2016年4月23日(土)、
代々木公園で開催された「
アースデイ東京2016」で、化粧品ブランド「
アヴェダ」日本初となるゴミとファッション・ヘアを融合した新し
いファッション&ヘアショー「
CATWALK for WATER」(
キャットウォーク・フォー・ウォーター)が開催! トップヘアスタイリストによって瞬く間に美しく変化するヘアショーを楽しんでいただきつつ、環境に対する意識を高めることを呼び掛けました。
「SA・N・KYU」(さ・ん・きゅ)をテーマに
日本初の「キャットウォーク・フォー・ウォーター」開催!
「CATWALK for WATER」(キャットウォーク・フォー・ウォーター)は、化粧品ブランド「アヴェダ」の環境保全への啓蒙活動のひとつで、毎年4月の世界規模で開催される「アースデー」月間を中心に行なっているチャリティ ファッション&ヘアショーです。
美容サロンで出る商材を入れる箱や汚れたタオル、クロスなどのゴミとなる素材を使って制作したアート性の高い衣装を纏ったモデルによるランウェイと、その場で実演するトップスタイリストによる芸術的なヘアショーの両方を楽しめます。
日本では今回が初開催。「SA・N・KYU」(さ・ん・きゅ)をテーマに、スタイリストが役目を終えた廃材や資材に“ありがとう”の気持ちを込めて、もう一度命を吹き込みました。
参加したのは日本トップクラスの3つのヘアサロン、「Honda Aveda」のオーナーMasa Hondaさん、「Le Clic Aveda」アートディレクターの市川ヨシアキさん、「Heaka Aveda 新宿伊勢丹店」クリエイティブディレクターのイリキヒロミさんの3名。
「Honda Aveda」のオーナーMasa Hondaさん。「ゴミとなる素材に『SA・N・KYU』という想いを込めて新しい命を吹き込み、素晴らしいショーをお見せします」と挨拶
「Le Clic Aveda」アートディレクターの市川ヨシアキさん
「Heaka Aveda 新宿伊勢丹店」クリエイティブディレクターのイリキヒロミさん
さらに今回は、モデルさん2名ずつを「S」「N」「K」の3チームに分け、今回のテーマ「SA・N・KYU」に一番ふさわしいファッション&ヘアだと思うチームへ観客が募金する人気投票を行ないました。集まったお金はすべて熊本の震災へ寄附され、関わるすべての人が参加しながら楽しめるチャリティショーとなっていました。
水だけでつくりあげる芸術的なヘアスタイルは圧巻!
ヘアショーは観客席の真ん中で行なわれ、さきほどまでステージ上をランウェイしていたモデルさんが目の前に! トップスタイリストたちの世界レベルのテクニックによって瞬く間に芸術的なヘアスタイル、メイクがつくりあげられる過程を間近で見られる素晴らしい機会に、集まった観客は見とれるばかり。
今回はアイロンやドライヤーをまったく使わない“電気を必要としないエコヘアスタイル”。また、38度のお湯で1分間流すと汚れの70%は落ちるため、汚れを落としてからシャンプーを使えば少ない量で済むこと、ドライヤーも電力をたくさん使うため、タオルドライをすることで電力も抑えられるなど、何も使わないことは難しいけれど、使う量を考えることへの意識を高めてほしいと呼び掛けました。
スタイリストの手によって美しく変身していく様は本当に見事で、たくさんの子どもたち、特に女の子には機会があればぜひ見てほしいと感じました。本や映画で見る“キレイになる魔法”を実際に体感でき、また魔法を使うスタイリストの方々の言葉は強烈に心に刻まれ、環境について考え、自然と行動に移すことができるようになるでしょう。そのような子どもたちが増えることが、持続可能な地球環境には不可欠だと思っています。
何より見ていて楽しく、自然とチャリティーにも参加できる素晴らしいショーでした。なお今回のショーに関わるスタイリストや関係者は、すべてチャリティによる参加でした。
■ アヴェダ「CATWALK for WATER」(キャットウォーク・フォー・ウォーター)公式サイト
【体験レポート】「アースデイ東京2016」に行って来た!
最初はキッズモデルによるバレエのパフォーマンス。よく見るとチュチュは緩衝剤の通称「プチプチ」でできています
もうひとりキッズモデルが登場。こちらのチュチュにはプチプチの中の色とりどりのカーラーがポイントになっています
ファッションショーがスタート。衣装監督はマキユ氏、総合クリエイティブダイレクションはTakayuki Shibata氏が担当。モデルさんの顔を覆っているのは、メイクを落とすときなどに濡らして使うシャミークロス
タオルやクロスなど、今回のショーに使われた衣装には美容サロンから出る12袋分のゴミとなるものを材料としている
美容サロンには、なぜかたくさんの傘の忘れ物があるそう。捨ててしまうこともあるので、今回はあえて傘も使い、素晴らしいアート作品として仕立てた
今回の衣装は、ファッションの専門校「バンタンデザイン研究所」の学生によるチームが2ヵ月を要して制作。ショー開催の直前まで完成度を高めていたそう
ランウェイしていたモデルさんたちがそのまま観客席へ。こんなに近くで見られることにも驚きます
このスカートは美容サロンで使っているヘアカラーのパッケージを使ってつくられている。トップスはカットクロス。どちらもとても素敵な衣装に生まれ変わった
いよいよヘアショーがスタート。モデルさんがどのように変化するかみんな興味津々
アイロンやドライヤーなど電気を必要としないエコなヘアスタイリング
ヘア、メイクの時間はたったの30分ほど。いろいろな人が入れ替わり立ち替わり、モデルさんはみるみる変化していきます
モデルさんが6名もいるので、ちょっと目を話した隙にがらっと印象が変わっていることも
シャミークロスは濡らすと柔らかく、乾くと固くなる。ヘアスタイルに合わせて濡らして形をつくりなおす
ここからどんなヘアになるのか、プロの圧倒的なテクニックや発想には会場から驚きの声やため息が
Masa Hondaさんの「SA・N・KYU」カードは「飲める水は一滴」。世界中のすべての水を風呂桶一杯にたとえると、人間が使える量はわずか一滴ということ
最初に完成したのは「K」チームの大塚怜央奈さん。存在感のある衣装は、商品を包むプチプチをカットクロスで包んだ
同じく「K」チームのモデル清川葵さんのヘアが完成。シンプルにポニーテールとし、シャミークロスをリボンのように使った
「N」チームの潤亜(ゆな)さんのヘアが完成。衣装はカットクロスとカラークロスを再利用したもの
同じく「N」チームのミシェルさんのヘアが完成。下から丸めて、シャミークロスを組み合わせて柔らかくセクシーに仕上げた
「S」チームには一般のお客さんも参加。短い髪をパンクにまとめた
「S」チームのモデルさんのひとりは、イリキさん15年来のお付き合いのあるお客さんがモデルに。長身を活かして恐竜チックなスタイルに仕上げた
ヘアスタイルがすべて完成。「いかがでしょうか?」とのMasa Hondaさんの問いかけに、会場からは大きな拍手
衣装もヘアも、後ろもしっかりとデザインされています
「もっと近くで見て、素材には触ってみてください」とMasa Hondaさん
ヘアショーの最中は多くの観客が近づいて見ていました。バレエを踊ったキッズモデルは「SA・N・KYU」カードを観客に配っていました
人気投票では中央の「N」チームが一番になりました。しかし投票の対象になっていないキッズモデルの2人が一番人気だったようです。素晴らしいショーに、会場から大きな拍手が贈られました