子どもの “好き!” を見つけて、それを伸ばそう!
新コンテンツにアートプログラムが登場!
実験や観察などの体験を通じて科学や数理への興味を抱く“きっかけづくり” を行なう人気の無料イベント「ダヴィンチマスターズ」の8回目が、2018年6月10日(日)、学習院女子大学で行なわれました。あいにくのお天気でしたが352名の子どもたちが参加、今回から事前に参加したいコンテンツを選べるようになり、どの子どもたちも興味あるコンテンツを楽しんでいました。
保護者控室ではコンテンツに参加できない小さなお子さんも楽しめるよう、2018年7月8日(日)から放送開始のテレビアニメ「スペースバグ」の上映や科学実験教室、そして屋外では気に入ったらあとから購入できる親子撮影会も開催するなど、盛りだくさんの内容。たくさんの参加者の方に楽しんで、そして喜んでいただきました!
【参加者募集中】第9回 ダヴィンチマスターズ 2018年8月10日(金)開催!
今回体験できたコンテンツはA・Bグループそれぞれ2つずつのあわせて以下の4つ。
【Aグループ】
・科学:犯罪科学捜査に挑戦!(学習院大学文学部教育学科飯沼慶一研究室)
・アート:紙粘土を使ったワークショップ「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」
【Bグループ】
・科学:暗号を解いて、宝を探し出せ!(学習院大学文学部教育学科飯沼慶一研究室)
・アート:アートプログラム なんのたまご?(横浜国立大学教育学部大泉義一研究室)
「犯罪科学捜査に挑戦!」と「暗号を解いて、宝を探し出せ!」は、毎回大人気の学習院大学文学部教育学科飯沼慶一研究室のコンテンツ。「犯罪科学捜査に挑戦!」では “ペーパークロマトグラフィー” という科学分析のしくみを使い、「暗号を解いて、宝を探し出せ!」では “回折格子(かいせつこうし)” を使って光を分解、それぞれ色について学びます。どちらも実験をしながら謎を解くスタイルのため、子どもたちは一心不乱に取り組み、謎が解けたときには大喜び! とても盛り上がるコンテンツです。
「『ひつじのショーン』の世界を自由につくろう!」は紙粘土を使ったワークショップで、サプライズでショーンも登場! これも毎回大好評のコンテンツです。
今回新たに登場したコンテンツは、横浜国立大学教育学部大泉義一研究室の「アートプログラム なんのたまご?」。
白い風船の中に小麦粉やストローを短く切ったパイプなどを入れてたまごの形をつくり、普段目にする何気ないものを少し違った形にして、その感触を “味わい直し”、“新たな気付き” を得ようというものです。さらに子どもたちが周囲と協力しながら能動的に表現活動を行なうことを促します。
意外!“リウマチ” は子育て世代に多い病気
子どもの「これつくった」に、なんて言う?
保護者向け教育講演会は、医学博士・湯川リウマチ内科クリニック院長 湯川宗之助氏による『医者ができる社会貢献と教育』と、「アートプログラム なんのたまご?」の講師も務めた横浜国立大学教育学部准教授 大泉義一氏による『子どもの可能性を最大限に引き出す大人のかかわり』を開催しました。
リウマチは高齢者の方がなる、関節が曲がってしまう治らない病気と思いがちですが、実は子育て世代の30代〜50代の患者がもっとも多いという湯川院長のお話には、多くの方が衝撃を受けていました。
発症すると子育てや仕事にも不都合が生じますが、いまでは良い薬があり、早くから適切な処置を行なうことで、痛みを感じず普通の生活をおくれるようになるそうです。湯川院長はリウマチに対する間違えた認識で苦労されている方をなくすため、治療はもちろん、講演などの活動を行なっています。
【講演レポート】湯川院長の講演内容はこちら! 子育て世代の罹患率がもっとも高い! リウマチは寛解をめざせる病気!
そしてご自身も小学生のお子さんの子育てをしている大泉義一先生のお話は、子どもが学校や「ダヴィンチマスターズ」のようなワークショップでつくったものを見せに来たとき、子どもの可能性を最大限に引き出すために、どのような反応、声の掛け方が良いかについて。
「普通のことだから、すでにやっている方はたくさんいると思うけど」と前置きしたうえで、「うまいことを言おうとしてもダメで、子どもがやったことに対して本当に共感、理解することが大切。子どもたちは言葉ではない、親の態度からも敏感に感じ取ります」。そして子どもの「これ見て!」には3つの意味があると紹介してくれました。
① つくった作品を見て
② 私の考えを見て
③ 私を見て
① だけでほめてもダメ。子どもたちがどう考え、工夫したかを理解することが大切。そして子どもを下に見るのではなく、しっかりとした存在として、尊敬の念を持って捉えることが大切と、「忙しいと忘れがちになるので、気をつけましょう」と、話してくれました。
参加者を3つのグループに分け、アルミホイルを使ったワークショップをするなど珍しい講演スタイルに、最初は少し戸惑いながらもみなさんとても楽しんでいました。
子どもたちが「ダヴィンチマスターズ」でつくった作品を見せに来たら、大泉先生のアドバイスどおり上手に感想を言えたでしょうか? 気になるところです。
今回の「ダヴィンチマスターズ」も、たくさんの子どもたち、保護者の方が楽しみながらいろいろなことを学んでいました。家でもできることは、ぜひ続けてほしいですね。
次回は2018年8月10日(金)に横浜のハウスクエア横浜で、2018年9月16日(日)には京華中学高等学校で開催! 詳細は近日公開予定です。ぜひご参加ください!
【参加者募集中】第9回 ダヴィンチマスターズ 2018年8月10日(金)開催!
【体験レポート】「第7回 ダヴィンチ☆マスターズ(in 神戸)」の様子はこちら
【体験レポート】「第6回 ダヴィンチ☆マスターズ(東京)」の様子はこちら
【体験レポート】「第5回 ダヴィンチ☆マスターズ(横浜)」の様子はこちら
【体験レポート】「第3回 ダヴィンチ☆マスターズ(横浜)」の様子はこちら
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