もののけの森へGo!
「白谷雲水峡」半日トレッキングとシュノーケリング
「白谷雲水峡」(しらたにうんすいきょう)はスタジオジブリの映画『もののけ姫』のモデルになった森。朝8時、ガイドさんのクルマで出発すると、すぐに雨。クルマの窓を叩き付ける、かなりの強さです。
「白谷雲水峡は雨の日が良い」と、今回の旅行の参考のために購入したガイドブックには書いてありました。屋久島の森は苔がとても美しく、その苔は水があってこそ生き生きとし、森全体が生命力に満ちあふれる、と。そんなことを思い出し、雨でもいいかと思っていましたが、森の入口に着くと雨は小降りに。空も明るくなってきました。
入口の白谷広場で「白谷雲水峡協力金」600円(高校生以上ひとり300円)を支払い、いよいよトレッキング開始。約1時間、約3時間、約4時間のコースがありますが、今日は午後からシュノーケリングなので約3時間の「奉行杉(ぶぎょうすぎ)コース」の約4km。
最初は花崗岩(かこうがん)という巨大な岩の道、その後はあまり高低差もない、比較的整備された道が続き、屋久島の森を楽しみながら、おそらく小学生中学年くらいからなら一緒に楽しめるコースです。
屋久島の苔は日本一を誇る約600種、苔は屋久島の生命の源
屋久島は今からおよそ1,400万年前、花崗岩マグマが海底プレートを押し上げて隆起した島で、屋久島の山間部はすべて花崗岩の巨石でできています。そのため基本的には植物が育ちにくい環境なのですが、豊かな雨によりその岩に苔が生え、そこに杉の種が落ち、岩を抱え込むようにして大きく育ち、長い年月をかけて今の森ができました。屋久島には約600種もの苔があり、その種類の多さは日本一。屋久島の雨、そして苔は、屋久島すべての生命の源なのです。
ゴールに近づくに連れ緑が濃くなり、「苔むす森」は岩や木のすべてが苔で埋め尽くされた、今までとは質の異なる緑の別世界。美しさもさることながら、異次元のようなその佇まいからは、人を立ち入らせないような神聖さも感じられ、「息を飲む」という感覚を実感しました。
「苔むす森」を見て戻りましたが、4時間のコースではここからさらに40〜50分先の「太鼓岩」まで進みます。急に険しい山道になるそうですが、天気が良ければ、屋久島の森を一望できる絶景だそうです。見てみたかったけど、次回のお楽しみに。
ウミガメに会いたい! 屋久島にはマリンレジャーもたくさん!
午後からはシュノーケリング。今回のポイントは島の北側にある一湊海水浴場。「白い砂浜と青い海」とガイドブックにはありましたが、シュノーケリングをするところは多少ポイントがズレているのか、当日のコンディションなのか、そこまででは‥‥という感じ。
さらに他にシュノーケリングなどを楽しんでいる人はほとんど見かけず、世界遺産にもなっている森に比べると、マリンレジャーはマイナーのようです。島のまわりはすべて海なので、シュノーケリングはもちろん、スキューバダイビング、シーカヤックなど、実は海のレジャーも充実しています。
この日の水の透明度はそれほど高くはありませんでしたが、カラフルな魚はしっかり見られました。昨日教えてもらったウミガメに会えるかなと、ガイドさんとともにいろいろ探しましたが、残念ながら今回は出会えず、でした。
ガイドさんが持っていたボディボードのようなフロート(浮具)が、海にいながら休憩するのにとても便利で、1時間半ほど陸にあがることなく海を楽しみました。しかし、かなり疲れた‥‥。明日が少し心配です。
■ 準備:屋久島ツアー選び・準備・服装・持ち物
■ 初日:屋久島ナイトウォーク&ウミガメ孵化観察
■ 2日目:白谷雲水峡トレッキング&シュノーケリング
■ 3日目:縄文杉トレッキング
■ 最終日:屋久島旅行費用総額!
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