・8月5日(水) :東京出発
・8月6日(木) :父島到着 海遊び、小笠原海洋センターでウミガメレクチャー
いざ、小笠原諸島(父島)へ出発!
2009年8月5日(水)、朝6時頃に起床し、準備を整え9時頃「竹芝」に到着。早く到着した方が船内でいい場所を確保できるそうですが、着いたときにはすでにかなりの先客が。だいぶ後ろの方でした。
乗船受付窓口にて搭乗券を受け取り、人名票に必要事項を記入し、順番がきたらいよいよ船に乗り込みます。基本的には場所もスペースも決まっているので、走って場所取り、などと焦る必要はありませんし、船内の階段は急なので、焦らずゆっくり、手すりにつかまりながら行きましょう。
はじめての船中泊、そして忙しいお父さんに朗報!
子どもたちにとっては、雑魚寝とは言えはじめての大型客船に興奮気味。そう、たまにはこんな雑魚寝もいいでしょ? 最初から贅沢しなくてもね。知らない人とのコミュニケーションも大切だよ。貴重品だけ持ち、出航時には甲板へ。多くの人が手を振ってくれました。もうしばらくすると、携帯も繋がらなくなります。
そうそう。海上で携帯は繋がりませんが、小笠原諸島では、ドコモはほぼ全域で、auも場所により繋がるそうです。ソフトバンクユーザーは、残念ながら基地局がなく、まったく使えません。なので事前にドコモの携帯電話レンタルサービスを利用しました。念のため防水携帯にしてもらい、5日間で1万円ちょっと(通話時間により料金は異なります)でした。
さて、気になる25時間の船旅ですが、結果から言ってしまえば、疲れたお父さんにはとてもいいのではないでしょうか? 長い休みの前、お父さんは何かと忙しいかと思います。旅行の準備はあるし、お休み期間中の仕事も前倒しで進めたり。さらに当日は朝早くから重い荷物を担いでの移動です。もうヘトヘトですよね。通常なら数時間後には旅先に到着し、バタバタしながらまた移動がはじまるわけです。
しかし、小笠原諸島の場合、船に乗ったら25時間は何もできないんです。そう、基本的にはネットにもつながりません。僕は持って行った本を読み、そしてあとはコンコンと眠り続けました。船は以前クジラとぶつかったときに横揺れ防止機能が壊れてしまい、さらに波も激しくかなり揺れたそうです。酔い止めはもちろん飲んでいましたが、下の子どもは朝までに7回、上の子は朝になって3回ほど気分が悪くなり、もどしていたそうです。嫁さんも朝方に酔い止めが切れたのか、気分が悪くなったそうです。しかし僕は、その揺れをまるで“揺りかごみたい”と感じつつ、嫁さんや子どもからのひんしゅくの視線も感じないまま、深い深い眠りに落ちていました。もちろん、起きてから非難の嵐だったことは言うまでもありませんが、体調はすこぶるよくなっていました(子どもの面倒も見ずに延々と寝ていたことは、その後も何かあるたびに言われ続けています)。
なお、やはりまわりにはかなり船酔いしている人がいました。大人、子どもを問わず。夜中ずっと激しく咳き込んだり、お酒を飲んでその匂いが漂ってきたり、雑魚寝ゆえそのまわりの環境は、まさに運次第です。
酔い止めの効果が切れると船酔いは如実に現れるようです。なので切れる前に、しっかりと服用しておいた方がいいでしょう。小笠原でも薬は売っているので、帰りの分は考えずに飲んでしまった方がいいかと思います。
小笠原諸島初上陸! ようやく父島に到着!
船で一泊し、予定より少し遅れたお昼頃、ようやく父島に到着。まぶしい日差しが照りつけています。嫁さんと上のコは船酔いでグロッキー。朝方元気になった下のコと、まったく船酔いしなかった僕は元気いっぱい。嫁さんに至っては「もう船に乗って帰りたくない」と、帰りの心配をする始末。
グロッキー状態の嫁さんを喫茶店で休ませ、僕と子ども2人はとりあえずお昼ご飯を食べに、港近くの、父島唯一の繁華街を歩きました。青い空に強い日差し、そして島特有の湿った空気は、東京都内であることをまったく感じさせないものでした。
お昼を食べたら、送迎のクルマで「ホテル・ホライズン」へ。ホームページでは見ていたものの、予想以上のキレイさに驚きました。そして着いてはじめて知ったのですが、実はここ、父島では唯一のホテルで、天皇皇后両陛下もお泊まりになられたそうです。
待ちに待った小笠原で初泳ぎ!
しかし子どもにとってそんなことは関係なく、ホテルの前に広がるエメラルドグリーンの海に心を奪われっぱなし。チェックインを済ませたらすぐに水着に着替えて、いざ海へ! 岩場の近くに魚がたくさんいると教えてもらったのですが、岩場の岩はかなり鋭く尖っています。波に体を持って行かれて岩に当たると大変なので、あまり近づかない方が賢明です。
かく言う僕は岩に近づいたときに波にさらわれ岩にぶつかりそうになり、岩を蹴って岩場から離れたら、足の裏を数ヵ所、思いっきり切ってしまいました。初日だというのに。岩場には不用意に近づかない、シュノーケリングをするなら、手袋やブーツも必須です。
小笠原海洋センターでウミガメの子どもとご対面!
2時間ほど海で遊んでシャワーを浴び夕食を済ませたら、小笠原海洋センターで「ウミガメレクチャー」。ホテルからクルマで10分くらいのところにあります。実は父島は、日本で唯一ウミガメの捕食が許可されているところ。年間150頭ほどが、研究と食用にされているそうです。これはこの土地の文化を守る意味もあり、そう言えば、港の繁華街のレストランなどでも「ウミガメ」の文字をよく見かけました。おいしいのかな?
小笠原海洋センターでは、ウミガメを食用としていることやウミガメの生態、そして保護活動を行なっていることなどを説明してくれました。子どもにとっては少し難しい内容もありましたが、充分楽しめると思います。
そして子どもにとっては(大人にとっても)お待ちかね、子ウミガメの登場です! 発泡スチロールのケースの中には、折り重なるようにウミガメの子どもが! みんな元気でカワイイったらないですね。この時期は、残念ながらウミガメの産卵も孵化も見られないとき。とてもいい機会をいただきました。
初日はこれでおしまい。いよいよ明日から本格的に小笠原を楽しみますよ!
■ 次は小笠原の海に天国を見た! ドルフィンスイムとウミガメの放流、スターウォッチング(2009年8月7日[金])
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