2014年の夏休みは、屋久島旅行に決定!
以前から屋久島には興味があったので、ちょこちょことパンフレットやネットで調べてはいたのですが、やはり夏休みシーズンの屋久島は高いという印象。しかし今回ネットで調べてみると、「これなら行けるかも!」という内容と価格のバランスが良い旅行会社、オリオンツアーを見つけました。
オリオンツアーでは夏休みでもお盆シーズンを外せば、3泊4日でひとりおよそ6万5,000円ほど(2014年7月現在)。現地で楽しむオプショナルツアーによって料金は異なりますが、ひとり8万円くらいで屋久島を楽しめます(※最終的にはひとり10万円ほどになりました)。オプショナルツアーの料金は個人で手配しても変わらないので、交通機関や宿の手配にかかる手間や時間を考えると、ツアーにした方が楽。
旅行を決めるタイミングが遅く、飛行機や宿など希望するものが埋まっていることもあったのですが、オリオンツアーの担当の方はとても丁寧に対応してくれて、多少イレギュラーな形にはなりましたが(追加料金が発生したり、最終日はほぼ帰るのみだったり)、なんとか屋久島旅行が実現しました。
【屋久島ツアーを実施している旅行会社】
・オリオンツアー
・JTB
・H.I.S
・近畿日本ツーリスト
屋久島旅行の目的は、推定樹齢7,200年の「縄文杉」と
映画『もののけ姫』の舞台「白谷雲水峡」
一口に屋久島ツアーといっても、滞在期間はもちろん、目的によってもさまざまな種類が用意されています。今回の屋久島旅行の目的は、樹齢7,200年とも言われる世界最古の屋久杉「縄文杉」を子どもたちに見せたい、ということなので、お願いしたのは「【縄文杉付】高速船利用! 屋久島民宿ステイ3泊4日(夕朝食付)」というツアー。ひとり10,000円の縄文杉トレッキングが料金に含まれていて、基本料金は大人(中学生以上)ひとりが63,500円、子どもひとりが56,400円というものです。
※2014年7月時点でのツアーです。現在では名称や内容、料金は変更されています。
これに、スタジオジブリの映画『もののけ姫』のモデルになった苔むす森「白谷雲水峡」(しらたにうんすいきょう)のトレッキング、時期的に産卵は見られないのですが、ウミガメの孵化が見られるかもしれないということで「ナイトウォーク&ウミガメ孵化観察」、そして子どもたちの「海に入りたい!」という希望を叶えるため「半日のシュノーケリング」を付けたツアーとしました。
【屋久島3泊4日旅行スケジュール】
・初 日:屋久島着(15時頃)/ナイトウォーク&ウミガメ孵化観察(19時〜)
・2日目:白谷雲水峡半日トレッキング(午前)/シュノーケリング半日(午後)
・3日目:縄文杉トレッキング(早朝〜)
・4日目:屋久島発(10:45)
毎回ギチギチのスケジュールで、「たまにはゆっくりしたい」と言われつつも今回はこれに決定。「白谷雲水峡」の半日トレッキングとシュノーケリングをした翌日に朝3時起きで12時間の縄文杉トレッキングは大丈夫か? と、多少心配はありますが、初日の「ナイトウォーク&ウミガメ孵化観察」の終わりが夜中になることから、このスケジュール以外の選択肢はありませんでした。
鹿児島から屋久島までは「フェリー」「高速船」「飛行機」
屋久島でのスケジュールに合わせて選ぼう!
ツアーには鹿児島から屋久島への移動に「高速船」を利用するものがあります。高速船を利用すると通常のフェリーと比べひとり往復8,000円ほど高くなりますが、料金は今回のツアー料金に含まれていますし、通常のフェリーの約半分、2時間ほどで屋久島に到着します。ただしツアーだと乗船する時間の高速船が決まっていて待ち時間が長いことがあります。
陽のあるうちに屋久島に到着した方がオプショナルツアーに参加できたり、レンタカーやレンタサイクルで島を見て回ったり、翌日のトレッキングの装備を借りにレンタルショップへ行ったりと、初日の屋久島の時間を有意義に使うことができるので、ひとり500円ほど料金はかかりますが(2014年7月時点)、早い時間の高速船に替えてしまうのがおすすめ。飛行機で屋久島に入るツアーもあるので、屋久島でのスケジュールに合わせて交通機関を選んだり、時間を変更しましょう。
さらに今回、宿の「夕朝食付き」にはこだわりましたが、これは大正解。食事処はありますが、宿から手軽に行ける場所は限られますし、疲れて宿に帰った後で、またご飯を食べに出かけたり、何を食べるかを考えるのも面倒です。夕朝食付きの方がツアー料金は多少高くなりますが、毎回外食することを考えると安上がりです。宿泊した宿(民宿 たけすぎ)のご飯もとても美味しかったです(毎回食べきれないほどの量でした)。
レインウェアって高い! 現地でのレンタルも候補に
ただしシューズは購入がおすすめ
屋久島に関するどのガイドブックやサイトを見ても書いてあるのが、屋久島の山は8割方雨、ということ。つまり雨を前提とした装備が必要になります。旅行準備の段階では、レインウェアと服装にとても悩みました。というのも、レインウェアがすごく高い! ゴアテックス素材を使ったものは上下で4万円〜など、家族全員分どころか、ひとり分も買えない‥‥。子どもの足が大きくなっていて、持っていたトレッキングシューズも履けなくなっていたという誤算もあったのに‥‥。また服装も、夏とは言え山で、また雨も考えると、何を着ればいいかがよくわかりませんでした。
結局レインウェアは、子どもは学校で使用しているものや、知り合いに借りたり、自分用は屋久島のレンタルショップを利用することに。レンタルショップではレインウェア、シューズ、リュク、リュックカバー、ヘッドランプの「日帰り装備5点セット」が2,500円でレンタルできます。家族4人全員が2日借りても2万円。ちょっとしたシューズ1足分くらいの金額ですし、荷物も少なくなるので、割り切ってすべてレンタルというのもひとつの選択肢かと思います。またその際は、事前にネットで予約しておきましょう。
【レンタルショップ】
・ナカガワスポーツ
・山岳太郎ショップ 屋久島店
・やくしま屋
なおレンタルには「あたり」「はずれ」がありそうです。個人的な感想ですが、シューズだけはソールに滑り止めがある、履き慣れた自分のシューズがいいと感じました。レンタルしたシューズは柔らかく履きやすく、靴ずれなどはしなかったのですが、ソールがかなりすり減っていてグリップがいまいち。晴れていたから良かったものの、雨ではかなり滑ったはずです。登山靴のような重くてガッチリしたものではなく、スニーカー素材の、1万円〜2万円程度で購入できる軽めのトレッキングシューズで十分なので、自分のものを用意した方が良さそうです。
トレッキングの服装は動きやすく、乾きやすく
装備は雨が降ることを前提に必要最低限で身軽に徹する
トレッキングの際の服装は、夏の時期ならば速乾性に優れた半袖もしくは長袖のTシャツに、動きやすい長ズボンもしくはスパッツに短パンなど肌の露出のないものと、登山用の厚手のソックスにトレッキングシューズ。ズボンとシューズはいずれも防水もしくは速乾性のあるものがおすすめです。
虫対策に長袖を、と書いてある本もありましたが、屋久島は山の中でも驚くほど虫がいないので、半袖でも虫に刺されるということはなさそうです。ガイドさんは半袖の方もけっこういました(ケガ対策には長袖がおすすめ)。
そしてリュックの中に薄手のウィンドブレーカーとレインウェア、500mlのペットボトル、タオル、おやつ、携帯トイレとティッシュで十分かと思いました。
飲み物は、なくなれば山の中に湧いている水が飲めるので、極端に言えば空のペットボトルを持って行けば十分なほど、水には恵まれていました。雨が降っていなければ帽子も特別必要なく(頭部保護のためにかぶった方が安全)、手袋も必要ありませんでした。トレッキングの最中、木や岩につかまったり手はよく使いますが、素手の方が滑らず良いと感じました。ストックを持っている人もいましたが、必要性は感じませんでした。
個人的には備え過ぎて重装備にするよりも、特にガイドさんと一緒の場合は、必要最低限の荷物と動きやすい格好がベストと感じました。
シューズの購入など予想外の出費もありましたが、なんとか準備完了。あとは台風などのタイミングに合わないよう祈るばかりです。
【屋久島トレッキングの服装リスト】 ※夏・晴天時
・長袖Tシャツもしくは半袖Tシャツ(速乾性のもの、両方の重ね着もあり)
・長ズボンもしくはスパッツと短パンやスカート
(いずれも登山用のストレッチ素材で、速乾性もしくは防水・撥水加工のもの)
・登山用の厚手のソックス
・トレッキングシューズ(防水もしくは撥水加工のもの)
・帽子
【屋久島トレッキング 持ち物リスト】 ※夏・ガイド同行あり
・リュック(15〜20リットル程度、防水、リュックカバー付きだとなお良し)
・ウィンドブレーカー
・レインウェア
・水もしくはスポーツドリンク(500mlのペットボトル)
・携帯トイレ
・ティッシュ
・タオル
・おやつ(縄文杉など長時間の場合はお弁当も)
・カメラ(防水もしくは防水カバーがあればなお良し)
・ヘッドライト(早朝、夜間時)
■ 準備:屋久島ツアー選び・準備・服装・持ち物
■ 初日:屋久島ナイトウォーク&ウミガメ孵化観察
■ 2日目:白谷雲水峡トレッキング&シュノーケリング
■ 3日目:縄文杉トレッキング
■ 最終日:屋久島旅行費用総額!
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