オリンピック・パラリンピック選手が登場!
東京でのオリンピック開催を呼びかけ
2020年のオリンピック招致をめざす東京都は、開催地決定200日前を祝うイベントを、2月19日、羽田空港国際線ターミナルにある江戸舞台にて行いました。
江戸舞台とは2010年にオープンした新国際線ターミナルビルの4階にあるイベントスペースで、伝統芸能や落語家のトークショーなど、さまざまな催事が年間を通して行われています。伝統と国際性が融合するこの場所は、オリンピック招致を目指す東京にとって、格好の情報発信ステーションであると言えるでしょう。
地元の大田区立羽田小学校の児童たちが招かれ、各自手づくりの小旗を手にイベントを盛り上げてくれるなか、大田フィルハーモニーの「オリンピックマーチ」と「祝典行進曲」の演奏で招致イベントはスタート。前者は1964年に行われた東京オリンピックの公式入場曲で、後者は1984年のロサンゼルス・オリンピックの日本選手団の入場の際に使われた、どちらもオリンピックと馴染みの深い曲です。
演奏終了後はオリンピアンおよびパラリンピアンによるトークショー。パネラーは招致アンバサダーであり、北京・ロンドンオリンピック銀メダリストの太田雄貴選手(オリンピアン・フェンシング)、シドニーオリンピック銀メダリストの中村真衣選手(オリンピアン・水泳)、アトランタ・シドニー・アテネパラリンピック金メダリストの河合純一選手(パラリンピアン・水泳)の3名が登場し、自らのオリンピックの経験や、オリンピック招致に賭ける想い、また、東京の優位性や特徴などについて話してくれました。

招致ロゴを割りばしに貼り付けた手づくりの小旗を片手に、イベントを盛りあげてくれた地元羽田小学校の児童たち

オリンピックゆかりの曲を演奏してくれた太田フィルハーモニー管弦楽団。人工の音源ではない、生の迫力に児童たちも聴き入っていました

写真左2番目から太田雄貴選手(オリンピアン・フェンシング)、河合純一選手(パラリンピアン・水泳)、中村真衣選手(オリンピアン・水泳)のみなさん。「オリンピックの感動を、身近で感じて欲しい」
「辛いことはどう乗り越えるか?」児童からの質問に選手は
トークショーの最後では小学生からパネラーへの質疑応答が行われ、児童からはさまざまな質問が飛び出ました。その中でも「辛いことをどうやって乗り越えるのですか?」という質問には、「スポーツに限らず、勉強でも一生懸命やっていると、辛いことの方が多いと思います。でも努力を続けていると、その辛いことを克服できる瞬間というのが必ず訪れます。その瞬間に辛いことが楽しいことに変わります。その楽しさを見つける努力をしてください」というアドバイスが太田雄貴選手からありました。
また河合純一選手からは、「辛いことがあると、とかく他人のせいにしがちだけれど、誰のためにやっているのか? ということを良く考えてください。自分のためだ! と思うと必ず克服できるはず」という言葉がありました。児童たちは、それぞれの言葉を胸に、アドバイスに聞き入っていました。
「できればいいな」ではなく
「オリンピックを東京で開催するんだ!」という強い気持ちを!
最後にスペシャルゲストとして、江戸舞台にふさわしい歌舞伎役者・俳優の市川海老蔵さんが登場。市川さんは自らの体験を通して、オリンピックへの思いを語ったほか、もし東京へ招致されることになった際には、開会式などで歌舞伎のパフォーマンスを行うなど、何らかの形でオリンピックへ関わっていきたいとの思いを語ってくれました。
オリンピックの開催地決定まであと200日。招致活動はいよいよ佳境へと迫ってまいりました。「オリンピックが東京で開かれればいいな!」ではなく「オリンピックを東京で開催するんだ!」という、強い気持ちを持って、みなさんに協力してほしい、という強いメッセージが伝わってきました。

「招致が決まった際には、日本の伝統芸能である歌舞伎を通じて、オリンピックに協力していきたい」と語った市川海老蔵さん

2月19日に羽田空港国際線ターミナルで行われた、2020年オリンピック招致イベント。スポーツ界をはじめ、歌舞伎の市川海老蔵さんらを招いて、華やかに行われました
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