
楽しみながら数理感性・非認知能力を磨く無料イベント「第6回 ダヴィンチ☆マスターズ」が、2018年3月21日(水・祝)、学習院女子大学で開催!(写真はコンテンツ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」の様子)
雪が降っても多くの子どもたちが参加!
熱気に包まれた第6回 ダヴィンチ☆マスターズ
実験や観察などの体験を通じて科学や数理への興味を抱く“きっかけづくり” を行なう無料のイベント「ダヴィンチ☆マスターズ」の6回目が、2018年3月21日(水・祝)、東京・新宿の学習院女子大学で開催! 春の雪というあいにくのお天気にも関わらず、一部、二部あわせて約600名が参加、たいへん盛りあがりました!

今回の会場は東京・新宿にある学習院女子大学。それぞれのコンテンツは各教室にわかれて行なわれました

3月なのにまるで真冬のような寒さ。それでもたくさんの方が参加、開場前には長蛇の列ができていました
今回体験できたコンテンツはA・Bグループそれぞれ3つずつのあわせて以下の6つ。
【Aグループ】
・科学コンテンツ「暗号を解いて、宝を探し出せ!」
・生物・食育にもつながる「二枚貝の不思議」
・物理現象のおもしろさを体感できる「見えない力でマジシャンになろう!」
【Bグループ】
・紙粘土を使ったワークショップ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」
・算数的思考力が身に付くパズル「タングラム」
・町に住む野鳥を紹介する「町なか野鳥たんけん隊」

「ダヴィンチ☆マスターズ」では、論理的思考を問う算数と、日常における観察眼と推測に力点を置く自然科学を出題するペーパーテスト「マスターズ大会」も実施しています
「見えない力でマジシャンになろう!」は摩擦について、「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」は紙粘土を使ったワークショップ。今回は「こひつじのティミー」がサプライズで登場! どちらも前回開催され大好評だったコンテンツです。
「タングラム」は常に行なわれている人気のコンテンツで、「暗号を解いて、宝を探し出せ!」は、前回大好評だった学習院大学文学部教育学科飯沼慶一研究室による新たなテーマの科学コンテンツ。今回は光について学びました。
「二枚貝の不思議」と「町なか野鳥たんけん隊」は、今回新たに登場した生物にまつわるものと、今回もどれも参加してみたいコンテンツがそろいました。
子どもたちはA・Bグループから参加したいコンテンツを1つずつ選び、合計2つのコンテンツを楽しみました。どのコンテンツからも積極的に参加する様子の子どもたちの姿が見られ、ときに歓声があがるなど、多くの子どもたちが楽しめた様子。
また「暗号を解いて、宝を探し出せ!」を行なった飯沼慶一先生による保護者向けの講演会「小学生の行動特徴と親のかかわり方」も実施。飯沼先生は私立成城学園初等学校で小学校教員を23年務め、現在は学習院大学で小学校の教員をめざす学生を教えており、その先生の話を聞こうと会場は立見がでるほどの超満員となりました。
次回は2018年4月22日(日)に神戸大学にて開催! ぜひご参加ください! 詳しくはこちら!
【体験レポート】「第5回 ダヴィンチ☆マスターズ」の様子はこちら
【体験レポート】「第3回 ダヴィンチ☆マスターズ」の様子はこちら

飯沼慶一先生による保護者向けの講演会「小学生の行動特徴と親のかかわり方」

たくさんの保護者の方が飯沼先生の話を聞きにきました

保護者向けにはソニー生命保険による教育資金等に関する無料相談も行なわれました。大学卒業までに “1,000万円必要!” なんて言われると、やっぱり心配ですよね
・コンテンツ「暗号を解いて、宝を探し出せ!」
「天使のなみだ」という宝物がこの教室に隠された! 暗号を解いて「天使のなみだ」を探し出せ!

子どもたちに透明、緑、赤の3枚のセロファン渡して「暗号解析機」をつくります。透明のセロファンは「回折格子(かいせつこうし)」という光を分解するセロファンになっていて、光を見ると赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と、いろいろな色が見えます。子どもたちは白い光にはいろいろな色が含まれていることを学びます

いよいよ暗号を解析! 何が書いてあるかわかるかな? カラーフィルムを通すとよく見える色と見えない色があることがわかります。科学者が星を調べるのにもこの技術が使われることがあるそうです

「 “天使のなみだ” の隠し場所がわかった人!」。たくさんの子どもたちの手があがり、このあと子どもたちが一斉に隠し場所に向かって動き出します。飯沼先生は小学校の教員をめざす学生を教えているので、コンテンツは学生が行なうことも。「ダヴィンチ☆マスターズ」は、学生にとっても学びの場なのです

「天使のなみだ」を見つけた子どもたち、宝はみんなで山分け!
・コンテンツ「二枚貝の不思議」
普段よく食べている “あさり” を通して、二枚貝の不思議をみんなで学びます。もう少しすると「潮干狩り」を楽しめる時期とあってちょうどいいタイミング。室内はおいしそうなあさりの香りが漂っていました。

“しじみ先生” こと学習院女子大学国際交流学部日本文化学科の品川明先生から、二枚貝の色や形、住みか、食べているものをはじめ、目や口などの体について、そしてほかの生き物とのつながりを学びました

しじみ先生から手ほどきを受けながらあさりを解剖。あさりの味噌汁を飲むとき、今までとは違った視点からもあさりを見られるようになりますね

たくさんの子どもたちが「あさりについて気がついたこと」をしっかりメモ。なかには図解まで!
遊びや手品を通じて、なぜこんな現象が起こるのか? 仮説を構築する思考力を育むとともに、物理現象のおもしろさを体感します。

今回も “つかみ” はコレ! 重ねただけの紙なのに、力いっぱい引っ張っても離れない! 子どもたちはこの不思議さに大喜び! まさに体験を通して、楽しみながら摩擦の力を学んでいます。本や新聞でも実験できますが、試してみる際は、後ろに転ばないよう注意してください

ペットボトルを倒さないように、下に引いた紙が引き抜けるかな? 摩擦の大きい、小さいを学びます。ペットボトルの数を増やしたり、逆さまにして何度も試します

何本のペットボトルを倒さずにテーブルクロス引きができるかを、みんなで競争! これもまた盛りあがるんです

上手にできた子からは、やり方やコツを聞いて、「どうしてうまくできたのか」を言葉にして自ら理解できるようにするとともに、そのやり方をみんなで共有
・コンテンツ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」
英国発のクレイ・アニメーション「ひつじのショーン」を紙粘土で自由につくってみよう! 自分自身でストーリーをイメージし、作品を完成させることで独創的思考力を高めます。

紙粘土に絵の具で色をつけて「ひつじのショーン」をつくります。みんな真剣!

できたら教室内に設置されていた牧場にショーンを入れてあげました。今回は『ひつじのショーン』のスピンオフ作品にもなっている「こひつじのティミー」がサプライズで登場! みんな大喜び!

どんなショーンができたか、見せてもらいました! つくったショーンはお家に持って帰れます
・コンテンツ「タングラム」
正方形をカットしたパズル(タングラム)を用いて、算数的思考力を働かせながらシルエットの問題を完成させるゲームです。チーム戦ではコミュニケーション能力や協力して答えを完成させる楽しさも学びます。

問題のシルエットを完成させたら、あっているか先生に見てもらいます。あちらこちらから「できた!」と手があがります。先生大忙し

チーム戦では、一定時間が過ぎたら次の人に交代。はやくシルエットを完成させたチームが勝ちです。「そうそう!」「がんばれ!」と、チームメイトを励ます声も
・コンテンツ「町なか野鳥たんけん隊」
実は東京の町なかにも、驚くくらいたくさんの野鳥が暮らしているのです。何種類くらいの野鳥がいるか、それぞれの紹介と、簡単な観察レクチャーを行ないました。

講師は日本野生生物リサーチセンター代表/動物ライターの里中遊歩さん。東京の町なかでも見られる20種類以上の野鳥を紹介してくれました

東京の町なかには、カラスだけでも3種類、ハトは2種類いるそう。それぞれの野鳥についても詳しく教えてくれました
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