2018年5月18日(金)全国公開!
ランペイジ 巨獣大乱闘
2018年/アメリカ/カラー
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
鑑賞日:2018年4月11日(水)
TEXT:キッズイベント 高木秀明
ミサイルも効かない巨獣との戦い
人間はどう立ち向かうのか!?
カブトムシの大きさを競ったり、大きな恐竜に興奮したり、昆虫が人間と同じ大きさになったら、どの虫が最強か? とか、そういうのが大好きな子ども(もちろん大人も)が大喜びする映画が、この『ランペイジ 巨獣大乱闘』。とにかくでかいゴリラ、オオカミ、そしてワニが大暴れしてシカゴの街を破壊しまくる!
立ち向かうのは人間のなかではでかい約2mのロック様こと、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の大ヒットで、いまノリにノっているドウェイン・ジョンソン。しかし、いかにロック様と言えども今回は厳しくないだろうか? 相手は小さくても全長12m、最長は68.5m。軍隊の銃もミサイルも効かない巨獣を相手に勝てる気がまったくしない。
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』は、遺伝子実験の失敗によって巨大化が止まらなくなってしまった動物たちが、ある場所を目指して破壊を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルがそびえ立つシカゴで大乱闘を繰り広げるという、巨大怪獣パニックアクション。
巨獣を相手にロック様がどう立ち向かうのかが見どころのひとつだが、実は物語冒頭で大人ならなんとなくいろいろなことがわかってしまう。複雑なお話ではないので少々物足りない気もするが、だからこそ子どもにもわかりやすく、巨獣の乱闘、そしてロック様との戦いを無心で楽しむことができる。迫力ある映像とアクション、そして仲間との絆に、子どもはグイグイ引き込まれるはずだ。
しかし、生身の人間というのは本当に脆い。鋭い爪も牙もなく、身を守る硬い外皮もない。知性と集団になることでいまのように繁栄してきたというのは、すごいことだなと改めて感じる。たくさんの犠牲もあったんだろうな。
生物にはそれぞれ最適な大きさがある
小さすぎても、大きすぎてもいけない
夢を壊すようで申し訳ないが、すべての生物はそのままの比率を保ったままでは巨大化も小型化もできない。そこには重力や体温調節など、さまざまな要素が複雑に絡んでくる。つまるところ、生物にはそれぞれ最適な大きさがあるということだ。
※参考:NHK 地球ドラマチック「大きさのヒミツ〜もし世界が巨大化したら?〜」
もちろん映画でそこを追求してほしいわけではない。でも映画を観た感想を子どもと話すなかで、「でもホントはね‥‥」、とすることで話に広がりが出るし、新たな知識や興味になるかもしれない。
昔は3mもあるムカデのような昆虫「アースロプレウラ」や、羽を広げると最大65cmにもなったトンボの仲間「メガネウラ」もいたし、恐竜のなかで最大のものは50mを超える。またシロナガスクジラは現存する生物のなかでは最大で大きなものだと30mほどになる。同一の個体が急激に巨大化したわけではなく、これらは進化の賜物ではあるが、なぜそこまで大きくなれたのかなど、話が広がり考えを話し合うことで映画を観た楽しさも倍増すると思う。
『ランペイジ 巨獣大乱闘』を観て、子どもたちの夢も大きくしてください。ほんの一部、多少品のないところはあるが、親子で楽しむにはおすすめの映画。そしてこの迫力を感じるには、映画館が最適だ!
【映画紹介・予告編】「ランペイジ 巨獣大乱闘」2018年5月18日(金)全国公開!
この映画、子どもと一緒に楽しめる?
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