2017年11月23日(木・祝)全国ロードショー!
ジャスティス・リーグ
2017年/アメリカ/カラー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
鑑賞日:2017年11月13日(月)
TEXT:キッズイベント 高木秀明
地球の危機を救うため
孤高のヒーロー “バットマン” がチームを結成!
スーパーマン亡きあとの秩序の乱れた地球に強大な敵が現れる。ひとりでは立ち向かえないと判断したバットマン = ブルース・ウェインは、スーパーヒーローを集めチームで立ち向かう。
ダークなイメージの孤高のヒーロー、バットマン。今までは絵面も暗めだったが、今作ではイメージが一新。一匹狼が他人をまとめ率いる苦悩や葛藤も描かれる。それはまるで私たちの身近にもある、ひとりのリーダーの成長物語のようだ。
映画はスーパーマンのいない世界からはじまる。なぜ亡くなったかなどの経緯は知らずとも楽しめるが、スーパーマン誕生の瞬間を描いた『マン・オブ・スティール』(2013年)と、スーパーマンが没する原因となった『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)の2本は観ておいた方が楽しめる。
余談だが、『マン・オブ・スティール』は名作だと思う。親子、特にお父さんには観ていただきたい。 そして『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、2017年に大ブレイクしたワンダーウーマンがスクリーンデビューした作品でもある。単独主演作の『ワンダーウーマン』とともに観ておくと、『ジャスティス・リーグ』がさらに楽しめることは間違いない。
※下部に『マン・オブ・スティール』のレビューあり。2017年12月9日(土)に地上波で放送!
圧倒的なアクションはもちろん
リーダーの苦悩・葛藤も描く成長物語
そのほかのヒーロー、フラッシュ、アクアマン、サイボーグは、バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンに比べると認知度は低いが、それは大丈夫。バットマンがスカウトしていくなかで、それぞれの能力が明らかになっていくのが楽しい。
圧倒的なパワーを持つヒーローたちだが、実はバットマンはブルース・ウェインという普通の人間。訓練によりさまざまな格闘術や莫大な資産を使ってのアーマードスーツは身につけているものの、地球を破壊できるほどの力を持つスーパーヒーローたちと比べるとあまりにもか弱い。
そんな彼が自分より力のあるヒーローをまとめ、率いる姿は、才能ある後輩、優秀な部下を持つ人なら誰もが共感できるはずだ。劣等感ややるせなさに苛まれながらも、なだめたりすかしたり、鼓舞したりして、ひとつの目標に立ち向かう。そのときに見せるバットマンの姿からは、学ぶべきことが多いはずだ。そして個人的には、ブルース・ウェインの老い、残された時間があまり長くない、想いの継承のようなものも感じた。
もちろん、スケールアップしたアクション、ヒーローそれぞれの持ち味を活かした見どころも満載! 特にフラッシュの天然キャラはヒーロー間の潤滑油であり、映画全体の雰囲気も明るくし、子どもたちにも観やすいものにしてくれている。試写会場にもたびたび笑いが起こった。
『ワンダーウーマン』は続編が決定、『バットマン』の新作や『ジャスティス・リーグ』も続編が考えられているそう。ますますおもしろくなりそうな展開を控えているDCコミックスのヒーローの活躍を見逃さないためにも、『ジャスティス・リーグ』はぜひ観ておきたい1本。これからの映画の楽しみがひとつ増えるはすだ。
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この映画、子どもと一緒に楽しめる?
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映画レビュー『マン・オブ・スティール』(2D・字幕)
胸に輝く『S』のマーク。その正体はひた隠し、ピンチになるとどこからともなく現れる。たくさんのヒーローが活躍している現在においても、アメコミ史上最高のヒーローと言えば、やはりスーパーマンの名があがる。そしてそのスーパーマン誕生の物語が、いよいよ2013年の夏に公開! 初めて描かれる、ヒーロー誕生の瞬間だ。
スーパーマンのような圧倒的な力は、誰もが憧れるものだ。力のなさ故、涙を飲んで屈しなければならないことも、人生においては多々あること。しかし、力がある故の苦悩、人と違うという葛藤も存在する。派手なアクションばかりではなく、そんな人としての内面部分の苦悩や葛藤、そして成長がしっかり描かれているのが、素晴らしくよかった。彼はいかにして「マン・オブ・スティール=鋼の男」になったのか。
スーパーマン=クラーク・ケントには、英国人俳優ヘンリー・カビルが大抜擢。育ての父ジョナサン・ケントにケビン・コスナー、母マーサ・ケントにダイアン・レイン、生みの父ジョー=エルにラッセル・クロウ、母ララ・ロー=ヴァンにアイェレット・ゾラー、ヒロインのロイス・レーンにエイミー・アダムス、仇敵ゾッド将軍にマイケル・シャノンなど豪華キャストが集結。なかでも育ての父のケビン・コスナー、母のマーサ・ケントが素晴らしい。スーパーマンが本当に強いヒーローになれたのは、地球での両親なくしては語れない。
スーパーマンの故郷、惑星クリプトンやその星での科学技術のデザインや映像、衣装の素材感、そして何より、一瞬で高層ビルを突き破り、都市を破壊し、オゾン層を飛び越し、地球の裏側へ飛んでいく、超高速のアクションシーンがすごい! 見所満載かつ、しっかり心にも響く映画だった。まったく新しいスーパーマンなので、今までの映画を観ておく必要はない。子どもと一緒に楽しめる!
2013年8月30日(金)3D/2D同時公開!
マン・オブ・スティール
http://wwws.warnerbros.co.jp/manofsteel
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