魚を釣って、その場で食べよう!
夏休みは何がしたい? と訪ねると「釣りがしたい!」という答えが。どこで釣りに興味を持ったのかはわからないのですが、比較的ラクにクリアできる要望でラッキー。しかし初めての釣りでボウズ(一匹も魚が釣れないこと)では釣りに興味をなくしてしまうかもしれないし、もうひとり小さい子がいることを考え、自然っぽくはあるものの、釣れる可能性が高い管理釣り場「北浅川恩方ます釣場」(八王子)へ行くことにしました。釣った魚をその場で焼いて食べられるというのも選んだ理由のひとつです。
いざ「北浅川恩方ます釣場」へ!
「北浅川恩方ます釣場」は、都心からクルマで約2時間程度。八王子は高尾山の近くにある、浅川という自然の川を利用した管理釣り場です。ひとり3,150円の入漁料のほか、竿を借りるなら1竿250円(糸、針付き)。エサのイクラが400円、ぶどう虫が600円(20匹入り)で、釣りの道具を何も用意していなくても楽しめます。なおエサはぶどう虫の方がよいとのことで、ぶどう虫に。
釣り場は空いているところならどこでも使えたので、木陰があるところを選びました。釣り場へ行く道すがら、魚籠(びく:魚を入れる網:無料で貸してくれます)に入っている魚や、「釣れたー!」などという声に、子どものテンションは序々に上がっているようでした。ドキドキ。
初めての釣果
さて、いよいよ釣りに初挑戦。糸と浮き、重りとカエシのない針が付いた簡単な貸し竿にぶどう虫を付け、いざ! 上流に針の付いたエサを投げ入れ、下流まで流れたら再度上流へ投げ入れ、という振り子の動作をくり返す以外ないのですが、ほどなく管理のおじさんが来て10匹ほど魚を放流。するとしばらくして初の釣果が! 釣れた魚のあまりの暴れように最初は驚いていましたが、だんだんと嬉しさが込み上げてきたようで、「ひとりで釣る!」とやる気満々。こちらもとりあえずボウズを免れて一安心。お昼のおかずもできてもう一安心でした。
塩焼きに舌鼓
11時からはじめて2時間ほどで8匹を釣り上げ、お昼ご飯にすることにしました。釣った8匹のうち4匹を捌いて串を打ってもらい、河原で塩焼きに。河原のあちこちに前任者がつくった石の囲炉裏が残っているので、これを少しアレンジして使います。
お弁当を食べ終わるころには塩焼きのできあがり。炭は200円で販売しているので、忘れても大丈夫。魚を捌いてもらうのは無料でやっていただけますが、串は1本50円でした。
また時間に余裕のあるときや人手があるときは、事前に囲炉裏をつくって火を付けておいた方が、お昼の準備がスムーズです(火には注意してください)。おにぎりと一緒に塩焼きが楽しめます。しかし多少時間はかかったものの、塩焼きはバッチリ。子どもも「おいしい、おいしい」と、かぶりついていました。スモークにしてもおいしいでしょうね。
なお、塩焼き用の囲炉裏は風下につくりましょう。風上につくってしまったため、ちょっぴり煙く、また灰の舞う中でのお昼になってしまいましたから。
「まだ釣りたい」ということで、お昼ご飯の後も再度挑戦。3匹釣って合計11匹という結果でした。すべて捌いて塩を振ってもらい、持ち帰りました。明日はムニエルかな。
やっぱり活きのいいエサがよく釣れる
やってみて実感した釣りのポイントは、エサのぶどう虫の活きのいい方がよく釣れるということ。頭の方に針を刺し、しっぽがクネクネ動くように付けると、その動きが魚を誘惑します。
ぶどう虫はひとつひとつが紙(繭?)のようなものに包まれているのですが、その包みを開けるのがけっこう大変でした。小さなハサミを持っていたのでそれを使って開けましたが、過ってぶどう虫を傷つけてしまうと、すぐに弱ってしまいます。包の隅っこを、ほんのちょっとだけ丁寧に切り、そこから開けるようにするといいと思います。
それと面倒ですが、エサが必要なときにひとつひとつ包を開けた方が、活きのいい状態を保てます。嫁さんが面倒くさがって包のまま針に付けていたのですが、これは言語道断です。
軍手はあった方がいいと思いました。塩焼きの準備のほか、魚を掴むときにも滑らずに便利です。魚が針を飲んでしまうと外すのが大変で、そんなときにも軍手は役に立ちます。また100円なので、「針外し」は借りておいた方がいいかもしれません。
大満足! しかしちょっと高いかな?
釣り場は16時30分終了なので、帰りがけに高尾山のケーブルカーに乗って帰ってきました。魚を釣って、おいしく食べて、ケーブルカーにも乗り、「今日は楽しいなぁ」なんて、子どもは大満足のようでした。
子どもが喜んでくれたのは嬉しいのですが、釣りにかかった料金は、2人分の入漁料が7,300円、貸し竿2本が500円、ぶどう虫が2パックで1,200円、針外しが100円、串4本で200円、炭が200円で合計9,500円。管理釣り場ということでお金がかかるのは覚悟していましたが、交通費を含めると一万円超。やっぱりちょっと高い? でも家族4人が1日楽しむなら、これくらいでしょうか。次は海釣りに挑戦かな?
恩方マス釣場
場所:東京都八王子市上恩方町 1353
電話番号:042-651-0869
入漁料:3,150円(10匹まで)/1人
アクセス:
【電車】
・JR・京王「高尾」駅より陣馬高原下行きバスで約30分「力石」バス停下車
【クルマ】
・圏央道『八王子西I.C』下車、川原宿交差点右折(陣馬街道)約10分
・中央自動車道八王子第二I.C下車、国道20号線、追分交差点より陣馬街道へ約25分
駐車場:無料
営業時間:通常 8:00〜16:30/冬季(12月〜3月)8:30〜16:00
オフィシャルサイト:http://www.ongatamasuturiba.com
※お出かけの前には、営業しているか確認してからお出かけください。
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