2017年8月25日(金)全国ロードショー!
ワンダーウーマン
2017年/アメリカ/カラー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
鑑賞日:2017年7月28日(金)
TEXT:キッズイベント 高木秀明
大切なのは “何を信じるか”
女性が楽しめるスーパーヒーロー映画
バットマン、スーパーマンと肩を並べるスーパーヒーロー “ワンダーウーマン”。2016年3月に公開された映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で鮮烈なデビューを飾り、2017年8月25日(金)より単独主演作『ワンダーウーマン』として公開される。
日本以外では6月に公開され大ヒットを記録、すでに続編も決定。さらに11月公開の『ジャスティス・リーグ(原題)』にも出演するとあらば、いやがうえにも期待は高まるというもの。しかし、今作はその期待に十分応えられる出来。2時間21分という上映時間にも関わらず、グイグイと引き込まれる展開、それにあわせて解けていく謎と、その長さをまったく感じさせない。
映画は、世界から隔離された女性だけの島のプリンセスとして生まれたダイアナが、戦いの中で自分の真の姿と運命を知り、ワンダーウーマンとして生きていくという、その起源を描く。彼女がどのように生まれ、何者で、何のために戦うのか、そのすべてがわかるようになっている。
舞台は第一次世界大戦末期の1918年。コミックでは第二次世界大戦のさなか、1941年に登場したワンダーウーマンだが、映画を製作するにあたり、女性解放運動の象徴となっているワンダーウーマンを婦人参政権運動初期に置いたらおもしろいと、設定を変更したそう。
通常ヒーローものは男性ファンが圧倒的に多いが、この『ワンダーウーマン』は女性からの支持も多い。女性がバッタバッタと男性をなぎ倒し、リードしていくその姿は痛快そのもの。しかも美しく、愛により世の中を平和にできると信じているピュアさと強さは、女性はもちろん誰にとっての憧れにもなりうる。
映画を観るにあたって『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』などDCシリーズの他の作品を観ておく必要はまったくないが、第一次世界大戦の歴史的背景を知っているとより楽しめる。
また、映画をとても楽しいと感じたら、ワンダーウーマンの原作者ウィリアム・モールトン・マーストンと、彼がワンダーウーマンを生み出した経緯を調べると、さらに楽しめそう。マーストンは心理学者であり、ウソ発見器の考案者。『Professor Marston & The Wonder Women(原題)』というタイトルで映画化されるほど魅力的な(おかしな?)人物だったよう。こちらは子どもと一緒に観る映画ではなさそうだが、公開を楽しみにしたい。
『ワンダーウーマン』は長い上映時間に戦争も絡み、小さな子どもにはちょっと厳しいかもしれない。しかし、小学校高学年くらいからなら、女の子も、お母さんも、家族みんなで楽しめそうだ。(キッズイベント 高木秀明)
【試写会参加者の感想】映画『ワンダーウーマン』(2D・日本語吹替版)キッズイベント親子試写会開催!
【映画紹介・予告編】ワンダーウーマン 2017年8月25日(金)から全国ロードショー!
この映画、子どもと一緒に楽しめる?
最新映画をネタバレなしで紹介!
映画レビュー トップページへ
記事が役に立ったという方はご支援くださいますと幸いです。上のボタンからOFUSE経由で寄付が可能です。コンテンツ充実のために活用させていただきます。