
わかりやすく美しい化石にテンションアップ!
実物化石が驚くほどきれいな状態で展示されている「大恐竜展 – ゴビ砂漠の驚異」は、子どもに見せたいと思っていた特別展。行こう行こうと思いつつ、気が付いたら閉会間近。急いで子どもを連れて行きました! チケットの購入に並ぶことはありませんでしたが、お天気のいい土曜日ということもあり、会場内はかなりの混雑。人気の高さが伺えます。
展示している化石の実に90%ほどが実物化石という「大恐竜展 – ゴビ砂漠の驚異」。モンゴル・ゴビ砂漠から発見される化石は、変形が少なく立体的で、保存状態のよい良質なものが多いので実際の恐竜の形などもわかって見応え充分。しかも歴代の有名な研究者たちが実際に研究で使用してきた化石が展示されていると聞くと、ワクワク度はさらにアップします。
個人的には、会場入ってすぐの『化石の解釈も時代とともに「進化」する‥‥』というコーナーが、とてもおもしろかった。1924年、プロトケラトプスの卵の近くで発見された獣脚類の化石は卵を盗みにきた恐竜と考えられ、「卵ドロボウ」という意味の「オヴィラプトル」と命名されます。しかし1993年、卵の中からオヴィラプトル類の杯が発見されたことにより、オヴィラプトルは自分の卵を温めていたことが判明します。化石の発見から70年以上経って、ようやくオヴィラプトルは卵ドロボウという汚名を返上するのです。
恐竜はまだまだ謎が多く、最近の研究では恐竜には羽毛があったとか、いろいろなことがわかってきています。そのひとつひとつが今までの常識を覆すものなのが、おもしろさに拍車をかけています。



2012年10月、同展の監修を務めている国立科学博物館地学研究部研究主幹の真鍋真先生にお話をお伺いした際、「最近の小学生は、自分が恐竜学者になっても研究することが残っていないんじゃないかと心配する子どもが多い。100人くらいの生徒の前で話をすると、ひとりくらいそういう質問をする子がいます。でもそんなことはない。研究も恐竜への理解も進歩していますが、我々が恐竜について知っていることは氷山の一角。まだまだやることがたくさんある」と語っていました。
さらに、現在わかっている恐竜の種は1,000種類くらいだそう。しかし恐竜時代の長さを考えると、10万種以上はいると考えられています。「恐竜が好きな子どもたちには、恐竜学者への夢をあきらめずに叶えて、いろいろな驚くべき事実を発見してほしいですね」。
【体験レポート】「大恐竜展」に展示する巨大恐竜「タルボサウルス」「サウロロフス」「オピストコエリカウディア」3体の全身骨格の組立を見学!
【イベント紹介】謎の恐竜 “デイノケイルス”を世界初公開! 特別展「恐竜博2019」2019年7月13日(土)〜10月14日(月・祝)まで国立科学博物館で開催!





















