ゲームや実験を通して科学や数理への興味を抱くきっかけづくりを行なうイベント「
ダヴィンチ☆マスターズ」が、2017年9月3日(日)、
ハウスクエア横浜で開催! 小学1年生〜3年生の子どもたち約200名が集まりクイズやワークショップを楽しみ、最後のチーム対抗「
タングラム競技」では大きな声援が起きるほどの盛り上がりに! 今後も開催が予定されている「ダヴィンチ☆マスターズ」。今回の様子をレポートします。
“遊びから学び” へ
子どもたちの “自ら学ぶ心” を育てる
「ダヴィンチ☆マスターズ」は、子どもたちの “もっと知りたい” “もっとやってみたい” という気持ちを育てることを目的に開催される、無料のイベントです。
これからのAI(人工知能)が進化した時代を生き抜くために、子どもたちに育んでもらいたいのは「自発的に学ぶ」という姿勢。それをクイズやワークショップなどの遊びを通して、子どもたちに育んでもらいます。
今回で3回目となる「ダヴィンチ☆マスターズ」では、生き物を観察しながら答える自然科学系クイズ「身近な自然にいる生物」と「偏光板でオリジナル万華鏡作り」、そして赤と青2チーム対抗の「タングラム競技」が行なわれました。
小学1年生〜3年生の子どもたち約200名が集まり、第3回「ダヴィンチ☆マスターズ」がスタート! 司会はアナウンサーの山口真孝さん。赤と青の2チームにわかれて、ひとつは自然科学系クイズ「身近な自然にいる生物」を、もうひとつは「万華鏡ワークショップ」を体験、時間が来たら入れ替わります。イベントがはじまると保護者の方は退出になりました
「タングラム競技」で大歓声!
図形認識と思考力、非認知能力を養う
子どもたちはみな真剣に、そしてとても楽しみながら課題に取り組み、最後の「タングラム競技」の決勝戦では、それぞれのチームを応援する子どもたちの大歓声に、ここまで共感して盛り上がるのかと驚くとともに、嬉しさも感じました。
「タングラム競技」は完成見本のシルエットを見ながら、三角や四角のパズルを組み合わせて、そのシルエットと同じ形をつくるというものです。図形認識と思考力はもちろん、「非認知能力」という、目標に向かってがんばる力、不利な状況に打ち勝ちやる気を促す力、感情をコントロールする力、他の人とうまく関わる力など、“人として生きていくための力” を育むもので、次期学習指導要領等にも関わる、注目の能力です。
競技なので少数の勝つ子どもがいる一方で、大多数の負けてしまう子どもたちもいます。決勝戦は僅差の勝負で、声援や歓声が大きいだけに、負けたチームは本当にかわいそうでした。しかし、この経験こそが、子どもたちに必要な能力を養っていくのだとも感じました。そして、親がどのようにフォローし、その悔しい気持ちを次につなげていくか、そこも大切だなと感じました。
次回の「ダヴィンチ☆マスターズ」は2017年10月29日(日)に東京・新宿の学習院女子大学で開催! 詳細はこちら!
■「ダヴィンチ☆マスターズ」公式ホームページ
「偏光板でオリジナル万華鏡作り」は、光の屈折を利用して模様が変わる万華鏡です。まずは簡単に光の屈折のメカニズムを紹介
偏光板にセロハンテープを貼り、もう1枚偏光板を重ねるて2枚目の偏光板を回転させると、万華鏡のような柄の見え方が変わります。「どう、変わった?」と見せあいっこする子どもたち
偏光板を透明のプスチックカップと紙コップの底に貼り、カップを重ねて光りにかざしてどちらかのカップを回すと万華鏡にようになります。「どれどれ?」と先生も興味津々
紙コップにシールやイラスト、文字でデコレーションしたら、オリジナルの万華鏡が完成!
万華鏡が完成! 自慢の万華鏡を見せてもらいました!
もうひとつのチームは自然科学系クイズ「身近な自然にいる生物」。ここでは観察とクイズと2つにわかれ、まずは生き物の観察。今朝、鶴見川の河口干潟でとってきた生物、ハマガニやアカベンケイ、クロベンケイなどのカニを見せてくれました
ハサミがとても立派な「ハマガニ」。小網代でつかまえたそう
鮮やかな赤がきれいな「アカベンケイ」。真っ黒な「クロベンケイ」も見せてくれました
スライドを見ながら「アカテガニ」についてのクイズを実施。残念ながら朝は気温が低くてつかまえられず、実物の観察はできませんでした
クイズに正解するとネームカードにシールを貼ってくれます。たくさんの子どもたちがクイズに正解、手をあげていました
最後は図形認識と思考力、非認知能力を養う「タングラム競技」を実施。完成見本のシルエットを見ながら、三角や四角のタングラムパズルを組み立てます
最初は見本のシルエットに組み合わせがわかる切れ目が入っているので、たくさんの子どもたちが次々に「できた!」と挙手。正解すると1ポイント。赤、青チームそれぞれで一番得点の高いチームが、最後に決勝戦を行ないます
真剣に取り組む子どもたち。「タングラム競技」は親御さんも見学できました
問題の難易度はどんどんあがり、見本のシルエットは切れ目がなく真っ黒。手のあがるスピード、数とも減っていきます。「ダヴィンチ☆マスターズ」では「非認知能力」という、目標に向かってがんばる力、不利な状況に打ち勝ちやる気を促す力、感情をコントロールする力を高めることも目指しています。「タングラム競技」はこの能力も高めてくれます
手を上げると先生があっているか確認。できてるかな?
得点の高かった2チームで決勝戦。赤、青チームそれぞれの子どもたちから、たくさんの「がんばれ!」の声援が。子どもたちがここまで共感して応援するとは、ちょっと驚きました
僅差で赤チームが勝利! 大歓声があがりました。青チームもあと一歩で、本当に惜しかった。でも、その悔しい気持ちも大切なんです
勝ったチームの子どもたち全員に賞状が送られ、今回の「ダヴィンチ☆マスターズ」は終了しました