手軽で世話いらずでも大きな変化が自由研究にぴったり!

アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫の飼育と羽化

アゲハチョウ(ナミアゲハ)は春先、6月、8月上旬、10月上旬と1年に4回卵を産みます。山椒(サンショウ)みかんの葉に卵を産むので、3階程度の高さならベランダに置いた小さな山椒の鉢植えにも卵を産むことがあります。蛹(さなぎ)になるときに木から離れることがあるので少し注意が必要ですが、ずっとベランダなどの屋外で自然のままに育てられるので、飼育も観察もとても簡単。卵から羽化までは2ヵ月程度、チョウになって放してあげるときは育てきったという達成感も! 自由研究にもなりますよ。(記事作成:2017年5月5日[金・祝])
※写真の幼虫、チョウは同一個体のものではありません。成長過程をまとめるにあたり異なる個体、異なる時期の写真を使用しています。あらかじめご了承ください。
子どもでも簡単、手軽で世話いらずでも大きな変化が自由研究にぴったり!アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫の飼育と羽化
8月初旬、山椒の葉に産みつけられた直径1ミリほどのきれいな黄色いアゲハチョウ(ナミアゲハ)の卵を見つけました。左側にある葉の裏にもありますね。この卵が成虫になると10月に卵を産み、その幼虫は蛹の状態で越冬し翌年春にチョウになります

山椒の鉢植えで手軽に挑戦! 身近な自然も実感!
アゲハチョウの幼虫を飼育してみよう!

以前、近くのお花屋さんで350円で購入した高さ20センチ程度の小さな山椒(サンショウ)の鉢植え。ベランダに置いておいたら、ある日、アゲハチョウ(ナミアゲハ)幼虫がいるのに気が付きました。それから毎年、卵を産みに来てくれています。

アゲハチョウは1年に4回卵を産むようですが、よく見つけるのは8月。山椒は冬になると葉がすべて落ち、4月頃から新しい葉が出て8月には青々と生い茂ります。エサが豊富と考え、卵を産みやすいのかもしれません。しかし、こんなところにある小さな山椒にまで卵を産みに来てくれるなんて、普段は気がつかない自然の営みを実感します。




葉をよく見てみると、直径1ミリほどの黄色い丸い粒があります。それがアゲハチョウの卵。だんだんと黒くなり、5日〜7日程度で幼虫が出てきます。体長1〜2ミリほど、卵の殻を食べ、葉っぱの上にちょこんと鎮座していますが、あまりの小ささによく目をこらさないと、幼虫なのか葉の傷なのか、言い方はよくありませんがゴミなのかわかりません。

【関連ページ】春の羽化が楽しみ! アゲハチョウの蛹、ただいま越冬中!

子どもでも簡単、手軽で世話いらずでも大きな変化が自由研究にぴったり!アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫の飼育と羽化
卵の中心が黒くなってきました。幼虫が透けて見えているのでしょうか
子どもでも簡単、手軽で世話いらずでも大きな変化が自由研究にぴったり!アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫の飼育と羽化
卵全体が黒くなり、そろそろ孵化しそうです。卵を産みつけてから5日〜7日程度で孵化します
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産まれて1日ほど経った1齢幼虫。大きさは2ミリ程度。1円玉と比較すると、その小ささがわかります

■ 1ページ:卵の産み付けと孵化
■ 2ページ:1齢〜4齢の擬態、5齢〜6齢の青虫
■ 3ページ:蛹から羽化
■ 4ページ(番外編):アゲハの成虫をスポーツドリンクで育てる/飛べない、歩けないアゲハチョウ など

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※ 販売されている山椒の木は殺虫剤がかけられているものがありますので、購入時にはご注意ください。殺虫剤がかけられたものは、来年からアゲハチョウのエサとして使えます。