
今にも動き出しそう!
数万年前の古生物が大集合!
2019年6月7日(金)から日本科学未来館で企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- が開催! 前日に行なわれたプレス内覧会に行ってきました!
マンモスをはじめ近年発掘された古代仔ウマなど世界初公開を含む数々の古生物の冷凍標本が展示されているのですが、驚くべきはその生々しさ! “世界にひとつだけの鼻” と言われるケナガマンモスの鼻は今にも動き出しそうなほど、そして古代仔ウマはとてもかわいらしい表情で、こちらに語りかけてくるかのようです。

ユカギルマンモスも皮膚やシワの様子、質感もよく見ることができ、展示している冷凍標本が2万年、4万年前に亡くなった動物とは、にわかには信じられません。先日インタビューさせていただいた、同展の古生物の監修を務めた近藤洋一先生もおっしゃっていましたが、「古生物を現生生物と同じ手法で研究できる」ということも実感できます。


マンモス復活への新たなステップ
マンモスの細胞をつくりだす “合成生物学”
同展はマンモスをはじめ、世界初公開を含む数々の古生物の冷凍標本が大きな見どころのひとつですが、「マンモス復活」ももうひとつの大きな見どころです。
20年以上も「マンモス復活プロジェクト」の研究を続けている近畿大学は2019年3月11日(月)、永久凍土から発掘された2万8,000年前のマンモス「YUKA」の細胞核が、他生物の細胞の中で生物学的活性を示したという論文を発表しました。

同展では、この論文のデータが、どのような研究を経て導き出されたかを、劇画タッチの漫画で紹介。20年以上にわたるマンモス復活に関する研究の集大成も展示されています。
さらにマンモス復活は今後、マンモスの細胞を人工的につくり出す “合成生物学” の方向に行くと思われますが、そのアイデアについても紹介しています。
もちろん、絶滅した動物を復活させることは倫理的な問題や生態系への影響なども考えられます。我々は生命をどのように扱うべきか、そして私たちはどのような未来をつくるべきなのか、一人ひとりに問いかけられています。ここはぜひ家族で考えてみて欲しいですね。
開催は2019年11月4日(月・休)まで。絶滅してしまったマンモスを、骨だけではなく、実際に目にできる貴重な機会。その大きさ、迫力、生々しさを、ぜひ体験してみてください!
マンモス絶滅の原因や復活について自分なりに研究すれば、夏休みの自由研究にもなりそうですよ。
【開催概要】企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- 2019年6月7日(金)〜11月4日(月・休)まで日本科学未来館で開催!
【インタビュー!】企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- 古生物学監修、野尻湖ナウマンゾウ博物館 館長 近藤洋一先生インタビュー!「マンモス展」の見どころ、マンモス絶滅の原因とは!
【体験レポート】世界に先駆けて冷凍マンモスが一般公開! 特別展マンモス「YUKA(ユカ)」〜シベリアの永久凍土から現れた少女マンモス〜開催!(2013年7月12日[金])
【体験レポート】特別展マンモス「YUKA(ユカ)」の開梱作業が公開! シベリアの永久凍土から現れた少女マンモス「YUKA」初披露!(2013年7月9日[火])



















