
海を知り、未来を考える特別展
公式ナビゲーターの桝太一さんが登場!
「深海」や「ダイオウイカ」など、今までにも数々の海に関する特別展を実施してきた国立科学博物館が、古より私たちと深く関係するとともに、すべての生命の源ともされる「海」についての特別展「海 —生命のみなもと—」を2023年7月15日(土)から開催! 前日に行われた内覧会に行ってきました!
【イベントレポート】2013年『特別展「深海」- 挑戦の歩みと驚異の生きものたち』体験レポート!
【インタビュー】ダイオウイカ研究 窪寺恒己博士インタビュー!
【イベントレポート】特別展「深海2017 〜最深研究でせまる“生命”と“地球”〜」体験レポート!
内覧会には特別展「海 —生命のみなもと—」の公式ナビゲーター・音声ガイドのアナウンスを務めた桝太一さんが登場!「今日ここにいられることがとても嬉しい。国立科学博物館にはプライベートでも家族で毎年のように訪れていて、娘に特別展「海 —生命のみなもと—」は、お父さんが携わっていると言えることも嬉しいです。今回の展示は、見れば “海のことがすべてわかる” というものではないと思っています。むしろ海ってまだまだわからないことがいっぱいあるんだなと、そして研究者の方々が今まさにその謎を解き明かそうとしている真っ最中であることが伝わると思います。この展示を見た後で、海のことがもっと知りたくなって実際に海に行きたくなる、みなさまにとって展示会場の出口が海への入口になっていると嬉しく思います」。


どうして地球には水があるの?
「海」の特別展なのに宇宙からはじまる!?
“海” に関するの特別展なのに「はやぶさ2」が採取した小惑星リュウグウの試料の展示からはじまる特別展「海」。しかしこの直径2.1ミリの試料は、地球における水の起源についての新知見が詰まっています。同展は「なぜ地球に水があるのか?」という “そもそも” のところからはじまります。



海ができると、そこにさまざまな生命が生まれます。第2章「海と生き物のつながり」では、日本列島周辺の海底を形づくるプレート運動や火山活動などの地学現象、黒潮を含む海流が生み出す大規模な海洋循環が生物の分布や多様性にどれほど影響し、大きな広がりが生まれているのかを紹介。
さらにクジラをはじめ海の大型生物がエサをとるために “潜る・浮かぶ” を行う「ホエールポンプ」という垂直運動が、“海洋の生態系を支えている” という新たな概念を紹介しています。







第3章「海からのめぐみ」には考古学の遺物がたくさん展示され、まるで歴史博物館のような様相に。そしてここには沖縄で見つかった世界最古、約2万3,000年前の釣り針が展示されています。旧石器人というと槍を持ってマンモスを追いかけているようなイメージですが、すでに釣りをしていて、人と海との関わりを感じられます。








最後の第4章「海との共存、そして未来へ」は、今後、私たちがどのように海と関わっていくかを考えるもの。海の生物多様性も悪い方向へと変化しており、今後はいかに海の生き物を保全しながら利用していくかは世界的な課題となっています。
特別展「海 —生命のみなもと—」は、宇宙、地学、深海、海の生き物、歴史、ロボット、環境問題と、海を主題に幅広いテーマを扱っています。人と海との関わり、人が海に与えている影響についても展示しているので、普段、海との接点が少ない方も身近なこととして楽しめます。また子どもたちには、夏休みの自由研究のヒントも見つかりそうです。
特別展「海 —生命のみなもと—」は、2023年10月9日(月・祝)まで国立科学博物館で開催!




