2019年12月20日(金)全国ロードショー!
ヒックとドラゴン 聖地への冒険
2019年/アメリカ/カラー
監督&脚本:ディーン・デュボア(『リロ&スティッチ』『ヒックとドラゴン』シリーズ)
配給:東宝東和、ギャガ
©2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
鑑賞日:2019年10月28日(月)
TEXT:キッズイベント 高木秀明
「ボス・ベイビー」のドリームワークス最新作!
大ヒット「ヒックとドラゴン」続編にして完結編!
2010年8月に日本で公開され大ヒットしたドリームワークスの映画「ヒックとドラゴン」。たびたびドラゴンに襲撃されるバーク島で一人前のバイキングになることを夢見る弱虫な少年ヒックが、伝説のドラゴン “トゥース” との出会いで共存の道を歩みはじめる冒険物語だ。
「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」は、その続編。ドラゴンとの共存は良好で、いまやバーク島はドラゴンたちの楽園、数も増え手狭になった。成長し今やバイキングの長になろうとしているヒックは、ドラゴンたちと新天地を探し求める旅に出るが…。
【インタビュー】『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』ディーン・デュボア監督インタビュー!
冒険を通して子どもたちに伝える
知恵、工夫、勇気、思いやり、そして自立
屈強な男たちが集うバイキングという集団の中、少年ヒックはとてもひ弱で失敗ばかりだった。バイキングの長だった父からも認められずにいたが、ヒックには腕力とは異なる長所があった。
トゥースとの友情や冒険を通して、弱虫ヒックの成長を楽しめる映画だが、自分を信じて、自分の強みを活かしていくことの大切さがよくわかる。それには人と異なる視点や考えを持ったり、時には自分の意見をはっきりと伝える勇気も必要だ。
今作で長となるヒックは、常に何かしらの重要な決断を迫られ、みんなの、そしてそれぞれの幸せは何かを考え、勇気を持って進む方向を決めている。
「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」は、知恵、工夫、勇気、思いやる気持ち、そして自分自身で生きていくという “自立” など、子どもたちに伝えたい大切なことを、ヒックとトゥースのワクワクする冒険を通して教えてくれる。
1作目の「ヒックとドラゴン」でヒックの身に少々衝撃的なことが起こるが、そこに特別触れることなく、しかししっかりとつながっていて、その意味について、ちょっと考えさせられる。公開当時よりも今の方がタイムリーな内容なので、子どもたちがどう考えるか聞いてみたい部分だ。
監督は前作と同様のディーン・デュボア。さまざまな姿形のドラゴンが空を埋め尽くす映像は圧巻で、最初の「ヒックとドラゴン」ではひとつのシーンに8匹しかドラゴンを出せなかったというから、この10年のテクノロジーの進化は本当に凄まじい。
「ヒックとドラゴン」のときからトゥースの飛行シーンの浮遊感は素晴らしいものがあったが、さらに磨きがかかり大きなスクリーンで観れば観るほど一緒に飛んでいる錯覚に陥る。また洞窟のシーンでは、あまりの美しさに思わず声が出てしまうはずだ。
日本未公開の「ヒックとドラゴン2」
前2作を観てからがオススメ!
実は「ヒックとドラゴン」(2010年)と今作「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」の間には、「ヒックとドラゴン2」(2014年)がある。諸事情により日本公開はなかった(熱狂的ファンの声に応えて1日限定公開は行なわれた)が、DVDや動画配信サービスで楽しむことができる。
「ヒックとドラゴン2」を観なくても今作を楽しむことはできるが、ヒックの両親の話もあり、観ておいた方が今作をより楽しめる。「ヒックとドラゴン」は3部作で、今作で完結とも言われている。どのお話も楽しく、そしてテーマがあるので、ぜひ前2作を観てから今作を楽しんでほしい。
【映画紹介・予告動画】『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』2019年12月20日(金)全国ロードショー!
【インタビュー】『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』ディーン・デュボア監督インタビュー!
この映画、子どもと一緒に楽しめる?
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