2015年7月7日(火)から
国立科学博物館で開催される特別展「
生命大躍進 脊椎動物のたどった道」の内覧会が開催前日の6日(月)に行なわれ、NHKスペシャル「生命大躍進」のナビゲーターを務めた女優の
新垣結衣さんが登場、特別展「生命大躍進」の見どころを紹介してくれました。「生命大躍進」は生命誕生から人類に至る脊椎動物の進化の道のりをたどる特別展。2015年10月4日(日)まで開催。
人類誕生に至る40億年の壮大な生命の進化を体感!
特別展「生命大躍進 脊椎動物のたどった道」は、生命誕生から私たち人類が現在の姿を獲得するまでのおよそ40億年の間に起きた飛躍的な進化「眼の獲得」「陸上への進出」「胎盤の獲得」などを、国内外から集めた貴重な化石標本や精巧な復元模型、4K映像などで紹介する展覧会。46億年前の地球誕生を会場入口とし、その時代を代表する生物や進化の過程を体感しながら現代へと近づいていきます。
一足早く会場内で進化の歴史を辿った新垣結衣さんは「展示物がたくさんあって驚きました。各エリアを監修されている先生方にご説明していただく贅沢な時間を過ごしましたが、実際に目で見て、触って、時代を感じられる素敵な展示会だなと思いました」とコメント。
NHKスペシャル「生命大躍進」のナビゲーターを務めた女優の新垣結衣さんが登場。全長約6メートルを誇るデボン紀の海の王者「ダンクルオステウス」の復元模型の前で、特別展「生命大躍進」の見どころを紹介してくれました
「40億年の生物の中で、もしペットとして飼えるとしたらどの生物がいいですか?」という質問には「飼いたいと思います?」と会場の笑いを誘いつつも、「強いて言うなら、CGですが、番組で私が指の上にのせた“ジュラマイア”は可愛らしいなと思います」と、番組で共演した、胎盤を持つ最古の哺乳類をペット候補としました。
最後に「40億年という歴史を、たくさんの化石や復元模型などでとてもわかりやすく紹介しています。実際に触れる化石もあり、年齢問わず、楽しんでいただけると思います」と、本展の見どころを紹介してくれました。
特別展「生命大躍進 脊椎動物のたどった道」は、2015年7月7日(火)から10月4日(日)まで、東京・上野の国立科学博物館で開催。
【体験レポート】 約70名の親子が参加! 夜の博物館を体感! 探険ツアー「もっと知りたい! 生命大躍進」が開催!
会場入口を入ると、そこは46億年前の地球誕生の世界。ここから私たち人類へと至る進化の歴史を辿ります
地球最古! 37億年前の生命の痕跡が発見された岩石。生命の痕跡とされる炭素が、黒い層として残っています
日本初公開! 5億年前のカンブリア紀に現れた原始的な脊索動物「ピカイア」。最大体長は5センチ程度。小さな頭部に1対の触覚を持っている。これが私たち脊椎動物の先祖!?
5.4億年前〜4.3億年前のカンブリア紀に多様な生物が爆発的に出現。これを「カンブリア大爆発」言い、その時期の化石を多数展示
「アノマロカリス」の日本初公開化石。カンブリア紀最強の捕食者と言われれていたが、最近の研究では柔らかい獲物しか捕食できなかったのでは、と言われている
「アノマロカリス」の復元模型。「アノマロカリス」が出現する以前のカンブリア紀の生物には知られていない「眼」を発達させた。眼の獲得により生存競争が激化し、それによりさらなる多様化が促されたという説もある
カンブリア起から現在までの5億4,100万年の間に5回の大量絶滅事件が起きた。写真はオルドビス紀末の大量絶滅で、三葉虫、腕足動物、サンゴ類、筆石、コノドントなどが壊滅的な被害を受けた
シルル紀の海の支配者「ウミサソリ」。史上最大の節足動物で、2.2メートルもの高さのある世界最大級の標本
全長約6メートルを誇る、デボン紀の海の王者「ダンクルオステウス」がウミサソリを狙う!ダンクルオステウスは体の後半部の骨格が軟骨性のため、化石から詳細を知ることはできない
さまざまな種類、大きさの三葉虫。とても美しい実物化石が多い
実際に触れる本物の三葉虫の化石も。5億年後にこうして触れ合えるとは感慨深いですね
会場上部には進化の流れを表すグラフが。ここからは4.3億年前〜2.5億年前に起きた「陸上への進出」という大躍進を紹介
水辺から決別し、爬虫類が登場する。写真はペルム紀の四肢動物としてはとてもよく繁栄した「スクレロケファルス」
哺乳類の祖先となる単弓類の「ディメトロン」。単弓類は以前は爬虫類の一部に分類されていたが、新しい考え方によって爬虫類から外され独立したグループとなっている。単弓類と爬虫類は、石炭紀後期のある時期に、ほぼ同時に両生類から進化した
今から2億5,000万年前に起きた5回の大量絶滅事件のうちのひとつペルム紀末の大量絶滅。原因は地球科学最大級の謎だが、陸海を問わず全生物種の90%以上が姿を消した
約2億3,000万年前の三畳紀後記後期になると恐竜が現れ繁栄いていく。写真は大型肉食恐竜の「ヤンチュアノサウルス」
白亜紀後期の角竜類「カスモサウルス」。白亜紀後期には恐竜の多様化がピークに達したと考えられている
実際に触ることができる竜脚類の脛骨(すねの骨)
約6,600万年前の白亜紀末、現在のメキシコ・ユカタン半島付近に直径約10kmの小天体が衝突、恐竜絶滅の原因となった。これを生き延びた哺乳類がいっせいに多様化していく
コロラド州 K/Pg境界層柱状断面。中央の白い地層が、メキシコ湾の南岸に衝突した巨大隕石に含まれていたイリジウムを多く含む「境界粘土」層。中生代・白亜紀(K)と新生代・古第三紀(Pg)の境界を示している
白亜紀には被子植物が出現、花をつけて昆虫による交配をすすめ、美味しい果実をつけ、それを動物に食べさせることで種子を遠くへ運ぶという生存戦略をとった。昆虫や哺乳動物も、これに応じて進化したと考えられる。哺乳動物は樹上に進出していく
4,700万年前の、95%の骨格が残る奇跡の霊長類化石「イーダ」。日本初公開!
近年発見された約200万年前のセディバ猿人をはじめ、これまで20種近くが発見されている化石人類の頭骨などを一挙展示! いよいよ人類へと至る