スヌーピーミュージアムが2024年2月1日(木)にリニューアルオープン! 内覧会でギャラリートークをしてくださったクリエイティブ・ディレクターの草刈大介さん(写真左)とシュルツ美術館キュレーターのベンジャミン・L・クラークさん
スヌーピーに食べられちゃう!
リニューアルの4つの大きなポイント
スヌーピーミュージアム(東京都町田市、南町田グランベリーパーク内)が2024年2月1日(木)にリニューアルオープン! 1月30日(火)に開催された内覧会に行ってきました。
【レポート】2016年4月23日(土)「ピーナッツ」作者チャールズ M シュルツ氏の夫人ジーン・シュルツさんも登場! 東京・六本木に『スヌーピーミュージアム』開館!
何より目を引くのがミュージアム入口の巨大なスヌーピーの顔! 大きな口を開けていて、この口の中を通ってミュージアムに入ります。クリエイティブ・ディレクターの草刈大介さんは「実はこれ、本国から許可をもらえるとは思わなかったんです。でもアイデアがすごく喜ばれてOKになりました。スヌーピーに食べられちゃう、それをリニューアルのひとつのシンボルとしています」。
リニューアルオープンする「スヌーピーミュージアム」。大きな口を開けたスヌーピーが一際目を引く
側面には「一新」の文字
さらに草刈さんはリニューアルについて「アメリカのシュルツ美術館の世界で唯一の公式サテライトとして、作者のチャールズ・シュルツ、スヌーピーが登場するコミック『ピーナッツ』の魅力を大勢の方々に紹介していくことがこのミュージアムのミッションです。そしてもう少し嬉しいこと、楽しいこと、そういう要素を増やすことがリニューアルの目的でした。これまでやってきたことを変えるのではなく密度を高めることで、初めてスヌーピーミュージアムに訪れる方をはじめ、リピーターの方々が何度来ても豊かな体験ができるようにしたいと考えました」。
そのために考えられた大きなポイントは4つ。ミュージアム入口の巨大なスヌーピーをはじめ「エントランスホール」「スヌーピー・ワンダールーム」、そして「スヌーピー・ルーム」。
「エントランスの大きな口を開けたスヌーピーとエントランスホールのアイデアは、スヌーピーミュージアムのアートディレクターを務める祖父江慎さんなんです」と、クリエイティブ・ディレクターの草刈大介さん
今回のリニューアルオープンのために来日したシュルツ美術館のキュレーター、ベンジャミン・L・クラークさん。「今回のリニューアルでは、さまざまな楽しい仕掛けを用意しているので、非常に素晴らしい体験ができると思っています」
スヌーピの口の中を通ってミュージアムに入ると、そこはエントランスホールとなる「ウェルカム・スヌーピー」。天井には雲のような形をした鏡があり、ピーナツ・ギャングがみなさんを見ています。「来場者の方をお招きする場所にしました」と草刈大介さん
「ウェルカム・スヌーピー」には、スヌーピーのぬいぐるみのシャンデリアも
リニューアルにともない新たに新設された、ファンのみなさんから寄贈されたぬいぐるみやグッズ、洋服などで埋め尽くされた展示室「スヌーピー・ワンダールーム」。1,000点を超えるプロダクトが展示され、中央のぬいぐるみは約300点ほど。ファンのみなさんの思い出、ピーナッツやスヌーピーに対しての愛情を共有することをコンセプトとした、みんなでつくる、みんなのためのミュージアム。自分に似てるスヌーピーを見つけられるかも!
ペプシやマクドナルドのノベルティも展示。集めていたなと当時のことを思い出しました
たくさんのグッズが出ているスヌーピー。ステーショナリーは多くの方が持っていたのでは
全長約8メートルの巨大なスヌーピーがいる「スヌーピー・ルーム」。全部で7体のスヌーピーがいる
「見たことがある姿ではなく、見たことのない、グッズにもなっていない、でもユニークでスヌーピーらしさのある姿をピックアップしました」と草刈大介さん
リニューアルで新たに光と映像、音楽の演出を加え、スヌーピーが空間を縦横無尽に駆け巡る。「スヌーピーは暗くなったときにどんなことをしているのか、というのを楽しんでもらえれば」と草刈大介さん。演出時間は約2分間
旅に関する企画展も開催!
ベンジャミンさんのお気に入りも展示!
リニューアルと同時に企画展「旅するピーナッツ。」も開催! カリフォルニア州サンタローザのシュルツ美術館が所蔵する、スヌーピーやピーナッツ・ギャングの旅を楽しむ姿が描かれた貴重な原画を展示しています。
お気に入りの3つのコミックを紹介してくれたベンジャミンさんは、「旅というテーマは『ピーナッツ』の中でも何回か出てくるお話です。シュルツ氏はユニークな場所にユニークなキャラクターを選んで登場させていて、私のお気に入りのコミックにはペパーミントパティがエッフェル塔にいます。この企画展では、お馴染みのキャラクターが全然馴染みのない場所に登場するという設定を楽しめます。『ピーナッツ』をよくご存知の方は、非常に珍しいものが見られると思います」と企画展をアピール。シュルツ夫妻はテニスが趣味で、「スヌーピー、ウィンブルドンへゆく」というコーナーも。
旅をテーマにした企画展「旅するピーナッツ。」
ピーナッツ・ギャングの愉快な冒険を約45点の貴重な原画で楽しめます
ベンジャミンさんがペパーミントパティがエッフェル塔にいるというお気に入りの作品を紹介。「エッフェル塔もとても良く描けています」
実は作者のシュルツさんは旅行嫌いだったそう。あるときなぜ旅行が嫌いなのか問われると、「好きですよ。でもお昼の12時までにも戻れるならね」と答えたそう
大きくていろいろな絵が描かれている日曜版。シュルツさんが住んでいたカリフォルニアのソノマカウンティによくある風景として流木が描かれている。「興味深いのがこの作品は1976年7月4日の独立記念日、しかも建国200周年という記念日に発行されたものですが、そのことには一言も触れていない」とベンジャミンさん
ワークショップや月ごとのイベントも
いつ来ても楽しめる要素がたくさん!
他にも盛りだくさんの展示があるほか、今後はワークショップや月ごとのイベントも増やしていくそう。シュルツ氏が50年の間に描いたコミックの中から入場した日付のコミックが印刷された4種類の入場チケットなど、いつ来ても楽しめる要素がたくさんあり、初めての方はもちろん、リピーターにとっても嬉しいミュージアムとなっています。
1階にあるワークショップのスペース
スヌーピーのぬいぐるみをつくれるワークショップも
綿をつめて服と首輪をつけてオリジナルのスヌーピーのぬいぐるみがつくれる!
入場した日付のコミックが印刷された4種類の入場チケット。ランダムに配られるそう。誕生日や記念日のチケットは特に欲しい!
世界でここにしかないオリジナルグッズが多数取り揃えられているミュージアムショップ「ブラウンズストア」
「ブラウンズストア」では、約半数にあたる165点が新商品として発売、大幅に品数が充実している
新商品には「NEW!」のマーク
カフェもリニューアルオープン!
企画展連動メニューも登場!
隣接する「PEANUTS Cafe」も同時にリニューアルオープン。テラス席が新設され、スヌーピーがデザインされた新たなグランドメニューや企画展「旅するピーナッツ。」をテーマにした連動メニューが登場!
同時にリニューアルオープンする「PEANUTS Cafe」。グランドメニューが新しくなるほか、企画展「旅するピーナッツ。」をテーマにした連動メニューが登場!
白い外観とは異なり木の雰囲気を感じられる店内
暖かい雰囲気の店内にはスヌーピーの家も
ピーナッツ・ギャングの “POTLUCK ピクニック” をテーマにしたレギュラーメニュー「ビーグル・スカウトのキッズプレート」1,210円(税込)。12歳以下のお子様限定。スヌーピーがテントの上に寝そべる可愛いプレートに、ハンバーグ、ターメリックライス、フライドポテト、コーンドッグ、ポップコーンシュリンプ、お野菜&フルーツにオレンジジュースが付いています。子どもたちが大好きなものばかり、試食させていただきましたが、おいしい!
オレンジジュースのコースターは3種類
“RARF” と吠えるスヌーピーのアートをパンケーキに描いた「スヌーピーの “RARF RARFRARF” パンケーキ」1,496円(税込)。店内にも同じスヌーピーのアートが隠れています!
3階の「チャールズ・シュルツ・ギャラリー」
『ピーナッツ』の初期の作品を展示
それぞれのキャラクターにスポットを当てた原画を展示
3階のテラスにはたくさんのスヌーピーが。フォトスポットですね
スヌーピーミュージアム
東京都町田市鶴間3-1-4
・2024年2月1日(木)~4日(日)10:00~20:00
・平日 10:00~18:00
・土日祝 10:00~19:00
※最終入場は各閉館時間の30分前
休館日:1月1日、他年2回(2024年2月20日は休館)
https://snoopymuseum.tokyo/