磯での生物採集から真珠の「核入れ」まで盛りだくさんな体験学習!

ミキモト「真珠の学校」が開校!体験レポート!

多くの子どもたちの夏休み初日となった2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校! 磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験! 子どもたちからは、たくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!

歴史ある臨海実験所で
毎年恒例「真珠の学校」が開校!

三浦半島の三崎にある「東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所(東京大学三崎臨海実験所)」は、1886年(明治19年)に設立された日本初の臨海実験所。ミキモトの創業者 御木本幸吉氏は、実験所の初代所長 箕作佳吉(みつくりかきち)博士とともにこの実験所で養殖真珠の共同研究を行ないました。現在世界中で行なわれている養殖真珠技術の基礎は、この実験所からも生まれているのです。




そんな歴史ある実験所で、ミキモトは毎年「真珠の学校」を開校し、磯の生物の採集と観察、真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」体験を行なっています。今年も公募によって選ばれた小学生20名が参加しました。

2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
20名の小学生が参加し、いよいよ「真珠の学校」が開校! まだみんな少し緊張した面持ち

真珠を育むアコヤ貝の生息する海を知ろう!

磯での生物の採集では、この三浦の海に、どんな生物が生息しているかを調べます。自然豊かなこの海にはさまざまな生物がいて、ものの数分でバケツの中にはヤドカリタツナミガイオオケブカガニアオウミウシウニなどが集まりました。実はアコヤ貝もいるそうです。見つけた生物について、すぐにスタッフの方が名前や生態を教えてくれるのは、とても贅沢。タツナミガイは刺激すると紫色の液体を出しはじめたり、普段ではなかなか体験できない楽しみ方ができました。

2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
ウミウシがいました。鮮やかなアオウミウシ。とてもキレイです
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
なかにはアコヤ貝を見つけた子もいました!

捕まえた生物は実験所へ持ち帰り、まずはこの実験所の所長 赤坂甲治先生から、三浦の海、そして生物についてのレクチャー。さらに同研究所の伊勢先生による、採集した生物の観察と解説が行なわれました。たった今自分たちで捕まえてきた生物なので、みんな興味津々。一生懸命聞いていました。

さらに今年は、アコヤ貝のエサとなる植物プランクトンを調べるため、船で少し海へ出て海水を採集、実験室に戻り顕微鏡で調べました。また、プランクトンの中にはアコヤ貝に悪影響を与える、赤潮の原因ともなるプランクトン、ヘテロカプサも生息しています。そのためヘテロカプサが大量発生すると、なんとアコヤ貝から「苦しい〜!」というメールが届くという、ウソのようなホントの話も。実は、貝にセンサーを取り付け、貝殻の開閉回数などを測定することにより、ヘテロカプサが発生したかがわかるそうです。

2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
実験所所長 赤坂甲治先生の三浦の海のレクチャーでは、「海洋生物の研究をして何の役に立つのか?」なども解説。ウニから細胞増殖の調節、ヒトデから白血球による生体防御など、ノーベル医学・生理学・化学賞に貢献している生物も
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
伊勢先生による、採集した生物についてのレクチャー
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
これがアコヤ貝からメールが届く仕組み。サンプルとしてカスタネットのようになった貝をカチカチすると、パソコン画面には開閉の回数を示すグラフが表示

とても繊細な「核入れ」作業に
子どもたちは真剣!

いよいよ真珠の「核入れ」を行ないます。まずは説明とお手本を見ることから。真珠は、貝殻をつくる外套膜(貝ヒモ)が貝の体の中(生殖巣)に入ることにより真珠袋ができ、その袋の中に貝殻の内側のキラキラをつくる真珠質が出て真珠となります。養殖真珠は、外套膜が貝の体に入ることを人の手で行なうもので、小さく切った外套膜(ピースと呼びます)と貝殻を丸く削った核を入れる作業となります。

貝殻を開けた1cmくらいの隙間からメスを入れてアコヤ貝の足の付け根あたりに切り込みを入れ、そこにパーツと核を入れるというかなり繊細な作業。最初はスタッフの方に手をとってもらいながらその感触を、そしていよいよ1人で挑戦! アドバイスを聞きながら、時間のかかる子もいたけれど全員が1人で核入れできました。

真剣な顔から、ちゃんとできたかちょっと不安そうな顔、そしてスタッフの方のOKの言葉にこぼれる笑顔と、どのお子さんからもいろいろな表情が見られ、その数だけ、何かを得ているようでした。

2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
いよいよ「核入れ」。説明を聞いたら、お手本をしっかり観察します
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
外套膜(貝ヒモ)部分を5mm四方の角片になるよう切っています。これを「ピース」と言います
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
手を添えてもらって「核入れ」作業。この1cmくらいの隙間で作業します。まずは、先ほどのピースをアコヤ貝の体内に
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
次に核を入れます。核とピースをくっつけておくことで核のまわりに真珠袋ができ、核に真珠質がつき、真珠となります
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
「できた!」喜びと安堵の表情。いいですね

朝10時にスタートし、終了は16時30分と、ほぼ丸1日、いろいろなことを体験した盛りだくさんの内容。子どもたちも、そしてスタッフの方もお疲れさまでした。子どもたちはもちろんですが、スタッフの方もみんな、とても楽しそうだったのが印象的でした。子どもたちにとっては、とてもいい自由研究にもなりそうです。

ミキモトではこの歴史的な場所で、未来を担う子どもたちが海に対する正しい知識や関心を高めることで、海に親しみ、将来海洋生物や真珠の研究者を目指すきっかけとなることを願い、毎年このイベントを実施しています。また、海洋生物の多様性を守り、美しい真珠を育む海と人との共存を目指す企業として、今後も研究発表や体験観察会などを通じ、多くの人々に海と真珠の魅力を伝えていくそうです。

2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
磯での生物採集。危険な生物もいるので注意が必要。注意事項はしっかり聞いて、守ってね
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
石の裏に隠れている生物がいるから、ひっくり返してみてね
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
これはアメフラシ科のタツナミガイ。刺激すると紫色の液体を出します
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
どんな生き物を捕まえたかな? 幸塚先生が採集した生物を解説!
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
まだまだ続けていたいけど、磯での生物採集はこれで終了。記念写真
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
ミキモトの真珠研究所所長 永井清仁先生から別室にて特別講義。真珠養殖の基本的な技術は今もそのまま。自然相手なので、開けるまでどんな真珠ができているかはわからないそう
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
これは昨年、子どもたちに核入れしてもらった真珠。きれいな真珠になっているものもありました
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
船で海へ出て、海水を採集。透明度の高いキレイな海です
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採集した海水には細かい茶色のツブツブが。これが植物プランクトン。写真だと、ほとんど見えないかも
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
1886年(明治19年)に日本初の臨海実験所として設立された東京大学三崎臨海実験所。懐かしい匂いのする、暖かな雰囲気の実験所でした
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
採集した海水を顕微鏡でチェック! なんか動いてる!
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
1人の子どもに1人のスタッフ。マンツーマンでできるまで教えてくれました
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
どこに切り込みを入れるのか、切った場所はどこだったか、わかりずらいよね‥‥
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
教える方も、たぶんドキドキ。思わず力が入ります
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
手に持っている器具が顔や目にあたらないよう、あまり顔を近づけすぎないように
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
核入れしてから2〜3年、キレイにできた真珠はネックレスなどに。核入れを体験し、真珠ができるまでを学んだ後は、これができるまでがいかに大変かが、よくわかります
2013年7月20日(土)、公募によって集められた小学生の子どもたち20名が参加したミキモトの「真珠の学校」が開校!磯での生物採集や海、真珠についてのレクチャー、そして真珠を育むアコヤ貝への「核入れ」を体験!子どもたちからはたくさんの笑顔と真剣な顔が見られました!
この学校を体験した子どもたちの中から海洋生物や真珠の研究者になって、ミキモトに来てくれると嬉しいなと、ミキモトの真珠研究所所長 永井清仁先生の挨拶で「真珠の学校」は終了しました