私の頭の中にも5つのキャラクターがいる!
お子さん、親御さんとも『インサイド・ヘッド』に大満足!
たくさんのご応募をいただいたディズニー映画最新作『インサイド・ヘッド』キッズイベント独占 親子試写会。当日はあいにくの雨で来ていただけるか心配でしたが、満員となる親子合計60名の方に参加いただきました。ありがとうございます!
参加した60名のうち、お子さんは34名。うち男の子が12名、女の子が21名(1名はアンケートに記載がなく不明)。年齢層は9歳〜11歳が28名で、「ライリーと同じ年だから」とご応募時にコメントをくださる方も多く、11歳のライリーと同じくらいの歳の女の子の参加が目立ちました。
映画『インサイド・ヘッド』は、この映画の監督ピート・ドクター氏のお嬢さんが11歳になったとき、「今までとちょっと様子が違うな、頭の中はどうなっているんだろう?」と思った実体験をきっかけに、試行錯誤しながら5年の歳月をかけてつくられました。
映画のポスターやパンフレットに書かれている「なぜ、カナシミは必要なの‥‥?」ということについて、監督やディズニーが導き出したひとつの答えも描かれています。子どもたちからは「おもしろかった」「また観たい」という感想はもちろん、
「僕の頭の中にも(5人のキャラクターが)いるといいな」(10歳 男の子)
「自分の頭の中でもこんなことが起こっていそうだなと感じました」(11歳 男の子)
「わたしの頭にも5人いるかもしれない」(9歳 女の子)
「友情・家族など私にもあてはまる場面も出てきたので、納得するところがありました」(11歳 女の子)
また「頭の中に感情たちがいると思った最近のエピソードは?」という質問には、
「やろうとしたことが急にやりたくなくなったことがある」(11歳 男の子)
「ムカムカしたときや、とても嬉しいいことがあったとき」(11歳 女の子)
「サーフィンで初めて立てたことをヨロコビが感じた」(11歳 男の子)
など、自分の頭の中にもこのような感情がいるエピソードを教えてくれました。
また「お母さんがお父さんに合図(目配せ)しているときの、それぞれの頭の中のシーンがおもしろい」(10歳 女の子)など、お父さんってお母さんの話を上の空で聞いていて、頭の中ではまったく関係ないことを考えているときってありますから、子どもってよく見ているなと感じさせる感想もありました。
親御さんは、ライリーを自分に、そしてお子さんに重ね合わせ‥‥
親御さんに「11歳の少女ライリーのように、お子さんに変化を感じたエピソードは?」と質問したところ
「ライリーは娘(10歳)そのものです。言い合いになってだんまりになるのも同じです」(30代 女性/10歳のお子さん)
「大好きなサッカークラブを辞めると言い出したとき」(40代 男性/10歳・14歳のお子さん)
「クラス替えなど、子どもの表情がいつもと違うときがあった」(30代 女性/13歳・9歳のお子さん)
「歳を重ねるごとに感情を外に出さなくなっている。自己主張が強くなってきた(感情を抑えているよう)」(40代 男性/10歳・7歳のお子さん)
「息子は家出をしたことがあって、イカリにまかせて出てしまったけれど、ヨロコビが勝って楽しんできた息子を見て、この子は大きくなったらちゃんと生きていけるんだろうなと思いました。あのときの家出の話をもう一度聞いてみたいと思います。またいろいろなキャラクターで息子の感情を説明できるので、とっても素敵な映画だと思います」(40代 女性/10歳のお子さん)
「朝、大人からすれば自分の責任という問題でプンスカ怒って学校に行きましたが、学校で自分で気持ちを建て直し、前向きな対策を考えて帰ってきた」(40代 男性/11歳・18歳のお子さん)
「今までは学校であったことを自分から話してくれたのに、最近は聞いても話してくれなくなった」(40代 女性/14歳・10歳のお子さん)
「成長とともに自我が出てきて手に追えないことが多々あります。自分の感情が加わってしまい、上手に相手ができないことがあります。子どもと一緒に自分も成長しているんだと思います」(40代 女性/11歳のお子さん)
「4日に東京に引っ越してきて、ライリーと同じような経験を、娘2人もしているのだろうかと思いました。東京に来て、長女にはじめて女の子の友だちができ、10歳になって気持ちに変化が出てきたのかなと思いました」(40代 女性/10歳・8歳のお子さん)
「学校で頑張っているぶん、自宅でイライラすることがある」(40代 女性/10歳・18歳のお子さん)
と、成長にともない、お子さんにもライリーと同じような変化があるという、たくさんの回答がありました。
アンケートには、映画の内容に触れてしまうためここではご紹介できないことも含め、本当にたくさんの想いが書かれていて、集計している最中、何度も目頭が熱くなりました。私たち大人も今までにいろいろなことがあったように、子どもたちも成長するにともない同じようにいろいろな経験をするでしょう。しかし「カナシミ」が顔を出したとき、この映画を思い出せば、その悲しみを乗り越える力になってくれたり、家族や友だちとの絆なども思い出してくれるかなと感じました。
親御さん方が、昔の自分を思い出し、また子どものことを想いながら映画を観たことがとてもよく伝わってきました。子どもたちはもちろんですが、改めて、『インサイド・ヘッド』は親子で観てほしい映画だと感じました。
5つのキャラクター、一番人気は意外?にも!?
5つのキャラクーの中で、映画を観る前に比べてもっとも印象が変わったキャラクターは「カナシミ」が多く、特にお母さん方は圧倒的。映画を観てカナシミの大切さがよくわかったという意見が多数でした。
なお映画の中ではいろいろな人の頭の中の5つの感情たちも出てきますが、人によってメインのキャラクターは異なります。たとえばライリーはヨロコビがメインですが、お父さんはイカリ、そしてお母さんの頭の中はカナシミがメインです。特に映画では説明されていませんが、監督の考えは、こんなところにも込められています。
一方、子どもたちには明るくリーダーシップのあるヨロコビが一番人気。また女の子はクールでおしゃれなムカムカ、男の子にはイカリも人気でした! ライリーが小さいころの空想の中でのお友だちボンビンも大人気でした!
試写会ではあちらこちらからすすり泣く声も聞こえてきました。年頃になり、お子さんとの会話が減ってきたなと思っている方は、映画を観たあとで、親子でいろいろなことを話すきっかけになると思います。ぜひご家族で、お楽しみください。
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トークショーは今までに3,000人以上の子どもたちを指導してきた
花まる学習会の講師 相澤樹さん!
試写会を一緒に観た花まる学習会講師の相澤さん。面談などでご両親にお子さんの様子を聞くと「うちの子は何もわかっていない」「いつまでたっても勉強もしないし宿題もしない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、子どもの声を聞くと「ママやパパは何もわかっていない」と、そこに大きなギャップがあると感じ、いかにそこをつなぎ合わせていくかを日々考えている。映画では、その描写がとても上手に描けていて、共感できるポイントが多いと、映画の感想を話してくれました。
引っ越しのような大きな変化でなくても、たとえば学年が変わったりクラス替えがあったり、新しい先生や仲間と出会ったとか、特に思春期を迎えると、その中で上手にやっていけるのかな、ということは日常的によくあります。そういう変化で感情のコントロールがしづらくなったり、子ども心にもイライラしたりムカムカしているというのは毎日どこかにありますが、特に子どもの場合は、なんでそうなのかをうまく言葉にできなくて悩んでいる子がたくさんいます。それが表情や涙というものになって現れることがあります。
親子で言い合いになったときに、頭の中で、こういう感情たちが頭の中でいろいろとうごめいていると思うと、ちょっとおもしろく感じられます。自分の様子を、「あ、わたし今、怒っている」とか「喜んでる!」とか、俯瞰して見られるようになると、心に余裕ができて、感情をコントロールしやすくなると思います。
もう少ししたら夏休みですね。夏休みは親子の素敵な思い出がたくさんつくれるとても良い機会ですが、子どもと過ごす時間が長いのでイライラすることも多いと思います。でも現場で子どもたちを教えていて、一番大切なことって「経験」なんだなと思っています。いろいろな悩みや葛藤があり、それらを跳ね退けたり、人とのコミュニケーションや遊びを通した経験で、人の人格は形成されていくと思っています。素晴らしい夏休みを過ごしてほしいなと思っています。
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