
コスタリカの不思議で美しい昆虫を紹介!
4年間の連載をまとめた書籍『ミラクル昆虫ワールド コスタリカ』が発売!
ー 昨日の渋谷での『ミラクル昆虫ワールド コスタリカ』出版記念トークイベントは大盛況でした。実は『キッズイベント』でも告知させていただこうと思っていたのですが、告知前に満席になってしまいました。先日は子どもたちを集めた昆虫採集イベントも開催されたそうですね。
千葉の房総半島で昆虫採集イベントを2日間やりました。4歳〜10歳くらいまでの子どもたち30人くらいが集りました。自然保護団体が主催したイベントで、森に入って昆虫を採集して、午後から顕微鏡を使って観察したり、写真撮影したり、標本をつくりました。
子どもたちは、セミ、カマキリ、バッタ、クワガタ、カミキリムシ、蝶、トンボ、ほかにニホントカゲやカエルも捕まえていましたね。昆虫の中にはデリケートなものもいるので、子どもたちには生きものを優しく扱うように、ということだけを指導して、僕は極力、手も口も出さずに、子どもたちが集中しているところを邪魔しないようにしていました。
ー 今回出版された『ミラクル昆虫ワールド コスタリカ』には、見たことのないような不思議で楽しい昆虫がたくさん紹介されています。掲載する昆虫選びは大変でしたか?
「ナショナル ジオグラフィック 日本語版」の「Webナショジオ」というコーナーで4年間連載していた「コスタリカ昆虫中心生活」をまとめた本で、70種以上の昆虫を紹介しています。今回選ばれた昆虫たちや他の生きものたちは、僕が選んだわけではないんです。僕目線ではなく、昆虫とあまり関わりのない人たちが選んだ方がいいのかなと思って。このラインアップはバランスが良く、次のページをめくるのが楽しくなるような構成になっていると思います。

ー 写真もとてもきれいですね。昆虫の生きている姿にこだわっているそうですが。
死んでしまうと色が変わったり、質感が変わったりと、本来の姿ではなくなってしまいます。やはり生きている姿が美しい。その姿をありのまま撮りたいですね。書籍では1点だけ標本が入っていますが、あとはすべて生きている姿です。
「探検昆虫学者」という仕事、知っていますか?
ー 書籍を拝見し、今回はじめて「探検昆虫学者」という存在を知りました。「探検昆虫学者」とはどのような学者で、その仕事内容は?
「探検昆虫学者」は、生きものを使って、他の生きものの数を自然に近い形で制御する「生物的防除」のために、天敵となる昆虫を探して研究する昆虫学者のことです。仕事の内容としては、僕の場合は、ハワイに持ち込まれた外来植物の一部が現地の自然の生態系に悪影響を及ぼす「侵入植物」となっているため、それを抑えるために、その植物がもともと生えているところ(コスタリカ)から、その植物だけを食べる昆虫を探し、ハワイに導入して生態系のバランスをとる、ということをしています。
ー 探検昆虫学者はたくさんいるのですか?
世界にもそんなにいないと思います。でも、その仕事をどう呼ぶか、ということでもありますね。僕はアメリカ政府からハワイの仕事の依頼があって探検昆虫学者の仕事をしていますが、僕がやる前に先輩がいて、英語で「Exploratory Entomologist」と言っていたんです。これをどう訳すかと考えたときに「Explore」は「探検」というのが辞書の最初に出てくるし、日本人にとってもわかりやすい。英語では「探求」や「探索」など少し意味は広いんですが、「生物的防除」に役立つ昆虫を見つけ出して生態を探るというのには「探検」の要素もあるし、人間が崩しつつある生態系のバランスを整える手助けをするという大きな夢を追いかけるロマンも感じるかなと、「探検昆虫学者」としました。

ー ということは、この「探検昆虫学者」という言葉は、西田さんが考えたものだったんですね。
そうですね。「Exploratory Entomologist」をいくら調べても使われている日本語がなかったので、名付けました。昆虫学者で「生物的防除」をやっている人はいると思うんですけど、僕はハワイでの仕事を前任者から引き継いたときに一緒に肩書きも受け継ぎ、それを訳したということですね。でも特にハワイは侵入植物が多くて問題になっているので、この仕事自体がハワイ発祥と言ってもいいくらいだと思います。
「探検昆虫学者」は、なくなった方がいい仕事
ー 2002年頃からハワイで「探検昆虫学者」の仕事をされていますが、成果はかなり出ているんですか?
“かなり”は、出ていないです。少しずつ、ですね。今は僕が研究した昆虫をハワイに持って行って、隔離施設で繁殖させるところまで、なんとかこぎつけました。ここ数年は繁殖の失敗が続いていて、一山やっと超えたかな〜、というところです。

ー 持って行く昆虫によって別の悪影響が出てしまってもいけないわけですから、責任も重大ですよね。
どの昆虫を選べばいいかというのが難しいですね。いろいろな昆虫を見て、徐々に絞っていって、ある程度の期間それを調べて、OKならハワイに持って行って、さらに同じように向こうの環境でどうなるかを何年か調べてと、ここに時間がかかると実施が遅れてしまうのですが、問題が起きてもいけないので、どうしても時間が必要になります。
それに実際に実施をする段になると、昆虫を放すためには政府の許可や、ハワイ市民の許可も必要になります。政府が「昆虫を放しますよ」と言うと市民から反対され、そうするとそこでしばらく止まってしまいます。そこから今度は市民との和解の仕事がはじまります。でもそうやっているうちにどんどん侵入植物は増え、もともとの環境を破壊し、結局は手遅れ、というのが残念ですがほとんどですね。
ー 日本だと小笠原諸島とかがあてはまりますか?
そうですね。問題が多いと思いますね。アノールトカゲとか。でもまぁ手遅れっぽいというか‥‥。対応が遅くなればなるほどしんどいし、数が増えれば増えるほど人間の手ではどうしようもない。だから生物の手を借りるしかないわけですけど、それをするのも慎重にやらなければなりません。
それにハワイに行ったときに感じたのですが、政府自体もどこまで真剣に防除しようと考えているのか、観光優先でチェックもあまり厳しくないので、どんどん外来種が入ってくるわけです。もちろん危機感を持って真剣に考えている人たちもいますが、みんながみんなそうではないんです。だからこういう仕事はずっと存在し続け、仕事がなくならないから喜ぶ人もいますが、僕としては、こんな仕事は早くなくなってほしいですね。

ー 日本ではそういう依頼はないですか。
ないですね。小笠原ならアノールトカゲで、沖縄はマングースとかですかね。僕の場合は専門が昆虫なので、防除する対象はだいたい植物がメインです。昆虫で昆虫を抑えることもありますが。
ー でもそうなると昆虫はもちろんですが、植物にも詳しくないといけないですよね。そして日本語と英語、コスタリカだとスペイン語も必要ですよね。
はい、植物にもだいぶ詳しくなりました(笑)。学名、和名、日本語でどう呼ばれているかとか、常に学ぶしかありません。学んでいくうちに脳が順応した感じです。気づかれずひっそりと絶滅してしまう昆虫の種もたくさんいますが、まだまだ見つかっていない種も多く、見つけていく限り増えていきますから、覚えることはどんどん増えていきますね。
ー 西田さんは新種を見つける方というイメージが強いのですが、それは見つけようと思っているわけではく、見つかってしまうということですか。
テレビ番組などでは新種を見つけることが目的でしたが、日々の仕事は違います。採集したものや、飼育していたらそれが新種だったということですね。昆虫は少なくとも1,000万種は存在すると考えています。これまでに学名がつけられたのは約100万種なので、まだまだ新種の方が多いんです。

「勉強したくない」という理由でアメリカへ高校留学
大学4回生のときに勉強する楽しさを知り、昆虫を勉強したいと決意!
ー 小さい頃から昆虫には興味があったのですか?
大阪府松原市の生まれで、駅前の実家で育ちました。周辺にいる身近な動物と言えば、昆虫でした。昆虫以外ではカナヘビやカタツムリ、あとカニをたま〜に見ましたね。メダカや金魚、フナ、ナマズ、ザリガニ、カメなど川の生き物はけっこう飼いましたし、犬、猫、インコ、チャボなどのペット、ナス、トマト、キュウリなどの植物も、幼稚園とか小学生のときに育てていて、それは今に役立っています。
昆虫ではアリやコオロギ、バッタ、セミ、蝶、ハムシ、ハチ、鈴虫、パセリについていたキアゲハの幼虫などに興味があって、カブトムシやクワガタにはあまり惹かれませんでした。虫採りや釣りに行ったり、昆虫が好きだったことは間違いありませんが、山の中に入ってまで探したり、昆虫館や昆虫展に行くこともなく、図鑑も普通に見ていたくらいで、図鑑に載っている昆虫の名前を全部覚えたり、標本もつくらなかったですし、今で言う昆虫少年ではなかったですね。
ー 高校からアメリカに留学しています。「勉強がしたくなかった」というのが理由と聞きましたが、そのほかの理由は?
反抗期で、とにかく親から離れたいというのはありましたね。そしてアメリカだったら夏休みは長いし、宿題もないし、勉強をあまりしなくてよさそうと思いました。アメリカに行けば勉強しなくても英語くらいはできるようになるだろう、英語が身に付けば何かできるかなといった甘い考えもありましたね。母親の「留学という選択肢もあるよ」のひと言で決心しました。母親は冒険好きで斬新な考え方をするので留学には賛成でしたが、父はエリートコースというか、トントン拍子で行ってほしい考えだったので留学には反対。型にはめたかったようでしたが、父親を押し切るような感じで留学しました。
ー 高校留学は昆虫とはまったく関係ないと思いますが、そこからどうやって昆虫の世界への道が開けたのでしょうか?
大学卒業を目前にしても、卒業後に何をしたいかまったくわからなくて、だから就職ももちろんできないような状態でした。でも大学の後半2年間は生物学とか生きものに関する勉強をしていて、生物学にはまったというか、やはり生き物が好きだったので、そこで初めて勉強がオモシロイと感じるようになったんですね。大学4年目の頃です。それで昆虫を少しでも極めたい、昆虫の道に進みたい! と大学院を探して、勉強を続けたいと思いました。それが今の学者という「職業」につながっているのかもしれません。この先どこまでも勉強したい、し続けたい‥‥。今も、学生の感覚が続いています。極めることは一生かかってもできませんね。
興味あることに突き進めば、必ずどこかでつながり、広がっていく
ー “虫コブ”をメインに研究をされていますが、そのきっかけは?
僕の教官が虫コブの研究を少しやっていたんです。蛾も虫コブをつくる昆虫なのですが、教官は蛾があまり得意ではありませんでした。逆に僕は蝶と蛾が好きなので、教官の苦手な部分をカバーするというか、僕の得意な蛾で虫コブの研究をはじめたのがきっかけです。地味な世界です(笑)。そこからはじまって今に至っていますが、蛾の虫コブの研究は誰もやっていなかったのでチャレンジ精神に火が付いたところもあり、今までに100種以上の虫コブをつくる蛾を見つけました。予想では世界中に1,000種くらいいるだろうと考えています。
そうやって自分の興味のある研究をしていく中で、探検昆虫学者という話が舞い込んだんです。僕が蝶や蛾をはじめとする昆虫の生態を詳しく研究していたから抜擢されたわけで、何かをやっていれば、必ずどこかでつながる。そういうことは何回もありました。

ー この研究をしたら、こんな仕事が来る、とはまったく予想していないわけですよね?
まったくその通りで。あるグループの蝶を探しにハーバード大学の教授がコスタリカに来たのですが、すでに僕が飼っていて、「今、持ってますよ」と。そしたら一緒に研究しようということになったり、スミソニアン博物館の博士がアメリカの検疫で引っかかった蛾を調べないといけなくなって、協力して欲しいと依頼があったんですけど、僕はその蛾を幼虫から飼育して生態をすでに解明していたとか。僕の興味でやっていた、一見、意味がなさそうなことでも意味があるということがけっこうあるんです。
依頼があるから調べるということだけではなく、自分の興味で調べているんですが、突き進んでいれば、どこかでつながって、広がっていくんです。常に興味ある昆虫を飼育して、生態を解明していると、それが今後何かの役に立つかもしれない。やっていることは無駄にならないですね。

みんながやらないこと、みんなができないことをやらせてもらっているから
僕がいることで誰かの何かの役に立つ
ー ハキリアリは巣の中にキノコを栽培してエサにしています。生態を調べないとわからなかったことですが、西田さんが調べて見つけた驚きの昆虫の生態はありますか?
コスタリカに来た最初の頃、高山でハナアブの一種の幼虫を見つけたんです。普通ハナアブの幼虫はアブラムシとか小さな昆虫を捕食する、テントウムシみたいな役割をしているんですが、その幼虫は葉っぱに潜って、葉っぱを食べていました。飼育して観察してみて、何度やってもその幼虫が成虫になるとハナアブなんです。そこで「ハナアブの幼虫が葉っぱを食べている」と教官に言ったのですが、まったく信じてくれない。専門家に写真を見せたり、説明しても、2年くらい信じてもらえなくて。そこでもっとデータを集め、これだけデータがあるんだと見せることで、ようやく信じてもらえました。結局、新種ということがわかって名前をつけて、詳しい生態を書いて、論文にして発表しました。わかりやすく言うと、ライオンがニンジンを食べて生きているというくらい衝撃的なことなんです。小さな虫だからインパクトがないのですが‥‥(笑)。
ー それはちょっと不満なんですか(笑)?
それは不満ですよ(笑)。専門家にとってはものすごい衝撃だったわけです。2年も「そんなはずない」と言っていて、天動説とかそれくらいのインパクトなんです。でも「ハナアブの幼虫が葉っぱを食べています!」と言っても、一般の人にとってはそれって変わっているの? という感じですから。セロリだけを食べて生きている猫がいるとか、それくらいわかりやすく説明しないとすごさをわかってもらえないのは、ちょっと寂しいですね(笑)。

ー カブトムシとかクワガタには興味なく、小さな虫が好きだそうですが、理由はあるのですか?
子どもの頃から身近にいたのが小さい虫だからですかね。なぜか微小なものに惹かれます。しかもあまり研究されていないから、さらにやりたくなる。流れに乗るのが苦手というのもあるけど、子どもの頃から誰かの真似はしたくない、真似されたら違うことをする、とにかく人と同じにはなりたくないという潜在的な感覚があったのだと思います。蛾の虫コブの研究も、さまざまな理由から敬遠されています。そもそも虫こぶを開けないと中が見えなかったり、人気のない昆虫であったり、1cmにも満たない蛾はとてもデリケートで標本をつくるのがとても難しいんです。しかし、だからこそ燃えてくる。情熱が湧くのでしょう。みんながやらないこと、みんなができないことをやらせてもらっているから、僕がいることで誰かの何かの役に立つことができる。
ー 自分の体で昆虫の幼虫を飼育したこともありますよね?
はい。ヒトヒフバエの幼虫を、腕とお腹の皮膚のところ(下)で飼育したことがあります。幼虫のいるところには固い山形のしこり(コブ)ができて、その箇所を少々叩いても中の幼虫には影響がありません。山頂部分には穴が開いていて、幼虫が呼吸するために出たり入ったりしていました。これは、幼虫が生きていくために僕の体の一部を操作しているわけで、中は見えないけど、虫コブの仕組みを理解するとてもいい勉強になりました。そしてちょっとお母さんの気持ちがわかりました(笑)。
ー それはお母さんが聞いたらどう思いますかね(笑)
自分の体の栄養を与え、痛みもあるんですよ(笑)。でも体験することで、それまで蓄えてきた知識や情報がちゃんと活かされるというのはとてもよかったです。

真似ではなく、自分の道を!
ー 西田さんのようになりたいと思っている昆虫好きの子どもたちにアドバイスをいただけますか?
現実として「探検昆虫学者」のような職業はほとんどないし、生物学全般にも言えることですが、昆虫で職業を探すのは難しいと思います。でも勉強ばかりではなく小さいころから自然と触れ合うようにして、人それぞれ違うから、誰かを真似て後を追うのではなく、自分の道を行くのがいいと思います。同じ探検昆虫学者を目指すにしても、自分の道を歩んで辿り着いてほしい。そうすれば僕とは違った魅力がその人に備わると思います。吸収するところはもちろん吸収してもらい、あとは自分なりに挑戦した方がいいですね。そして、親御さんはあまり手をかけない方がいいですよね。親が手をかけると子どもはそれを頼ってしまうし、しかもそれは親御さんが望んでいる道になっていることが多いと思うので、そこは気をつける必要があると思います。
ー 今後の夢、目標は?
やりたいことを続けられるといいですね。先入観をなるべくなくして、常に学ぶという姿勢と、脳が硬化しないように柔軟な受け皿を持っていたいと思っています。
自然環境についての意識も常に持っていたいですね。昆虫も必要とされてこれだけの種類、数がいるんです。人間の目の届くところ、届かないところでみんな何かの役割を果たしていて、それでこの世の中はバランスが保たれ、人間も生き残っているわけです。昆虫が棲めない環境には、人間は住めないですね。
子どもたちには昆虫から“生きている”ということや、“食べないと生きていけない、周りの命に生かされている”ということを知ってもらい、人間は昆虫のように変態しないから、そういう不思議なところも含めて“生命”を実感してもらえればと思っています。
ミラクル昆虫ワールド コスタリカ
西田賢司(著)/日経ナショナル ジオグラフィック社/1,800円+税
昆虫とともに暮らす探検昆虫学者・西田賢司が贈る、小さな昆虫たちの大きな世界。昆虫だけで日本の何十倍もの種が生息している生物多様性の国・中米コスタリカに住み、昆虫を採集・飼育、研究している探検昆虫学者・西田賢司が、「ヘン」で「奇妙」、かつ「美しさ」や「繊細さ」をたっぷり備えた「ミラクル」な昆虫たちを、自ら撮影した素晴らしい写真とともに解説。昆虫たちの不思議な魅力、すごさ、そしておもしろさを楽しめる一冊。
インタビュー後記
西田さんの虫コブの飼育では、80パーセント以上の確率で虫コブ内の幼虫は寄生バチに寄生されていたそうです。つまり自然界において、大半の昆虫の数のバランスを保つ役割を担っているのが寄生バチ。しかし自然破壊によって寄生バチが棲みにくい環境になると、昆虫の数が制御されずバランスが崩れてしまう‥‥。
「昆虫のいない世界では人間も生きていけない」という言葉がとても印象的でした。手遅れになることが多いとおっしゃっていましたが、「探検昆虫学者」という仕事がなくなるよう、今、私たちは何をすべきか、何を子どもたちに伝えていくべきか、まだまだ聞きたいことがたくさんありました。
興味のあることに対して真剣に突き進んできたからこそ、いろいろな世界とつながり、今がある。昆虫の好き嫌いに関わらず、西田さんのその姿には、たくさんの方が共感や新たな気づき、自らを鼓舞する気持ちを得られると思います。ぜひまたお話を聞かせてください! それまで『キッズイベント』も興味あることに突き進みます!
西田賢司(にしだ けんじ)
探検昆虫学者。1972年、大阪府松原市生まれ。中学卒業後、米国に渡り、大学で生物学を専攻する。1998年からコスタリカ大学で蝶や蛾の生態を主に研究。昆虫を見つける目の良さ、飼育や写真記録のうまさに定評があり、東南アジアやオーストラリア、中南米での調査も依頼される。現在はコスタリカの大学や世界各国の研究機関からの依頼を受けて、昆虫の調査やプロジェクトに携わっている。第5回「モンベル・チャレンジ・アワード」受賞。NHK「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」「ホットスポット 最後の楽園 season2」、NTV「世界の果てまでイッテQ!」、TBS「世界ふしぎ発見!」、MBS「情熱大陸」などテレビ出演多数。著書に『わっ! ヘンな虫 探検昆虫学者の珍虫ファイル』(徳間書店)、『コスタリカの奇妙な虫図鑑』(洋泉社)など。Webナショジオで「コスタリカ昆虫中心生活」を連載中。