外に出られない今、家の中で楽しいことをつくれたらいいなぁって思います。
私は小学生の頃、ピーナッツを手に、6畳の部屋をスキップしてぐるぐる回るだけという散歩ごっこをしてました。
変ですか? それとも共感してもらえるでしょうか? 私はすごく楽しかったです。頭の中は自由だから、なんだってできます。部屋は公園になるし、押し入れが洞窟になったりします。ステキなお菓子をつくってカフェにいる気分にだってなれます。
たくさん想像してみてください。楽しいことは、だいたい頭の中にあります。
今回は、子どもの頃から今まで私の想像を手助けしてくれた本をご紹介させていただきました。これらのおかげで何かをつくり出すこと、お話をつくることが楽しくなって、それが今のお仕事につながっているのかなぁ、と思ったりします。
(2020年5月9日[土]公開)
工作が大好きだったので、こんなに大きな紙をもらえた女の子がうらやましかったです。
しかも、きりんを切ったらそれが動き出して、一緒に冒険できるなんて!
夢のようなお話で、何度も読み返しました。
メアリー・ポピンズのちょっとしたお話と、彼女がつくる料理のレシピが書いてある本です。
小学生の私をステキな外国へ連れて行ってくれる本でした。こんな人がうちにも来てくれたらいいのに、と何度思ったことか!
書いてあるお料理は、当時は珍しくておしゃれで夢のようで。そんなに難しくなくて、小学生の私でもつくれました。美味しくて楽しい、今でも大好きな本です。
ちなみに、小説の「メアリー・ポピンズ」シリーズも、ミュージカル映画「メリーポピンズ」(主演・ジュディ・アンドリュース)もおすすめです。
私と同じ年代の人は、この番組に育ててもらったと言っても過言ではないほど見てたのではないでしょうか。のっぽさんの魔法の手が、なんの変哲もない箱や紙を遊び道具に変えていくんです。
6畳の部屋が海になったり、町になったり、ただの紙が動物になって動き出したり…。なにもないなら自分でつくればいいんだ、すぐそばに楽しいことがいっぱいあるんだ、と気づかせてくれる番組でした。
江戸時代の絵師が描いた妖怪の画集です。今、世の中にある妖怪絵のもとになっていると言っても過言ではありません。
江戸時代の人も現代の私たちと同じように、妖怪をおもしろおかしく、時には怖がりながら見て楽しんでいたんですね。
文章はちょっと難しいですが、ほとんど絵なので見るだけでも楽しめる本です。妖怪好きなみなさんにおすすめです。
今井美保
漫画家/イラストレーター。集英社の少女漫画誌でデビュー。漫画やイラストのお仕事を経て、遊びでWebに連載していた妖怪フラッシュ漫画『びこたん』が、妖怪雑誌「怪」(現「幽と怪」)<角川書店>主催の第一回『怪』大賞で京極夏彦賞を受賞。長く同誌で連載していました。現在はペットのポータルサイト「PETomorrow」(小学館)にて「怪猫まんが」を連載中。デジタル漫画同人誌「おくらのあな」も主催しています。
・びこたんと愉「怪」な仲間たち(単行本・角川書店)
・怪猫まんが:こちらにまとまっています。
・おくらのあな: http://okranoana.com/ ※すべて無料お読みいただけます!
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