2017年9月3日(日)まで
幕張メッセで開催中の『
ギガ恐竜展2017 -地球の絶対王者のなぞ-』の内覧会が7月14日(金)に行なわれました。『ギガ恐竜展2017』では地球史上もっとも大きな陸上動物
ルヤンゴサウルスをはじめ、共食い説を裏付ける
ティラノサウルスの全身復元骨格など、日本初公開を含む多数の恐竜の全身復元骨格や化石標本、生態モデルやロボットなどを展示しています。
超巨大恐竜ルヤンゴサウルス日本初公開!
2015年に開催し好評を博した「メガ恐竜展」がスケールアップした今回の『ギガ恐竜展2017』。世界最大の超巨大恐竜ルヤンゴサウルスはもちろん “ギガ” 級ですが、全身骨格が85体展示されるなど、展示している恐竜の数もギガ級。子どもたちから圧倒的な人気を誇るティラノサウルスやトリケラトプスはもちろん、日本で繁栄した恐竜も展示。子どもたちが知っている、子どもたちが見たいと思う恐竜がすべて揃っている展覧会です。
さらに恐竜は2億3,000万年前から6,600万年前までの約1億6,000万年ほどこの地球上で栄えましたが、どんな恐竜がいて、どのような多様性があり、なぜ恐竜がこれほどの長きにわたり繁栄できたのかも紹介しています。過去の生物の多様性、進化、繁栄の謎が解ければ、今後、われわれ哺乳類を含めた人間の繁栄の鍵になるかもしれません。
「ギガ恐竜展2017 -地球の絶対王者のなぞ-」は、2017年9月3日(日)まで幕張メッセで開催!
【イベント紹介】2017年7月15日(土)〜2017年9月3日(日)ギガ恐竜展2017 ー地球の絶対王者のなぞー
【イベントレポート】2015年に開催された「メガ恐竜展2015 -巨大化の謎にせまる-」
【体験レポート】ヨーロッパ最大の恐竜「トゥリアサウルス」がマルキューブに出現!
『ギガ恐竜展2017 -地球の絶対王者のなぞ-』の監修を務めた、写真右から福井県立恐竜博物館主任研究員 柴田正輝氏、中国地質科学院研究所教授 ルヤンゴサウルス研究者 呂 君昌(ル・ジュンチャン)氏、ニューメキシコ自然史科学博物館 古生物学 学芸員 トーマス・E・ウィリアムソン氏
音声ガイドを務めた横山だいすけさんが登場! ルヤンゴサウルスの大きさに圧倒され、小さい頃はじめて恐竜展で恐竜の化石を見たときの驚きや感動を思い出したそう。「見どころがたくさんある」と『ギガ恐竜展2017』を紹介
福井県立恐竜博物館主任研究員 柴田正輝氏(写真左)と横山だいすけさん。ルヤンゴサウルスの大きさがよくわかります
大型竜脚類では体のすべてが保存されていることは少ないけれど、このルヤンゴサウルスはもっとも保存状態のよいものだそう。「運よく胴椎がつながったものが発見された」と、ルヤンゴサウルス研究者 呂 君昌(ル・ジュンチャン)氏
見つかった骨から全身を復元した結果、このルヤンゴサウルスは頭の先から尻尾の先までの全長は約38.1メートル、頭の高さは12〜14メートルと考えられているそう。胴椎に加えて腰骨や約2.3メートルもある巨大な大腿骨も発見されました
ニューメキシコで発見された「ビスタヒエベルソル」は、ティラノサウルスの仲間でティラノサウルスよりも1,000万年前の地層から発見。ティラノサウルスへどのように進化していったかを知るうえで重要な発見と、ニューメキシコ自然史科学博物館 古生物学 学芸員 トーマス・E・ウィリアムソン氏
全長は10メートルほどと考えられている「ビスタヒエベルソル」。ティラノサウルスは頭が大きく前足は非常に小さいが、「ビスタヒエベルソル」は顔の大きさに対して比較的大きな前足を持つ。ティラノサウルスへの進化の過程での形体的な変化も示している
「ワイレックス」という愛称で呼ばれているティラノサウルス、日本初公開。2002年に米モンタナ州で発見された。皮膚自体は化石にならないが、皮膚の形が地面に残った皮膚の印象化石も発見された。最近、ティラノサウルスは羽毛をつけた状態で復元されることが多く、古いタイプのものは羽毛を持っていたのは中国の標本からもほぼ確実だが、これほど大型化したときには、羽毛はたてがみ程度に持っていたかもしれないが、全身が羽毛で覆われていたということはないと言われています
「ワイレックス」には途中から尻尾がなく、ティラノサウルスに尾を食いちぎられ、そのあと感染症を発症して死んでしまったと考えられている。アメリカで見つかっている他のティラノサウルスの骨にも大きな肉食恐竜の歯形が付いているものがあり、当時、ティラノサウルスを襲う肉食恐竜はティラノサウルスしかいないので、共食いしていたと考えられる
ティラノサウルスの前足は指が2本だが、このワイレックスは指が3本。中手骨という小さな骨がある。2本指になる進化の過程の証拠だ
広い会場に大きな恐竜。目の前にすると圧倒される大きさ。これに肉がつき動いていたら、ものすごい迫力だ
さまざまな形をしたフリルや長い角を発達させた角竜類
トリケラトプスの角の成長の様子。ティラノサウルスと戦うときの武器と考えられていたが‥‥
トリケラトプスの角は凶暴なティラノサウルスに対抗する武器と考えられていましたが、反撃するためのものではなく、大人と子どもを区別するための視覚的な区別のしるしとする説が出てきました
頭骨にもさまざまな種類がある。頭突きをするためと考えられていたが、頭突きはしなかったという新たな仮説も出てきました
大型オビラプトロサウルス類の胚化石「ベイベイロン・シネンシス」、愛称は「ベイビー・ルイ」。発見されたのは20年以上前でナショナルジオグラフィックの表紙を飾ったこともあるが、学名がついたのは2017年5月
日本で繁栄した恐竜のコーナーも。日本では北海道から鹿児島まで19道県で恐竜の化石が発見されている
恐竜の絶滅は、約6,600万年前の隕石の衝突とされています。その衝突の痕跡は約6,600万年前の地層「K/Pg層」で見られます。この境界より上の地層から恐竜は発見されていない
恐竜に食べられちゃう!? トリックアートで記念撮影!