2018年3月16日(金)全国ロードショー!
リメンバー・ミー
同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』
2017年/アメリカ/カラー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
【映画紹介・予告編】『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』
鑑賞日:2017年12月21日(木) ※同時上映の『アナと雪の女王/家族の思い出』は未鑑賞
TEXT:キッズイベント 高木秀明
“死者の国” を舞台にした
笑いと感動のミステリー・アドベンチャー
『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』など、子どもたちが大好きなディズニー/ピクサー作品。しかし最新作の舞台は “死者の国” という、小さなお子さんのいる親御さんとしては、まだあまり触れてほしくない事柄。「死ぬって何?」「死んだらどうなるの?」「僕も(私も)死んじゃうの?」など、答えづらい質問をされることは火を見るより明らかだ。
リー・アンクリッチ監督はメキシコの伝統的な祭礼行事「死者の日」からインスピレーションを受けて本作を制作した。「死者の日」は10月31日〜11月2日の3日間、町中がカラフルな切り紙の旗やガイコツの人形、オレンジ色のマリーゴールドの花などで飾られ、故人の魂を迎えるという日本のお盆にも似た行事で、派手さの違いこそあるものの、その主旨は同様だ。親御さんにとっては懐かしい人が遊びにくるようなワクワクした、しかし厳かな雰囲気には親近感を覚えることだろう。
主人公のミゲルは12歳の音楽が大好きなギターの天才少年。しかし過去の悲しい出来事がきっかけで、彼の一族には「音楽禁止」の厳しい掟がある。ミゲルはギターを弾くどころか、家で音楽を聴くことすらできない。
ある日、“死者の国” に迷い込んだミゲル。早く元の世界に戻らないと大変なことになってしまう。そんな彼に手を差し伸べたのは、陽気だけど家族が恋しいガイコツのへクター。しかしミゲルが帰還できる方法を探しているうちに、ミゲルの一族に隠された驚くべき “秘密” に気づいてしまう‥‥。
何世代にもわたる“家族のつながり” の物語
祖先、そして未来の子孫へも想いを巡らす
ミゲルとヘクターというユニークなコンビが、まるでテーマパークのような “死者の国” を舞台に大冒険を繰り広げる、笑いと感動のミステリー・アドベンチャー。“死” や “死者の国” という怖さはそれほど感じることなく、子どもたちもきっと楽しめるだろう。それにこの作品のテーマが “死” ではなく、家族・祖先の大切さということも伝わるはずだ。いまここに自分がいるのはなぜか、何世代にもわたる家族のつながりを感じさせてくれる。
謎解き要素を含んだサスペンスフルな展開と、“死者の国” を舞台にした大冒険。さらに物語の鍵を握る音楽は『アナと雪の女王』の主題歌「Let It Go」を大ヒットさせたクリステン・アンダーソン=ロペス & ロバート・ロペスが手がけた。ハラハラドキドキ、ゲラゲラうっとり、そしてウルウル。誰もが物語の世界に引き込まれ、さまざまな感情が目まぐるしく引き出される。そして観終わったあとは家族や祖先、これからの未来についても想いを馳せ、子どもたちにとってよりよい世界を残したいと感じることだろう。
ディズニー/ピクサーの描く “死者の国” は、カラフルでとても美しく、楽しそう。大好きな人が残念ながら亡くなってしまっていても、このようなワクワクする国にいて、常に心でつながり、お盆のときに会いに来てくれると考えれば、悲しみも多少は和らぐかもしれない。そして、子どもたちからの冒頭の質問にも、答えることができるのではないだろうか。
豪華日本語吹替え版キャストも話題!
ミゲルが本当に音楽が好きなんだということが表情からも伝わり、夢を目指すことの大切さも感じさせてくれる。字幕版による試写だったが、その後、日本語吹替え版キャストが発表され、主人公ミゲル役には奇跡の歌声を持つ13歳の石橋陽彩(ひいろ)君、ミゲルの相棒へクター役に俳優の藤木直人さん、音楽を禁じたひいひいおばあちゃんのイメルダ役に松雪泰子さん、伝説の歌手デラクルス役に劇団☆新感線出身の橋本さとしさん、そしてミゲルのパパ役に “うたのお兄さん” として子どもに人気の横山だいすけさん、情熱的な芸術家フリーダ・カーロ役に渡辺直美さんが決定! 日本語吹替版もとても楽しみだ。
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【映画紹介・予告編】2018年3月16日(金)全国ロードショー!『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』
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