグとなる、村松崇継が担当。世界最高の奏者と評されるジョシュア・メシックによる民俗楽器ハンマーダルシマーの神秘的な音色が劇中音楽を奏でます。
人間・メアリのまったく新しい魔女映画
赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で七年に一度しか咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の “魔女の花” だった。
一夜限りの不思議な力を手にいれたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府 “エンドア大学” への入学を許可されるが、メアリがついた、たったひとつの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。
メアリは魔女の国から逃れるため「呪文の神髄」を手に入れて、すべての魔法を終わらせようとする。しかしそのとき、メアリはすべての力を失ってしまう。
しだいに明らかになる “魔女の花” の正体。メアリに残されたのは一本のホウキと、小さな約束。魔法渦巻く世の中で、ひとりの無力な人間・メアリが、暗闇の先に見出した希望とは何だったのか?
メアリは出会う。驚きと歓び、過ちと運命、そして小さな勇気に。
あらゆる世代の心を揺さぶる、まったく新しい魔女映画が誕生する。
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