この夏、51日間にわたり、石巻でアート×音楽×食の総合祭が開催!
宮城県の石巻、そしてその下に広がる牡鹿地区は、東日本大震災で大きな被害を受け、今なお復興途上の地。「Reborn-Art Festival 2017(リボーンアート・フェスティバル 2017)」はここで、「アート」では国内外の現代アーティストの作品を地元の方々の協力のもと展示し、「音楽」ではさまざまなスタイルの音楽イベントを開催、そして「食」では、石巻を含む東北のシェフおよび、国内外の有名シェフたちによる地元の食材を使った、ここでしか味わえない料理を提供します。
「Reborn-Art DINING(リボーンアート・ダイニング)」はそのなかの「食」のメインコンテンツとなり、フードディレクターの目黒浩敬氏の呼びかけで全国から多数の有名シェフが日替わりでDININGのシェフを務め、2017年7月22日(土)〜9月10日(日)の51日間にわたり、地元食材の魅力を最大限に活かした一期一会の料理を用意します。
参加するのは地方レストランの草分け的な存在「アルケッチァーノ」の奥田政行氏、世界一のレストラン「ノマ」のレネ氏をはじめ、世界のトップシェフとの交流が深い生江史伸氏率いる東京のミシュラン二つ星フレンチレストラン「レフェルヴェソンス」。さらにアジアの50ベストレストランで2017年度もっとも急上昇したシェフの称号を受け、世界から注目されている東京の「フロリレージュ」の川手寛康氏、和歌山からは優れた地方レストランシェフに贈られる料理マスターズブロンズ賞を持つ「ヴィラ・アイ−ダ」の小林寛司氏や「オテルドヨシノ」の手島純也氏など、食通たちをも唸らせる豪華ラインアップ。平日には石巻の魚介や鹿などの豊かな食材を活かしたコースを2,800円〜で楽しめます。
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被災地では初めての芸術祭、たくさんの「出会い」を通して復興を促す
「Reborn-Art Festival 2017」には国内外の現代アーティストやファンが訪れ、地域と触れ合いながらアート作品をつくったり鑑賞したり、日本各地から集まった有名シェフたちが地元の人・食材と出会い、ここでしか味わえない食を提供したり、さまざまなスタイルの音楽イベントがあったりと、たくさんの「出会い」を生み出す場となります。そしてその「出会い」がきっかけとなり、地域復興や振興につながるさまざまな循環を生み出すことを目指しています。
「Reborn-Art Festival」実行委員長でAPバンク代表理事の小林武史氏は「牡鹿半島には人の手の加えられていない自然が多く残され、そこには津波の傷跡とともに、人々の営みと豊かな海と山と森があり、そのまんなかに「Reborn-Art Festival」が出現します。ここを訪れるみなさんが、地域の人々やアーティストやスタッフと一緒になってお祭りをつくりだすとき、本当の意味で地域が前に向かって進んでいくためのエネルギーが生まれるはず」と、このフェスにより地域のなかからも力を発揮していきたいとしました。
想像力を膨らませ、遊びを見つけていく楽しさ
子どもたちにも体験してほしい「Reborn-Art Festival 2017」
夏休みに開催される「Reborn-Art Festival 2017」。しかし子どもとの旅行先に「石巻・牡鹿地区」という選択肢はなかなか浮かびません。子どもと一緒にどのように楽しむことができるのか、小林武史氏にお伺いしました。
「子どもって、すべてができあがっている場所よりも、少し何かが欠けていたり、足りなかったりするような場所だからこそ、自分たちの想像力を膨らませて遊びを見つけていくと思うんです。
これを石巻にあてはめるのは失礼かもしれないけど、震災があり、そしてさまざまな事情でボコボコと抜けているところがあって、だけどそのいびつさがとても魅力的なんです。先日もバリー・バギーというトップアーティストが石巻に来て、東京よりも全然おもしろいと言っていました。新しく生まれてくるものと、それなりに廃れていくものが共存し、そこに琴線が触れやすい。隆盛があって、でもそのなかで置き去りにされたところも残っているような、誰もが共感できるおもしろさがある。子どもたちにはすぐにはわからないかもしれないけれど、少し待っていてあげれば、石巻の町をおもしろいと感じてくれるんじゃないかと思います。
牡鹿半島は自然がとても豊かで、親子で探検しながらたどり着いた、考えてみればとても不便なところにレストランがあったり。こういうのもとても貴重な体験になる。子どもたちにとっても大切な、記憶に残る出会いを、このフェスは提供できると思っています。決まった何かを体験しに行く、ということではなく、自分でおもしろいことを見つけたり、人との出会いや触れ合いから何かを感じたり、そういうところはたくさんあると思うし、アーティストが提示しているちょっと変なおもしろさ、カタログに載っているようなわかりやすいおもしろさじゃないんだけど、そういうものがたくさんあります」
子どもたちが自然と想像力を膨らませて遊びを見つけていくことや、ひとつの決まった正解はなく、感じたことを自分で考えて、自由に解釈すること。そういう楽しさを体験できるのが「Reborn-Art Festival 2017」だと教えてくれた小林武史氏。
「Reborn-Art Festival 2017」は2017年7月22日(土)〜9月10日(日)までの51日間、宮城県の石巻・牡鹿地区で開催。最初の週末となる7月28日(金)〜30日(日)には小林武史氏とMr.Childrenの櫻井和寿氏がメンバーの「Bank Band」をはじめ多くのアーティストが参加する音楽イベント「Reborn-Art Festival 2017 × ap bank fes」も開催し、「Reborn-Art Festival 2017」のスタートを盛り上げます。
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