記念すべき初開催! すみだ水族館で「おやこでお泊り水族館」開催!
本来ならそろそろ閉館の時間となる夜8時。すみだ水族館前に続々と親子が集まってきました。目的は水族館に1泊する「おやこでお泊り水族館」。夏休みの特別企画として年間パスポート会員を対象に行われたもので、多数の応募の中から16組39名が当選、参加しました。これからどんな楽しいことが起きるのか、みんな少し落ち着かない面持ちです。
オリエンテーションがはじまり、今回の「おやこでお泊り水族館」の説明やスタッフの方の紹介が終わると、まずは「予備水槽室」の見学。ここにはたくさんの水槽があり、出番を待っている魚をはじめ、体調を崩して病気療養中の魚、カメなどがいました。また、小笠原の海の生物を集めたタッチプールがあり、子どもたちはパイプウニやナガウニ、クモヒトデ、イセクロナマコなどを、最初はおそるおそる、そしてだんだん大胆に触っていました。
次は「調理室」。マイナス24度の冷凍室にはアジやイワシ、ししゃも、イカをはじめ、オキアミ、アサリ、イサザアミ、赤虫などが冷凍されていて、飼育員の方は毎朝1日分のエサを用意するそうです。たとえばペンギンは1羽で1日500g〜1kgの魚を食べますが、これはだいたい魚30〜50匹ほどの量となり、ペンギンの体重が3〜4kgほどしかないことを考えると、かなりの大食漢。人間にすると体重50kgの人が15kgものご飯を食べるのに相当します。45羽いるので、1日に26kgものエサが必要になるそうです。そんな説明を聞いてから、マイナス24度の冷凍室の寒さを体験したら、次は東京大水槽へ。
東京大水槽のバックヤードには、水槽を掃除するときに使うウエットスーツやボンベ、そして水質検査をする検査機器がたくさん置いてありました。さらにこの部屋には、階段を登ると東京大水槽の真上に出られ、魚にエサをあげられました。水槽にエサを投げ入れると、下の方で黒い魚影が動きはじめ、みるみるうちに魚たちが寄ってきます。それを見て喜ぶ子どもたち、そしていつもと違う時間のエサに喜ぶ魚たちでした。
普段は見られない夜の生き物を一緒に観察
水族館に泊まり、親子の絆を深めてほしい
すみだ水族館では、普段は見ることのできない夜の生き物の観察をしてほしいと同イベントを企画。夏休みということもあり、親子を対象に開催しました。特に動物の寝ている姿を見てほしいと、バックヤードの見学が終わると、赤いライト片手に、いよいよ寝静まった水族館へ。水槽の底でユラユラしているサメやナポレオンフィッシュは、明らかに昼間の姿とは異なり、なんかリラックスした感じ。流されないように動いてはいるけれど、ゆらゆら泳ぎながら寝ているようです。実際、普段はなかなか捕まえられない魚が、夜は簡単に網ですくえるそうです。
ペンギンやオットセイも、昼間とは異なります。「こんなにたくさんのペンギンが陸にあがっているのは、昼間は見られませんよ」という飼育員の方の説明に、確かにたくさんのペンギンが陸にあがって座ったり、横たわったりしています。寝姿はペンギンごとに違うようで、座ったまま、伏せのようにお腹をつけて寝るコなど、いろいろだそうです。オットセイは普段と違う雰囲気に興奮してしまって、よく鳴いていました。
魚や海の生物の形のスタンプを押してアクアTシャツをつくったら、そろそろ就寝の時間。東京大水槽かペンギンプールのどちからに寝床を用意して、23時に消灯です。子どもたちは嬉しくって、電気が消える直前まではしゃいでいたけれど、ちゃんと寝られるかな? 幻想的な夜の水族館では、どんな夢を見るんでしょうね。明日は、また楽しいことの続きです。
すみだ水族館では毎月1回「お泊まり水族館」を開催!
翌朝は6:30起床。ペンギンカフェで朝ご飯を食べたら、ペンギンプールにゴムボートを浮かべてペンギンクルーズ! こんなこと、滅多に体験できないですね。ペンギンと同じ視点から、間近でペンギンの観察ができました。ペンギンは水の中を泳ぐというよりも、飛んでるみたいに泳ぎます。みんなで順番にペンギンクルーズを楽しんだら、残念だけど「おやこでお泊り水族館」は終了。また、泊まりに来たいですね。
今回は夏ということもあり、親子を対象とした「お泊まり水族館」でしたが、すみだ水族館では毎月1回、年間パスポート会員を対象に「お泊まり水族館」を開催するそうです。詳しくは、すみだ水族館のホームページをご覧ください。
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