スペシャルアンバサダーを務める土屋アンナさん(写真左から2番目/歌手・モデル・女優)、すみれさん(写真左から3番目/女優・歌手)、世良マリカさん(写真左/モデル)、わたなべちひろさん(写真右/シンガーソングライター)。初回から参加している土屋アンナさんは「 “この世の中を変えたい” という子どもたちのパワーを多くの人に伝えたいという想いから、このイベントははじまっています。今回が日本でははじめての対面での開催なので、新たなスタートとして、もっと多くの人に世界について考えて、行動に移してもらえるようにできたらいいなと思っています」
ソーシャルアクションを起こした
1,000名を超える子ども・若者が集結!
ソーシャルアクション(社会課題の解決につながる行動)※を行った25歳以下の子ども・若者をお祝いし、次の一歩を応援するイベント「チェンジメーカー・フェス2023」が、2023年3月28日(火)東京ドームシティホールで開催! コロナ禍の影響で過去2回はオンラインでの開催でしたが、今回は念願の日本では初となる対面でのリアル開催!
【イベント紹介】社会貢献×エンターテインメント!「チェンジメーカー・フェス2023」
会場には1,000人を超えるソーシャルアクションを起こした子ども・若者が集まり、それぞれのソーシャルアクションに関するスピーチを行うとともに、スペシャルアンバサダーを務める土屋アンナさん、すみれさん、世良マリカさんら30組の著名人から行動を起こしたことに対するお祝いの言葉やエールを受け、今後の取り組みへの大きな活力を得ていました。
さらにタレントやモデル、ミュージシャン、YouTuberによるトークショーやダンス、ライブなどの熱いステージも行われ、久しぶりに大きな声を出せる状況も手伝い、会場一体となって盛り上がりました。
スペシャルアンバサダーを務める土屋アンナさん、すみれさん、世良マリカさん、わたなべちひろさんがステージに登場!「今日は少し声を出していきたいと思います!」と土屋アンナさん。みんなで大きな声で「together!」で開会宣言!
会場にいる1,000人超のほぼ全員、そしてオンライン視聴者の多くが自ら何らかのソーシャルアクションを行っているかと思うと、若い人たちの社会課題に対する意識の高さを感じました。クラスメイトと一緒にアクションを起こしていたり、SNSを活用していたり、自らが楽しみながら行っている姿には心強さと、「みんなで社会を変えていける!」という希望を感じました。
イベントを協賛している認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表の中島早苗さん(左)は、「子どもに世界は変えられないと思っているかもしれませんが、会場には1,000人以上、オンラインで500人以上が集まっています。今まで起こしたアクションひとつひとつはつながって大きくなり、より良い変化を起こしています。“みなさんの力で世界は変えられる” ということを伝えたくて来ました」。日本財団 公益事業部部長の高橋恵里子さん(右)は、「みなさん本当にすごいことを成し遂げているなと感じています。日本財団も『社会を変えていこう』という想いでさまざまな活動を行っています。『チェンジメーカー・フェス』の想いに共感し、一緒にやっていきたいと思いました」
ひとりじゃない。こんなに仲間がいる!
一緒に世界は変えることができる
「チェンジメーカー・フェス」は「社会をもっとよくしたい!」という想いを持ってソーシャルアクションに取り組んだ子どもや若者と、それを応援したい! という著名人が集うライブイベントです。
カナダのパートナー団体が2007年にスタートし、アメリカ、イギリスなど20都市・延べ65万人以上の子どもや若者が参加し世界的なムーブメントとなったイベント「WE Day(ウィーデイ)」をモデルとしたもので、これまでにダライ・ラマ14世、ヘンリー王子、マララ・ユスフザイ、セレーナ・ゴメス、アル・ゴア元副大統領など多くの著名人や活動家らも出演しています。
2024年も「チェンジメーカー・フェス」は開催予定! 以下3つの条件を満たし、メンバー登録(無料)することで参加できます(2023年の参加は申込先着順。2024年に関しては、メンバー限定のLINEやメルマガで案内があるので、そちらをご確認ください)。
メンバーとして活動する3つの条件
・25歳以下の子ども・若者であること
・フリー・ザ・チルドレンの理念に共感し、社会課題の解決のために行動を起こす意思があること
・毎年1回以上、活動報告(ソーシャルアクションレポート)を提出できること
※定期的なミーティングはありません。自分のペースでソーシャルアクションができます。
ソーシャルアクションをより良くするサポートや、「何から始めたらいいかわからない」という方への相談などにものってくれます。
https://changemakersfes.ftcj.org/member/
※ソーシャルアクション:ゴミ拾いや募金、服や食べ物の寄付、エシカル消費※など、人や環境のことを考えて起こす行動のこと。
※エシカル消費:「エシカル(ethical)」とは「倫理的」「道徳上」という意味があり、法律などの縛りがなくても、人や地球環境、社会、地域に配慮した消費行動を個々人で意識して行うこと。
世界から注目を集めるイリュージョニストHARAさんの、イリュージョンとプロジェクションマッピングを融合したきらびやかなオープニングパフォーマンス
2017年にブレイクした「バブリーダンス」の振付師akaneさんの振付でダンスを披露するU25ダンサーズ。「会場のみんなも一緒に踊ろう!」と振りを伝えるakaneさん
津波で被災した経験や自身のうつ病、ジェンダーのことなども積極的に発信しているTikTokerのててみさん。「LGBTQ+に属する人は30人クラスで2〜3人いると言われています。異性を好きになることが普通という概念は捨てて、もっと自分が生きやすい生活を送っていただければと思います。性別について悩んでいる人がいれば、ひとりじゃない。私も含めてたくさんの仲間がいます!」
11年前からごみ清掃員としても働いているお笑い芸人マシンガンズの滝沢秀一さん。回収するゴミにまだまだ使えるものがあり「このままでいいのかな?」と思うようになったそう。その中でどうしても解決しなければならないと思うのが「フードロス」。新米が出るとそれまでのお米を捨てていたり、果物が箱ごと捨てられている。世界の援助食糧は420万トン、日本で破棄される食品は522万トン
(左から)そわんわんさん、いわたまりあさん、りゅうがさん、野球YouTuber向さんらインフルエンサーによるクリエイタートーク。みなさんの「いいね」やコメント、応援が配信を続ける活力になっている
晃華学園中学高等学校によるチェンジメーカースピーチ。「持続可能な福島について考えるプロジェクト」を行っている
さいたま市立大谷場中学校によるチェンジメーカースピーチ。「子どもの権利条約」を広めるための活動を行った
大学を休学し環境活動家として講演活動やショート動画の発信、環境に優しい化粧品開発などを行っている露木しいなさん。「社会を変えるのに、大人になるまで待たなくていいと伝えたい」
日本財団によるアスリートの社会貢献活動を推進する活動「HEROs(ヒーローズ)」で、2022年「HEROs AWARD部門」を受賞した元サッカー日本代表で現在はJリーグ・ガンバ大阪で活躍している鈴木武蔵さん。ジャマイカ人の父と日本人の母を持ち、6歳から日本で育つ。自身が受けた差別から2020年「NPO法人Hokkaido Dream」を設立、児童支援、女性支援、差別問題等の支援活動を行っている。「みんながこうやってアクションを起こせるのは本当にすごい。一人ひとりのアクションが絶対に社会を変える。差別を撲滅することはできないけど、減らすことはできる!」
海が見える音楽をテーマに活動している「Blue Vintage」のライブ。「音楽を通してメッセージや考えるきっかけになってくれたらいいなと思って活動しています」
会場の外では、ソーシャルアクションに関するさまざまブースが立ち並ぶ
イラン・イラク戦争で両親と12人のきょうだいを失い戦争孤児となったサヘル・ローズさん。自身の経験から「平和ボケしないで。日本は蛇口をひねれば水が出る、公園に地雷はない。でも今の “あたりまえ” はすべて奇跡。世界で起きていることを知ってほしい。平和は今すぐにでも崩れ落ちてしまうもの」と訴える。映画や舞台で俳優として活動するとともに支援活動も行っており、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞
ロックバンド「WENDY」によるライブ。「おっさんに見えてると思うけど、平均年齢18歳のバンドです」と、ボーカルのSkye McKenzieさん。「希望を失いかけている人も多いと思うけど、希望はあると思っている」
世田谷区立桜丘中学校によるチェンジメーカースピーチ。全3回のWell-being(ウェルビーイング)の授業を受けたと報告
ガールスカウト日本連盟によるチェンジメーカースピーチ。全国18歳〜25歳の女性を対象としたジェンダー調査を実施。多くが「女性はこうあるべき」という女性像を日常のさまざまな場面で植え付けられているとわかった。生きづらさや将来の進路、キャリア選択も狭められている。性別の固定観念への意識改革が必要。「女性らしくではなく “自分らしく” 生きられる社会を」
上尾市立上尾中学校によるチェンジメーカースピーチ。社会科の授業で子どもたちの児童労働が問題になっていることを知り、フェアトレードによる商品の委託販売を行った
「会場に、来たで〜!」と、YouTubeでも活躍しているお笑い芸人せやろがいおじさん。「アクションを起こしても変わらないことの方が多い。無力感、しんどさが膨らむ。でも活動を通してひとつだけ確実に変えられるのは “自分自身”。自分自身を変えられた人がこれだけ集まれば、ちょっとは社会を変えられる」
タレント・モデルとして活躍するよしあきさん。日本人のお母さんと中国人のお父さんの間に台北で生まれる。小学生のときにいじめを受け、中学2年生までの6年間引きこもりに。「自分の経験を語ることで、今悩んでいる子たちに少しでも希望を与えることができれば」
よしあきさんのお姉さんミチさんも参加して「不登校」などについてのトークショー
日本とロシアをルーツに持つ日露バイリンガルのシンガーソングライターAnnaさんとテアトルアカデミー40名によるライブ&ダンスパフォーマンス
4月1日(土)に発足する「こども家庭庁」の自見はなこ内閣府大臣政務官が登場!「子どもたち一人ひとりが大切な存在。この世に生まれたことを楽しめるように、そして保護者は子どもを愛しみながら子育てできる社会にするため、経済的にも子どもたちを支援できる国にしようと真剣に考えています。一人ひとりが世の中を変えていける力を持っています。その力を、思う存分発揮してもらうこと、それが『こども家庭庁』に与えられた役割です。どうぞ一緒に世の中を変えていきましょう。子どもたちが笑顔になれるように、私たちもがんばっていきたいと思います」
教育評論家の尾木ママ(尾木直樹さん/写真左)と鈴木夢さん、楽さん、誉さんきょうだいによる、日本財団が実施した10歳〜18歳の1万人の子どもたちを対象にした「子どもの意識調査」の結果を見ながらのトークショー。子どもについて国に優先的に取り組んでもらいたいものとして、「高校・大学までの教育の無料化」「いじめのない社会」「子どもが安全に過ごせる社会」「困っている子どもの声に耳を傾けること」。「こども家庭庁にはこれらにしっかり取り組んでほしい」と尾木ママ
さらに、ひかちんちょさんらが登場、10代のモヤモヤについて聞きました。「こども家庭庁」の小倉將信(まさのぶ)大臣からもビデオメッセージ
ウクライナ避難民支援活動に参加した、日本財団ボランティアセンター「The Volunteer Program for Ukraine」によるチェンジメーカースピーチ。「思いやり、共感、抱擁という3つの力で、より豊かな社会を実現できるようがんばりたい」
専修学校クラーク高等学院によるチェンジメーカースピーチ。地域の方々のSDGsへの認知拡大のため「SDGsマルシェ」を開催。合計15の企業や団体に賛同、協力してもらった
土屋アンナさんとわたなべちひろさんによるライブパフォーマンス。歌ったのはAIさんの「アルデバラン」。「いろいろな悲しい出来事があるけれど、笑って前向きに生きていこうという想いを込めて選びました」とわたなべちひろさん。「また来年もやろうね」と土屋アンナさん
「今日は来てくれて、観てくれてありがとう! それだけでホントに感謝! これからの子どもたち、その子どもたちの未来を、今から一緒に変えていきましょう!」と土屋アンナさん。最後は全員で「We can change the world! また来年会いましょう!」