『キッズイベント』プロデューサーの高木秀明です。新型コロナウィルス感染症の影響による休校、外出自粛要請で辛い思いやストレスを抱えている子も多いと思います。
そこで、『キッズイベント』でも子どもたちのために何かしたいなと、家にいる時間を楽しく、また有意義な時間にしてもらえたらと思い、この「#子どもたちへ」というページをつくりました。たくさんの方々に、子どもたちが夢中になれる本や映画、音楽などを紹介してもらっています。
僕からは、1日1冊で12日にわたって楽しめる、時間のあるときにじっくり読んでほしい、「人間とは、生命とは何か」という根元的かつ壮大なテーマに挑んだ漫画と、昔読んで心に響いた小説、そして今の閉塞感をぶっ飛ばす映画の3つを紹介します。気に入ったものがあれば、ぜひ見てみてください。お母さん、お父さんにもおすすめです。
(2020年5月1日[金]公開)
火の鳥
『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』など、今の日本の漫画文化をつくりあげた一人、手塚治虫先生が生涯をかけて描き続けた作品。
はるか昔から遠い未来、地球から宇宙を舞台に、人間の愚かさ、業、愛おしさを描き、「人間とは、生命とは何か?」を問い続けています。そして、すべては “繋がっている” “繰り返している” という宇宙規模の壮大な歴史も感じさせてくれます。
文庫版やKindle版などにより巻数は異なりますが、12編に分かれていて、どの編から読んでも楽しめます。おすすめは、生きることの苦しみを描いた「鳳凰編」。大迫力です!
手塚治虫先生好きが高じて、2014年、手塚治虫先生が亡くなるまでの16年間マネージャー役を務めた株式会社手塚プロダクション代表取締役社長 松谷孝征さんにインタビューさせていただきました。手塚治虫先生が子育てで大切にしていたこと、子育て中の親御さんへのメッセージもあります。ぜひご覧ください!
きよしこ
吃音に悩むひとりぼっちの少年の幼少期から青年になるまでを描いた、小説家・重松清さんの自伝的短編小説集。言いたいことがいつも言えず、悔しかったつらい思い出などをまとめています。「ひとりぼっちのひとなんて世の中には誰もいない」。誰もが抱えるコンプレックスやハンディキャップ、友だち関係で悩んでいる子どもたちへ。一生の宝物になる言葉もたくさん。きっと、辛い想いを和らげてくれます。
重松清さんの小説は、テレビドラマ化、映画化もたくさんされています。映画『ステップ』も公開予定です。映画『ステップ』のレビューもあるので、こちらもぜひご覧ください!
ブルース・ブラザース
33歳という若さで亡くなってしまった天才コメディアンのジョン・ベルーシ(右)と、この頃は細かったコメディアンのダン・エイクロイド(左)が巻き起こす、音楽、カーチェイスありの、はちゃめちゃなアクション ミュージカル コメディ!
40年も前(1980年)の作品ですが、映画ってこんなにすごいんだ、楽しいんだと、子どもたちはきっと衝撃を受けるはず! 出演者も超豪華! 観ると元気が出ます! 歌い踊りたくなります!
高木秀明
『キッズイベント』プロデューサー。編集者。子育てしやすい日本をめざし、2006年から子どもと一緒に楽しめるイベント、施設、映画や、子育てに役立つ情報を提供している『キッズイベント』を運営。
HP:http://www.kids-event.jp/
FB:https://www.facebook.com/npo.kidsevent
tw:https://twitter.com/KidsEvents
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