
映画しまじろう 『しまじろうと ゆうきのうた』が2025年3月14日(金)全国公開! 声優を務めた山里亮太さん、主題歌を歌う小野あつこさんにインタビュー!
小野さんは歌の力を感じさせてくれる
山里さんのぺぺの声の温かさにジーン
ー 山里さんはコミカルな手品師ペンギン「ペペ」の声を、小野さんは主題歌を担当されています。それぞれの印象を教えてください。
山里亮太さん(コミカルな手品師ペンギンのペペ役)
僕にとって小野さんは「うたのおねえさん」で、そのときから “歌声で人に勇気を与える” って本当にあるんだなって思いながら観ていました。
小野さんは今回の映画のテーマにもなっている「ゆうきのうた」という主題歌を歌っていますが、歌の力を感じさせてくれる素晴らしい歌声で、聴いていると本当に元気が出てくるんですよね。しまじろうたちもこの歌に勇気づけられて挑戦をしたり、みんなで協力したり、困ったことを解決する新しい方法を考えたり、それがとても素敵だなと思いました。
小野あつこさん(劇団の音楽隊の一員、歌って踊るフラミンゴのおねえさん役/主題歌)
山里さんが「ぺぺ」役で参加されるとお伺いしたときから絶対に素敵なキャラクターになるんだろうなと思っていて、普段とはちょっと違った雰囲気といいますか、マイリーちゃんを支える声の温かさにものすごくジーンとしてしまいました。
山里亮太さん
それはぺぺの持っている見た目の愛らしさのおかげですよ。でも小野さんもフラミンゴのおねえさんの声をやっていますよね。声優さんは今までにもやっているんですか?
小野あつこさん
いや、初めてです。
山里亮太さん
初めてとは、すごいですね。
【映画紹介】2025年3月14日(金)より全国公開! 映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』

「小野さんの歌う主題歌は、みんなが自然に一緒に歌いたくなる、楽しくなる、劇場で観ている子どもたちもお話の中に入り込んだ気持ちになれます。あつこおねえさんは観ている子どもたちのことを考えながら、見ながら歌ってくれています。だから歌に引き込まれるんですよね」と山里亮太さん

「私もフラミンゴのおねえさん役で、少しですが声優としても参加させていただきました。山里さんがいらっしゃると聞いてとても心強かったです」と小野あつこさん
山ちゃん vs 山ちゃん!?
あつこおねえさんを消して鳥っぽく
ー 今回の映画では “山ちゃん” という声優さんがもうひとりいらっしゃいますね。
山里亮太さん
それを言うと山寺(宏一)さんが悲しい顔をするんですよ。「どうせ “山ちゃん”って言ったらそっちでしょ」って。そして山寺さんは僕のことを、はじめて出会ったときから今も頑なに「南海ちゃん」って呼ぶんですよ。
ー 山寺さんのことはなんて呼んでるんですか?
山里亮太さん
「にいさん」ですね。
ー その「にいさん」との共演はいかがでしたか?
山里亮太さん
恐れ多いですよ。本当にもう神様みたいな人ですから。でも、あの山寺宏一が役に対していつだって不安で、自分がこの作品のこの役をやって本当にいいんだろうかって、全作品で今もなお反省して、その反省を取り払うために、あの天才が極限まで努力し続けているという。声優さんって命をかけてやっているんだっていうのを直接見せてもらっているので、その人の横にいるって、もうただただプレッシャーでしかありません。一緒だから安心なんてひとつもないですよ。
でも気遣いの人ですから「いやぁ良かったよ、南海ちゃん」なんてすぐに連絡をくれるんですが、やっぱり山寺さんはすげえなって改めて感じました。
ー 小野さんは山寺さんとの共演はいかがでしたか?
小野あつこさん
子どもの頃からたくさんの作品で楽しませていただいていたので、すごく恐縮ですし、信じられないです。自分の声が別のキャラクターとして作品に残るというのも初めての経験なんですけど、本当にすごい方たちとご一緒させていただき、ありがたいです。
ー 山里さんらしさはぺぺのどんなところに込められましたか?
山里亮太さん
自分の身ひとつで場をつないで時間をかせがなければならないシーンがあるんですが、そういう経験は芸人をやっていて何回もあったので、そこは活かせたんじゃないかなって思っています。あとはぺぺのちょっと抜けているところとか、そういうところを表現できたらいいなと思って演じていました。

山里亮太さんが声を務めた、コミカルな手品師ペンギン「ペペ」
©Benesse Corporation 1988-2025/しまじろう ©上海合源文化传媒有限公司
ー 小野さんは声優初挑戦ですが、工夫されたことや自分らしさを込めたところを教えてください。
小野あつこさん
歌と違ってフラミンゴの薄紫のおねえさん役はあつこおねえさんらしさをなくして、全然違うキャラクターとして作品に参加できたらいいなと思っていました。だからどうしたら鳥っぽくなるかなって(笑)。
山里亮太さん
鳥っぽく! どうやって鳥っぽさを出したんですか?
小野あつこさん
なんか顔の骨格がこう前に突き出ている感じなので、声はここに響くのかなとかを考えながら(笑)。
山里亮太さん
動物が好きですし、うたのおねえさんとしていろいろな動物になりますから、そういう視点があるんですね。

小野さんの「鳥っぽさ」にとても興味を持たれた山里さん。骨格を考えて声を出すという説明に興味津々
誰かのために何かをするという選択肢
仲間の支えがあるからしまじろうは強くなれる
ー 今回のしまじろうの活躍、どの点をほめてあげたいですか?
山里亮太さん
映画の最初の方で「できない」と言って困っている人に、しまじろうが「何ができることはありませんか?」って名乗り出るんですが、そこですね。僕も自分の子どもには、誰かのために何かをするという選択肢があることを嬉しいと感じられる人になってほしくて、しまじろうはそれができる子で、僕がこうすることで、この人が笑顔になる、この人が笑顔になると、その先にいる人たちも楽しくなるという、その一歩目に気がついて、それをすごく喜べるところ、それができるのはすごいヒーローだなと、ほめてあげたいですね。

©Benesse Corporation 1988-2025/しまじろう ©上海合源文化传媒有限公司
小野あつこさん
しまじろうがいろいろな形でマイリーちゃんを励まし、困難に挑戦することで少しずつ自信をつけていくんですが、私はマグマのシーンがすごく好きなんです。しまじろうが飛び乗ったときに足場が崩れてしまうシーンがあって、そういうときって「危なかった」とか自分の身を安ずる言葉を発するのかなと思いきや、後から来るマイリーちゃんに「ごめんね」って謝るんですよ。自分のことよりもまわりのことを考えて、まわりのために、みたいなところにすごく胸を打たれました。
しまじろうはジャンプをするときに「自分を信じて」って言うんですが、自分自身をすごく信じているという気持ちもかっこいいけど、でもそれってきっと、しまじろうも素敵な仲間にいつも支えてもらってるからこそ、こんなに強い子なのかと思って、しまじろうも素敵だし、しまじろうのまわりの仲間との関係性もすごく素敵だなって思いました。

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ー 小野さんははじめて主題歌の音源を聴いたときに「感動して涙が出ちゃった」というコメントをされていましたが、収録のときはどんな想いを込めて歌いましたか?
小野あつこさん
スクリーンの中のいろいろなシーンで歌が流れますが、歌い出しとかが、どうしたらストーリーに “すっ” と入っていけるかなというのを意識しました。
あとやっぱり子どもたちにも歌ってほしいので、どうしたらみんなも一緒に歌いたくなるかなとか、お話の中でも “歌で勇気を届ける” という力強いメッセージがあるので、どうしたらそれに寄り添えるかなとか、歌詞はもうすごくみんなを勇気づけるので、私もその歌詞の力に乗って、観てくださる方の背中をどうしたら押せるかなというのを想像しながら歌いました。

今回の主題歌「ゆうきのうた」をお子さんと一緒に歌う機会があるかをお伺いすると、『しまじろうのわお!』というテレビ番組のロケで保育園に行って子どもたちと歌ってきたそう。「やっぱり子どもたちの声でこの歌を聴くとまた違った感動があって、これからいろんな映画館で歌ってもらえるのが楽しみです」と小野あつこさん
大きな声で歌える、体を動かせるお子様シネマ
子どもたちに声優をしたことはナイショ
ー 今回の映画は劇場内が明るく音も控え目、大きな声で歌えて体も動かせるというお子様シネマです。山里さんのお子さんはちょうどしまじろう大好きな年齢だと思いますが、一緒に映画館に観に行く予定はありますか?
山里亮太さん
行くと思います!
ー 一緒に歌ったらまわりの人にバレちゃいそうですね。
山里亮太さん
声バレはよくあるんですよね。子どもたちだけなら大丈夫だと思うんですが、親御さんは「あれっ?」って思うかもしれませんね。でもせっかくだから一緒に歌って、全力で拍手して、娘にとっても映画館デビューになるから、ちょうどいいですね。
ー お子さんはぺぺの声を聞いて、「お父さんの声かな?」と気がつきそうですか?
山里亮太さん
それが怖いんですよね。そうならなきゃいいなと思っています。
ー 気が付かれたくないのは、やはり夢を壊さないように、ということですか?
山里亮太さん
本当は収録した日に自慢する気満々だったんですが、奥さんが他の子ども向け映画に声優として参加することになって、そのキャラクターも娘は大好きだから「自慢するでしょ?」って聞いたら、「そんなことしない。その世界にお母さんがいたら混乱しちゃう。えっ、言うの?」って言われて、とっさに「言わないよ」って答えたんですが、そこで気づきました「言っちゃダメなんだ」って。だから映画館でバレないかはちょっと心配です。

娘さんの大好きなしまじろうの映画で声優を務めたことを「自慢する気満々だった」という山里さん。奥様に諭されちょっぴり残念そうでしたが、お子さんが大きくなって自ら気がつくときまでのお楽しみですね。きっとお父さんのすごさを改めて感じますよ
ー 小野さんは映画館に行かれますか?
小野あつこさん
以前『おかあさんといっしょ』の映画に出させていただいたときも映画館に観に行って、お子さんたちの反応を直接見ることができたので、今回も行きたいと思います。
私のイベントに来てくださるお子さんの中にはしまじろうを連れてくる子もいるので、私も早く言いたかったんですよ「今度映画で声をやるから来てね!」って。でも今の山里さんの話を聞いて、ちょっと反省しました(笑)。

小野さんも子どもたちに伝えたかったそうですが、言いたくなりますよね。でも、主題歌は「歌ってるよ」って言えますね!
しまじろうが教えてくれる
勇気が出ないときの声のかけ方
ー マイリーがそうだったように、もし娘さんが自分に自信がなくて、勇気が出せなくてどうしようかなというとき、どのように声をかけますか?
山里亮太さん
映画の中でしまじろうがその答えを持っていて、同じですよね。「一緒にやろう」って。その一歩でいろいろなことが変わるって教えてあげたいですね。
一歩を踏み出すことって、本当にすごいことなんですよね。でも踏み出せなくても、踏み出そうと思った一瞬があることはとても素晴らしいことで、「そう思ったことがすごいね。今度一緒にやろう」って言ってあげたいですね。

「“挑戦してみようかな” “やってみようかな” って思ったこと自体が、もうすごいことなんですよ。まずはそれを褒めてあげたいですね」と山里亮太さん
ー 小野さんは、実際に歌が一歩を踏み出す勇気になったことはありますか?
小野あつこさん
うたのおねえさんとしての最初の仕事も歌に勇気づけられましたし、今でも毎日、いろいろなところで歌が勇気づけてくれています。そして、たくさんのお子さんたちと仲良くなるきっかけになったのも歌ですし、“歌” というものが人と人、私の場合はお子さんたちと私をつないでくれるものだと思っています。
山里亮太さん
子どもたち同士も歌でつながっていますし、おねえさんたちの歌うあの歌を歌うと、なんか元気が出るとか、子どもたちにもそういうものがありますよね。
ー しまじろうやマイリーも映画の中でたくさんの挑戦をしていますが、夢や目標を叶えるために最近挑戦したこと、ずっと挑戦し続けていることはありますか?
山里亮太さん
考え方なんですが、自分の一歩が、ひょっとしたらすごく大きなことにつながっているかもしれないって思いながら、日々を生きようと思っています。すごく尊敬している方から言われたことで、ちょっとここに行ってみようかな、みたいな本当に何気ない行動が誰かに影響を与えて広がっていったり、自分の選択した行動ひとつで何かが大きく変わることがあるかもしれない。だからひとつひとつの行動に責任感を持ちながら生きてこう、と思っています。
小野あつこさん
『おかあさんといっしょ』を卒業した今もお子さんと関わる仕事を続けているのですが、最近、歌以外に「食育」にも興味があって、専門学校に通っています。社会人になってからもう一度学校に入るのは勇気が必要だったんですが、学生になってよかったです。
ー 将来は「食」の方でもお子さんと関わっていきたいと考えているんですか?
小野あつこさん
親御さんの多くが子育ての中で「食」について悩まれることがあるということを、うたのおねえさんになって知りました。私は「食べることが好き」と番組でもよく言っていたのですが、「『あつこおねえさんみたいにたくさんご飯を食べて』と言ったら子どもがご飯を食べてくれました」というお手紙をいただいたことが何度かあって、好きなことを発信して誰かの子育ての力になれるならと、もともと興味のあった「食」の方にも関わっていこうかなと思うきっかけになりました。

今後は「食」のイベントでもあつこおねえさんに会える機会があるかもしれません。あつこおねえさんに「一緒に食べよう!」って言われたら、みんな喜んで食べそうです
「ゆうきのうた」が気持ちをひとつに
休憩時間にもお楽しみが!
ー 今回の映画はたくさんの親子が観に来ると思います。ぜひ映画の見どころをお願いします。
山里亮太さん
しまじろうたちと一緒に “わー” って大冒険して楽しかったなって。でもこんなときは友だちにこういう声をかけたらいいんだとか、こんなふうになったとき自分はこうやって前に進めばいいんだとか、悩んだときの解決法が、1ミリも説教くさくなく、勉強っぽくなく、すべてのシーンに織り込まれていて、映画を楽しんだあとに “じわっ” と心や体の中に染み込んでいると思います。
最後の大戦闘シーンは本当にドキドキして、映画を観ている子どもたちがすごく一生懸命に応援する姿が想像できて、ああいうときに「がんばれ!」って言える子になってほしいですね。
小野あつこさん
映画のテーマになっているように、マイリーとしまじろうたちがいろいろなことに挑戦し、大冒険をします。お子さんはもちろん大人の方も彼らの挑戦にすごく励まされたり、一歩を踏み出す勇気をもらえる作品だなって感じています。そして「ゆうきのうた」がみんなの気持ちをひとつにしてくれる、とても温かい作品です。
あと、今回の映画には休憩時間があって、それに “ほっ” と安心される方も多いと思うんですが、その休憩時間にちょっと違うバージョンの「ゆうきのうた」が流れます。歌の録音をしているときに監督さんが練習している私の歌を聞いて、休憩時間にアカペラで歌ったものを流そうと提案してくださって実現しました。ぜひそれも楽しみにしていただけたら嬉しいです!
映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』は、2025年3月14日(金)より全国公開!

「一緒に冒険をしながら、楽しい思い出をつくましょう!」と山里亮太さん、「一緒に歌ってね!」と小野さん
2025年3月14日(金)全国公開!
映画しまじろう 『しまじろうと ゆうきのうた
しまじろうたちが楽しみにしている「キャプテンハット」のショーが、ちゃれんじじまでいよいよ開催! 主役のキャプテンハットを演じる自信がないマイリーとしまじろうは、魔法の「マジカルカバン」に吸い込まれ、カバンの中の世界で冒険することに。ショーの成功のカギは、しまじろうたちの冒険での挑戦と、みんなで歌う「ゆうきのうた」。自分や仲間を信じる大切さを伝えるストーリー。
山里亮太(やまさと りょうた)
1977年4月14日生まれ。千葉県出身。関西大学3年のとき、吉本興業のタレント養成学校「NSC大阪校」に入る。2003年にしずちゃん(山崎静代やまさきしずよ さん)とお笑いコンビ「南海キャンディーズ」を結成。現在は情報番組のMCを務めるなど、テレビやラジオで幅広く活躍中。一児の父として子育てにも奮闘中。
小野あつこ(おの あつこ)
東京音楽大学大学院で声楽を専攻後、2016年から6年間、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の21代うたのおねえさんを務め、子どもたちに音楽の楽しさを届けた。卒業後は幅広い世代が楽しめるコンサートやイベントを中心に活動。沖縄県金武町観光大使や鹿児島県大島群島のしまっこ応援大使として地域活性化に貢献し、海上保安庁の啓蒙活動にも携わる。音楽経験を活かしつつ、現在は調理師学校で食の知識を深めている。
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