コロナで開館延期、せめて外観だけでも
「トキワ荘マンガミュージアム」
2020年3月22日(日)に開館予定だった「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」は、今回の新型コロナウィルス感染症の影響で開館が延期になってしまった。
手塚治虫先生の作品のファンであり尊敬している身としては、早く開館しないかなと、近くに行ったついでに外観だけでもと、見てきました。
【インタビュー】株式会社手塚プロダクション代表取締役社長 松谷孝征さん
手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫
現代マンガの巨匠が住み集った “伝説のアパート”
「トキワ荘」は豊島区椎名町五丁目(現・南長崎三丁目)にあったアパートで、1953(昭和28)年、その2階にマンガ家の手塚治虫が入居しました。家賃は3千円、押入れ付きの四畳半でした。
その頃、椎名町をはじめとする西池袋沿線地域には多くのマンガ家が住み、手塚治虫もその地域にあこがれ、雑誌『漫画少年』の編集者の紹介で入居したそうです。
翌年には豊島区雑司が谷のアパート並木ハウスへ転居しますが、その空いた部屋は敷金がそのままにされ、藤子不二雄(当時)に入居をすすめました。憧れの手塚治虫の部屋への入居に、2人は喜んだそうです。
その後も鈴木伸一、森安なおや、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子、よこたとくお等がマンガ家を志して入居しました。トキワ荘は手塚治虫をはじめとする現代マンガの巨匠たちが住み集い、若き青春の日々を過ごした “伝説のアパート” であり、“漫画の聖地” なのです。
1982(昭和57)年12月に解体されましたが、マンガやアニメ文化を次世代に継承、発信する拠点、マンガミュージアムとして再建されました。
当時のマンガ家の生活を追体験
開館記念企画展「みんなのトキワ荘」も
トキワ荘を再建した建物は2階建。1階はマンガに関連した企画展やイベントを行なうフロアとトキワ荘ゆかりの漫画家の作品を読めるラウンジ。
2階は当時のトキワ荘をリアルに再現、昭和20〜30年代のマンガ家たちの生活を垣間見ることができます。
さらに、ペン入れなどが体験できるプログラムや、マンガ家になりきって撮影できる部屋で、当時のマンガ家の生活を追体験できます。
また開館の際には、開館記念企画展「みんなのトキワ荘」を実施予定。2階のトキワ荘再現部屋およびインタビュー映像に特別協力いただいた4名の先生の作品資料を展示するとともに、「新漫画党」の活動とトキワ荘でのくらしを、当時の資料や生活道具を通して紹介します。
あわせて、区ゆかりのマンガ家の先生をはじめ、現役で活躍しているマンガ家の先生方から寄せられたお祝いメッセージ色紙を一堂に展示します。
残念ながら現時点(2020年5月13日)ではここまでの紹介。開館したら、再度レポートします!
豊島区立トキワ荘マンガミュージアム
https://www.tokiwasomm.jp
住所:東京都豊島区南長崎3-9-22 南長崎花咲公園内
https://www.tokiwasomm.jp/guide/access.php
最寄駅:
・都営大江戸線「落合南長崎」駅 A2出口より 徒歩約5分
・西武池袋線「東長崎」駅 南口より徒歩約10分
・西武池袋線「椎名町」駅 南口より徒歩約15分
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間
入館料:無料(企画展は有料の場合あり)
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